先日、ボサーっと撮りためたiPhoneの写真を整理していると、2016年のフジロックフェスティバルの画像が出てきました。
開催20周年を記念した2016年のフジロックフェスティバルには、シガーロス、ベック、レッドホットチリペッパーズなど、スペシャルすぎるアーティストが多数出演していて、もちろんこの年も参戦したのですが、いつもより記憶に残る3日間だったと記憶しています。
ところでこの年、
アーティスト以外で、ちょっと話題になった出演者さんがいました。
それは
若者を中心とした政治団体
SEALDsです。
「ああ、そういえば
そんな団体あったなあ」
と思い出す方も多いのではないかと思います。
SEALDsは
2016年8月15日に解散。
しかし、解散直前の7月末に開催されたフジロックフェスティバルにて、
ジャーナリストの津田大介さん達と、「参院選を振り返る。安保法制、沖縄、憲法、原発」というトークテーマで、ステージの一角に登場されていました。
代表の奥田さんがフジロックフェスティバルに登場する発表があった直後、一部のフェスファンからは強烈なバッシングがあり、ちょっとだけ話題になっていました。
参考 フジロック「SEALDs奥田愛基」出演 「政治持ち込むな」vs「そもそも政治フェス」の批判合戦Jcastニュース私も津田さんとSEALDsの代表・奥田さんの対談を、真夏の暑い苗場の会場で、リアルタイムで見た記憶があります。
先に断っておきますが、
私は特にSEALDsを熱烈に支持していたわけでもなく、彼らの思想に対して超反対していたわけでもありません^^;
休憩がてらちょっと見るかな、の程度で
彼らのトークを、時折スマホをいじりながらぼんやりしながら眺めていました。
さて、そんなSEALDs。
もう一度書きますが、
私は彼らの活動を特別支持していたり、反対していたわけではありません。
ただ一つだけ、
クリエイター目線として見た時に純粋に感じたことを、今日は書いておこうと思います。
それは、彼らが
団体として表現していた
グラフィックについてです。
↑これはSEALDsのロゴマーク。
他の政治団体に比べると
格段にかっこいいロゴマークです。
個人的にはあまり好きではないデザインですが・・・。
しかも彼らが発売したTシャツも「パクリ」だったりして、もう最悪としか言えませんが^^;
参考 SEALDsはなぜTシャツにソニック・ユースのジャケットを選んだのかFactotumが100歩譲って、
このロゴマークがプリントされたTシャツを着る事は、まだ何とか想像できます(思想を支持しているかどうかは別にして)
他の政党のロゴマークがプリントされたTシャツは、とてもじゃないけど着る気には全くなりません^^;
気になる方は、他の政党の名前を検索してみてください(笑)
絶対にTシャツで着たくないロゴマークがいっぱい出てきます。
他に、
彼らの活動を告知する画像も
こんな感じで展開されていました。
政治団体のグラフィックデザインとしては、かなり優れています。
もちろん、優れたデザインは何を謳ってもいい、というわけではありませんが、
SEALDsは、
主張に加えて、
このようなグラフィック展開で、
これまで政治に興味のなかった若者を振り向かせたんですね。
振り向いた若者が、
本当に政治に興味を持ったかどうかはわかりません。
恐らく、ほとんどの人は
「ファッション感覚」だった
かもしれません。
でも、かつて
アメリカでウッドストックフェスティバルが行われたように、
イギリスの人種差別撤廃を主張し続けた若者たちによるムーブメント「ロック・アゲインスト・レイシズム」が起こったように、
42年前のイギリスに見る「自身で考え声をあげる」ことの大事さファッションや音楽がきっかけで、
例え「ファッション感覚」でも
政治に興味を持った若者が
世界中に多くいたように、
SEALDsは、
展開したグラフィックが
興味を抱かせる一つのきっかけになった。
と言えるのではないかな、と思います。
もちろん、
政治だけに限った話ではありませんが、
活動は中身が伴ってこそナンボ
です。
私はSEALDsの行なっていた活動に対しては、支持も反対もありません。
しかし、彼らが
「若い人の興味を引くために
グラフィックの力を借りた」
のであれば、
その考えはいいな、と今更ながら思っています。
もう一回書きますが
活動は中身が伴ってこそナンボ
ですが、
興味を惹くグラフィック
を展開することは
最後の「お化粧」として
大事ではないかと
改めて思う今日この頃です。
・・・
さて、
今年2021年は、フジロックフェスティバルは開催されるのかな・・・?
されることを切に願いながら、
過去の写真を整理している今日この頃です。
それでは今日はこのへんで。
\お読みいただきありがとうございます/
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