反応が出るチラシに必要な“超重要”な要素

先日、とある会社の、あるサービスを紹介する三つ折りパンフレットを作ってほしいという依頼があり、打ち合わせに行ってきました。(制作中なので詳しく掲載できないのですが、都会のマンションに住んでる方なら一度は利用を検討したことのあるサービスです)

原稿から作成し、撮影をして、デザインを起こす予定なのですが、まず取り掛かりとして近日中に構成案を提案予定。
「構成の参考にどうぞ」と結構な量の同業他社のチラシを預かってきました。
会心の構成案を出すべく、この週末に預かった大量のチラシを1枚1枚じっくり見ていたのですが、そこで気がついたこと。

・ほとんどのチラシが自社のサービスしか紹介していない
・「ライフスタイルを向上させます」みたいなよく分からないキャッチコピーが多い
・自社のブランド力を強調している

・・・これ、利用を検討しているお客様に関係あるかしら?
ルイ○ィトンとかの三つ折りパンフレットなら話も別だと思いますが(そもそもルイ○ィトンが紙の三つ折りパンフレットなんぞ絶対作らないと思うけど)

あのダイソンですら、メインのキャッチコピーが
他のどの掃除機よりも確実にゴミを吸い取ります
ですよ。
ダイソンのメインキャッチコピー、以前は
吸引力の変わらない、ただ一つの掃除機
だったんです。

それが他メーカーからも様々なスティック型のコードレス掃除機が登場してきて、他社と差別化するためにこのコピーに変わった。
ダイソンですら、ライフスタイルうんぬんかんぬんの、ちんぷんかんぷんなコピーではなく、自社の強みをメインコピーにしている。
あのダイソンですら、です。

それを考えると、まだまだ知名度のないサービスの会社が「私たちは(サービス名)を通してライフスタイルの向上を目指します」なんて、会社理念としては大切だと思いますがお客様が手に取るパンフレットで言っている場合ではありません。

それを踏まえて今回の構成案。
今回、コピーライティングは知人にお願いしているので私はデザインのみを担当しますが、どんなコピーにしてほしいか、どのような内容の文章を入れたいのかを最初に方向付ける構成案の作成も私の仕事。

もちろん強みを引き出すコピーを作ってもらうのはもちろんですが、
パンフレット内に「これまでサービスを利用したお客様の声」「お客様がサービスを入れる前にリアルに悩んでいる具体的なこと」を入れる構成案を提案することにしました。

それは週末に読んでいた同業他社のチラシにヒントを得たのですが、あんなにあんなに渡された大量の広告の中に「お客様の声」は見事にどのチラシにも入っていなかったのです。

正直、預かった広告を見て少々ショックを受けました。

私が普段取り組んでいる「反応を出すため」の広告の仕事では、お客様の利用感想を入れる構成はもう当たり前中の当たり前。
企業や会社がサービスの良さを10コ語るよりも、実際に利用されたお客様の声が2コある方が、説得力150%アップになることは、私の中でもはや常識になっていたのですが・・・。

まだまだ自社サービスをつらつらと語ればいい、と思っている会社が多いんだなー。としょんぼり。
預かったチラシの全社に「今すぐ御社の広告変えてくださいー!」とメールを投げつけたい気持ちになった週末でした。

もう少しだけ構成案を練り練りしてからプレゼンに挑もうと思っていますが、お客様の声を広告に使うことは本当に重要で、ここに多少の予算を使ってでもぜひゲットしていただきたい重要&貴重な資料になること間違いなしでございます。
(ちなみに私が普段使っている「おばけテンプレート」を使えば、アンケートの内容をそのまま広告に使えるほど良い感じの回答が返ってきます^_^)

そういえば、以前にiRobot(ルンバ)の電車内に掲載されている中吊り広告を見ましたけれど、価格ドットコムのお客様の感想をそのまま掲載していました。
ルンバですらですよ、ルンバ。

口コミサイトの質もいろいろ言われていますが、何か買い物をする時・サービスを受けたいと思った時、Amazon・Google・楽天、コスメでしたら@cosmeの口コミ投稿を見る人が多いのは今や常識と言っても言い過ぎではありません。

自社サービス・商品の想いやイメージを追求していくのもほどほどに。
最終的に使うお客様に目を向けることはとても大切だと、久しぶりに大量の広告を目の当たりしてそう感じた今日のこの頃です。

それでは今日はこの辺で^_^

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