お客様への提案は、自分の能力を自慢する場所じゃないよ

今日、お昼ご飯を食べながらTwitterを見ていると(←良くない食べ方)、お友達がこんなツイートをしていました。

この方は、私と同年代の方で都心で美容院を経営されている美容師兼オーナーさん。
店舗こそその都心の1店舗しか経営してませんが、ロンドンやニューヨークでのサロンワークの経験を持ち、カットもカラーリングの技術も超一流の方です。

しかも英語力はネイティブレベル。
英語でオーダーを伝えられる、日本人とは違う外国人特有の髪質やカラーリングの仕組みを理解してくれる、との理由でお店を訪れる在日英語圏外国人の方が、この友達のお店に押し寄せています。

本人も月に休みが1日あれば良いくらい超絶多忙な毎日を過ごしていますが、「ホット◯ッパービューティーや割引クーポンに頼らない集客を」を考え、日々経営についても多々勉強されている、現役美容師さんでもありながら敏腕経営者さんでもあります。(私と会う時はいつも音楽の話をしていますが)

その友達が、
先日ランサーズをどうやら初めて利用したようで、
その利用感想が先ほどのつぶやきです。

ランサーズとは日本最大のクラウドワークス。
デザイン・コピーライティング・その他ライティング・WEB構築・イラスト・翻訳・コンサルティングなどを解決してくれるフリーランスや中小クリエイティブ会社が集まるサイトです。

依頼をWEB上で発注すると、ランサーズに登録しているクリエイターが予算に応じた提案を送ってきてくれて、その中から最も自分に合った提案をしてくれた人と連絡を取り、出来上がったクリエイティブに対して報酬を支払う、という仕組み。

具体的に友達がどんな依頼をしたのかわかりませんが、ランサーズですからデザインやコピーなどクリエイティブな分野を依頼したのには間違いなさそうです。

私がこのつぶやきの中で
最も気になったのは

他でもない、
「4.自称コンサルの〜」
についての感想部分についてです。

相手の役に本当に立てるかどうか?

私が独立してから恐らく最も多くお会いした業種の方、
コンサルタント(同率2位で保険営業)。

確かに、デザインでもコピーライティングでもプラスしてコンサル業務をした方が報酬も増えますし、実際に成功している経営者の方々はこのようにしている方が非常に多い。

なので多くの方がコンサルタントを名乗り様々な分野で活動されていますが、本当に相手のことを見て提案やアドバイスをできるコンサルタントの方がもっと増えてほしいな、と思います。

クリエイティブ職は「上から目線になれる職業」ではないよ

かくいう私も、デザインについて意見を求められる場合もあります。

先日もとあるパッケージデザインについて意見を聞きたいというお話があったので会ってきましたが、相手の予算や現状などに合わせてアドバイスをしてきました。

中には、
「予算が足りないのなら助成金を申請しましょう」
「お金は投資。融資を受ければ・・・」
「セミナーを開いて先に資金を集めましょう」
「そもそも単価が低いので上げましょう」
とアドバイスをする方もいらっしゃいます。

相手との関係性が築けていれば、そのような提案をすることもいいと思います。

ですが、
本当に相手がそのような提案を求めているかどうかは、相手の「最終的にどうなりたいか」という目標を聞いてからこその判断だと思っています。

こちらからのクリエイティブ提案は、あくまでも相手のゴールのためにあるのであって、自分の提案力や人脈、能力をひけらかすためのものではありません。

まずは相手の気持ちを一番に考えること

例えば、初めて訪れた飲食店で、
「カレーめっちゃ食べたい。カレーをください」とオーダーしたとします。

ところが奥からいきなり、すんごい料理長が登場して、
「いやいやいや、カレーなんてダサいですよ。
今日は何と言っても本場イタリアで修行を積んだ私が作るペペロンチーノが超オススメです。これを食べないなんて・・・あなた最悪ですね」
と言われたら、果たしてどんな気持ちがしますでしょう。

つべこべ言わずテメーは
さっさとカレー持ってこんかいや

ですよね。
(もしくはオーダーする前に出ていくかもしれないけど)

クリエイティブの提案もこれと全く同じです。

「ああ、ペペロンチーノ食べて欲しいなー。イタリアで修行したから絶対美味しいんだけどなー」と思うのなら、まずカレーの時点でお客様との信頼関係を築いてからの話です。

相手との関係があまりできていない時点で、こちらの提案を無理に押し付けても、受け入れられないばかりか、二度と修復できない関係に悪化してしまいます。

逆に相手と信頼で結ばれた関係性ができていれば、
「ニシさん!今日は絶対ペペロンチーノがおすすめだよ!」と言われても「おお、そんなにシェフが勧めてくれるんだったらいただきます!!!!」と、私はきっとペペロンチーノを食べるでしょう。

今日のまとめですよ

ランサーズはオンラインでのやり取りですが、
オンラインでもオフラインでも、相手との関係性を築くところからまずスタートしていくことが、仕事をリピートしてもらうため、自慢のペペロンチーノを食べてもらうために必要なことなのではないかと思います。

仕事をする上で自信を持って提案することはとても大事ですが、「自信を持つこと」と「こちらの提案を押し切ること」は違います。

相手が何を望んでいるか?
それをしっかり見てコミュニケーションを取ってくれるクリエイティブコンサルタントの方が、ランサーズでも身近な場所にも増えて欲しいなあと思います。

 

それでは今日はこの辺で
(カレーとかペペロンチーノとか書いていたら食べたくなってきました)

 

\お読みいただきありがとうございます/

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