日本のGUNZEの下着は外国人観光客に大人気らしい、という話

先日、大阪難波の地下街・なんばウォークを歩いていた時、
たまたま目に留まった「GUNZE」の直営店舗。

以前に下着や靴下関連の仕事をしていた頃の習慣が抜けず、いまだにこういう下着の専門店があるとフラリと入り、今はどんな下着が流行っているのか、店頭にはどういう販促物がくっついているのかをチラチラ見てしまうのですが、この日もこのGUNZEさんの店舗をちょっと見てまいりました。

今やユニクロやGUなどでも高機能でスタイリッシュ、しかも低価格の下着や靴下が購入できるので、「今さらGUNZE感」がありますが、1896年に創業した日本で最も老舗の下着メーカーであるGUNZE。商品の質の違いは、一度着用するとユニクロやGUで販売されているそれと、明らかな違いを感じることができます。

特に、綿(コットン)の商品に関しては本当に優れています。

綿にも様々な種類(スーピマ綿やエジプト綿、新疆綿など)がありますが、質の良い細番手の糸を使っており肌に触れた時は本当に心地よく、夏場でも化繊生地(ポリエステルなどの記事)よりも涼しく過ごせて、汗も良く吸ってくれるので、肌が弱い方にも安心です。

生地の裁断もさすがの老舗らしい仕事で、洗濯を繰り返してもよれにくく、着用しても生地の縫い目を不快に感じることもなし。GUNZEの商品はまさにメイドインジャパンの下着部門NO.1とも言って過言ではありません。

ちなみに最近は下着事業以外に、海外でスポーツジムの展開も行なっており、昨年2018年にはカンボジア・プノンペンのイオンモールにスポーツジムをオープン。健康意識の高まる東南アジアの市場に乗り込んでいるそうです。

さて、そんなGUNZEの直営店。
直営店は関西エリアにしかありませんが、
なんばウォーク店では日本語の他に、英語、中国語、韓国語で販促POPが書かれています。

最初は「へー。どこもかしこも英語中国語はもう当たり前なんかー」と思っていましたが、スタッフのお姉さんにお話を聞いたところ、この店舗は海外からの観光客に大人気だとのこと。

特にコットンのショーツや肌着は本当に肌触りが良くて、ご自身の分はもちろん、ご家族、ご友人の分などまとめてお買い物をされる方が非常に多いそうです。

中国や欧米各国にもGUNZEの商品はありますが、
価格は日本の約3倍。

「日本のGUNZEの下着はクオリティが高い、肌に優しくて履き心地抜群、しかも洗濯を繰り返しても型崩れしない!」と知っている海外の方は、日本に旅行に来る際にGUNZEの直営店をあらかじめリサーチし、お買い物に来られる方も多いんだとか。

そこまで旅行客に人気だとは・・・。

でも確かに、その理由には納得できます。

私は海外へ渡航した際、日本未上陸のアメリカ発下着ブランド・Victoria’s Secretでショーツをまとめ買いしますが、洗濯ネットに入れても数回洗濯するとあっという間にほつれてくる縫製の質にはこの間も驚いたばかり。デザインやプリントは本当に可愛らしいのですが、妙に過ごしにくいその履き心地も、決して快適とは言えません。

そんなわけで、
店内にはMade in Japanと大きく謳ったコットンの商品がいっぱい。

ちなみにベージュ色のショーツなんて色気も何もありませんが、働く女性が白やオフホワイトのパンツ(ズボン)やシャツを着用した際に、一番下着の色が透けにくいのはベージュです。
見た目はともかくベージュは本当に無敵の色です。

ちなみに見た目がセクシーなTバックショーツも、ピッタリしたパンツ(ズボン)を着用した際、ショーツの形がパンツに浮き出にくいので、スーツとセットアップのパンツや、ダンスなどのレッスンでピタピタのウェアをお召しになる際には、おしりのラインが綺麗に出るイチオシのショーツ。見た目以上に洋服の着こなしに活躍するショーツなんです。

↑綿100%に加え、よりお肌すべすべに過ごせるために加工されたショーツ。きちんと調べておらず恐縮ですが、こんな商品を作っているのは日本だけのような気がします。

そして最近は、「セクシーなレース使い&お胸を寄せて上げる!」という商品よりも「リラックスできる、ナチュラルなデザイン」のブラが流行しています。

そして、ユニクロのブラジャーにもよく見られる謳い文句のように、つけ心地が軽く、シルエットが美しく、なのにしっかりお胸をキープする機能的な商品の方が目立ちます。
「女性性」をアピールする商品よりも「機能性」の方を重視している商品の方が多いようです。

ひと昔前なら、うちの祖母が愛用してたような形のブラ達ですが、今やすっかりかわいいプリントや刺繍が施され、一日中快適に過ごせる、しかもお洋服に響きにくいなどのメリットと一緒に、かわいいパッケージに入れられて陳列されています。

下着とは思えないほどかわいいパッケージに入ったショーツ(1枚1,000円)。ショーツは必ずみなさん着用されますから(ノーパン健康法を実施している方以外)確かに日本のお土産にもぴったりかも。持って帰る方も、もらう方も一目で「パンツでっせ!」とわかりづらいのも良いですね。

GUNZEは元々、紳士用肌着のお店。なので紳士肌着も充実しています。

こちらはライザップさんとコラボしたヒップアップできる男性用ガードル。

GUNZEのブランド、BODYWILDの直営店は東京・原宿にもあり私も何回か行って実際に商品を購入したこともありますが、本当に履き心地抜群です・・・。まだ未体験の方にはぜひお試しいただきたいと思います。今の流行や日本独自の商品を感じ取れる下着売り場。

下着が良いと一日中気持ち良いですし、お洋服ではトライできないデザインでも下着だと色々取り入れることができます。加えて日本の下着売り場は本当にバリエーションが豊かですので、今はほとんどこの仕事に携わってはいませんが、やっぱり好きなアイテムの一つ。

またお店を見かけた際にはこれまでと変わらずリサーチしたいと思います。
しかし、日本の下着が海外の旅行客に大人気なんて知らなかったな・・・。新しい発見です。

それでは今日はこのへんで。

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