映画「グリーンブック」に学ぶ文章の書き方

少し前の話ですが、
週末に昨年第91回アカデミー賞で作品賞を含む主要3部門を受賞した映画「グリーン・ブック」を自宅で鑑賞しました。

1962年のアメリカが舞台のこの映画。

ジャマイカ系アメリカ人のピアニスト、ドン”ドクター”シャーリーと、そのシャーリーに雇われた運転手兼ボディガードのイタリア系アメリカ人、トニー・ヴァレロンガが、アメリカ中西部を巡るコンサートツアーの様子を描いたストーリーで、実際に1950年代〜60年代にアメリカで活躍した実在のピアニスト・ドクターシャーリーが敢行したアメリカ最南部を回るコンサートツアーにインスパイアされた映画です。

内容の描き方には賛否両論がある映画ですが、見終わった後はこれ以上にない暖かい気持ちに心が包まれる映画ですので、まだご覧でない方はぜひぜひ鑑賞いただきたいオススメの作品です^_^

今日はその「グリーンブック」のワンシーンから感じた
「文章の書き方」をシェアしたいと思います。

それは、
雇われ運転手のトニーがツアーの滞在先から
奥様に手紙を書く場面。

家族を大事にし、奥様をとても愛していて、手紙にも愛情は込めていたものの、ただの日記のようなつまらない文章を、しかも食べ物をもぐもぐ食べながらくわえタバコで奥様への手紙を書いていたトニー。

相手に愛を伝えるための文章の書き方を知らなかった彼は、雇い主のドクターシャーリーから文章の書き方を習います。

その愛に満ち溢れ見違えたほど美しい文章で綴られた手紙を受け取った奥様はとてもうっとりし、親戚やお友達にもこの手紙を自慢するほどになる…。

というワンシーンです。

(この話には続きと最後にはオチもあるのですが、それはぜひぜひ鑑賞してご確認ください^_^ストーリーも本当に素敵だよー)

よく広告もラブレターに例えられます。

お客様に愛情を持ちそれが伝わる文章を書くことが大事だよ、と。

本当にこの通りです。

私は家に届くDM、届くEメールのDMにもできるだけ目を通しますが、
「買ってください」のDM、本当に多い。

「〇〇のセミナーやるので来てください」
「〇〇パーティをやるので来てください」

も同じです。

紙のDMでもオンラインDMでも、相手のことを思って書かれていない内容をいつもいつも相手に送りつけていると、毎回頑張って頑張って努力して書いてはいるものの、相手にはなかなか伝わらないという結果になりかねません。

先にご紹介したトニーが長年連れそった奥様になら、たとえつまらない内容のラブレターでも奥様は嬉しいかもしれませんが、それは二人がこれ以上ないくらい親密な関係性だからこそ成り立ちます。

でもそんなトニーの奥様ですら、
見違えた文章で綴られた手紙を見て、また違う嬉しさを感じ思わず涙して、夫を自慢したくなる気持ちかこみ上げてくるのです。

これが、相手との関係性を無視して

「私は毎日◯時に起きて、朝ごはんはいつもパンです。
(=うちの会社はこんなことをやっています!)」

「私は◯◯大学出身で仕事は◯◯で!
(うちはコレとコレがいい自慢の商品があります)

「だから付き合ってください!
(=これを買ってください!)」

だけしか書かれていない文章で書かれた手紙が
毎度毎度届いたらいかがかしら?

私が受け取ったら
「いやー、気持ちはわかるけど突然言われてもねえ。」
です。

例えていうと、少し極端ですが、
「買ってください!」
「来てください」
だけしか書かれていないDMは
そういうことと同じです。

実際に読んでくれる一人の人のことを想像しながら書くこと。

読まれる文章には色々なテクニックが存在しますが、全ての基本はここです。

たくさんの人に、一人でも多くの人に買ってもらいたい!という内容の手紙は、「付き合ってくれる人なら誰でもいいや!」という手紙と同じでございますよ^_^

好きな男性や女性とお付き合いしたいなと思った時に
「誰でもいいや!」と思いながらアプローチをする人なんかいませんよねo^_^o

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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