五感で生きている人は美しいと思った話

先日、
私が日本で最も美しいと感じている男性、
舞踏家・田中泯さんの
ドキュメンタリー映画、
「名付けようのない踊り」
を鑑賞してきました。

初めて田中泯さんのことを知ったのは、
2005年に公開された映画
「メゾン・ド・ヒミコ」で
柴崎コウさんのゲイの父親役で
出演されていた時。

ちなみにこの映画、
私が大好きな映画の一つに入るほど
本当にお気に入りの映画なのですが、

映画レビューには
「オダギリジョーさんが美しい!」
とのお声が多数あるんだけど、

私は圧倒的に
画面に「居る」だけで美しい
田中泯さんの存在に釘付けに
なってしまいました。

派手な演出や超感動する筋書きや
どんでん返しのストーリー展開も
ない映画だけれど、

丁寧に生活するその様子や、
葛藤しながら生きていく人に
フォーカスされた描き方が
本当に好きです。

田中泯さんは現在山梨で
畑仕事をしながら
お過ごしになっているそう。

現在76歳だそうですが、
とても76歳には見えない程
畑仕事で作られた体で
今でもダンスを続けておられます。

今多いのは“踊りビジネス”。否定はしないけど、僕にはできない

と語る田中泯さん。

ダンスのために体力づくりを
するのではなく、

畑仕事で作った体で
ダンスをする

という生き方です。

映画自体は
ものすごく五感を刺激される
映像と音楽で構成されていて
単純に「良かった!」と
言い切れず、

人間の生き方というか、
本能というか、
そんなものが表現された
唯一無二の映画だと感じます。

画面越しからでも感じられる
「気迫」や「空気」が
本当に凄い。

そして本当にかっこいい。

マシンやジムでのトレーニングで
鍛え上げられた筋肉ではなく、
畑仕事を通じ自然に備わった筋肉は
「美」の一言しかありません。

そして人の生き方についても
考えさせられるきっかけが生まれます。

自分の人生に
自分がどう関わるのか

そうやって考えながら
生きることの大切さに
改めて気が付く作品でした。

2022年4月現在、
上映されている映画館が
少ないのだけど、

ぜひぜひ配信などが
スタートしたら
ご覧いただきたい映画でございます!

公式サイトはこちらから

それでは今日はこのへんで。

\お読みいただきありがとうございます/

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