昨日おゆはんを食べながら何気なくテレビをつけると、阪神淡路大震災のことが特集されていました。
「おお、今日は地震の日やった」
とようやく思い出すくらい時が経ちましたが、あの時のことは本当によく覚えています。
当時私は中学二年生で、
住んでいた神戸市で地震を体験しました。
自宅はなんとか持ちこたえましたが、
水、ガスは3ヶ月近く使えず、通っていた中学校は半分が倒壊してしまい、当時所属していたブランスバンド部のあった音楽室は、中に残された楽器もろとも解体工事に。
学校は3学期ほとんどは休講になり、
私の日課は、部活の朝練から到着した給水車に水をもらいに行く毎日にシフトしました。
でも、その程度でした。
周りには本当に人生が変わる程大変な経験をされた方が、本当に大勢いらっしゃったんです。
ところで、
私がセールスコピーライティングを習った時、書き方のポイントとして様々なことを教わりましたが、
その中の一つに
こんな例え話が
あったことを思い出します。
人は
遠くの国で起きている
戦争のことよりも
自分の顔にできた
ニキビのことが気になる。
いくら世間のためになるような
素晴らしい文章を書いたとしても、
自分にとって興味がない、
直接関係ない内容
と気づいた途端、
どんな素晴らしい文章でも、
その人の心に響かなくなる。
だから
セールスレターを書く時は、たった一人に刺さるような文章を書く必要がある、ということです。
日常生活において、
自分を優先させることは当然です。
けれど、
あの地震から26年経過して、
今2021年のこの状況。
今、
周りの状況を冷静に見る余裕を作って、自分にできることをちゃんと行動に移したいと改めて思います。
今日は最後に
2つの海外の話をご紹介します。
一つ目は、
昨年2020年の話ですが、話題になった1枚の写真です。
これは、報道写真販売サイトのゲッティイメージズの写真家が、アメリカ・ヒューストンの病院で撮影した1枚の画像です。
新型コロナウイルス専門ICUに入院していた年配の患者さんが「妻と一緒にいたい」と泣いているところを、抱きしめている連続勤務252日目の医師の姿です。
バロン医師は患者に近づき泣いている理由を尋ねた。
「彼は『妻と一緒にいたい』と言った。
私はただ彼をつかみ、抱きしめた」と述べ、
「本当に切なかった。彼と同じように、私もとても悲しかった」と続けた。
「やがて彼は落ち着き、泣くのをやめた」
(中略)
続けて「みんなを抱きしめなければいけない状態など求めていない。それを知ってほしい」と述べた。
「みんなが基本的な予防措置を取る必要がある──対人距離を確保する、マスクを着ける、手を洗う、人がたくさんいる場所に行かないといったことだ」
「みんながそうしたことを守ってくれて、私たち医療従事者が休めるといいのだが」
引用元:エーエフピー ビービーニュース
二つ目は、
私が日々愛読しているイギリス国内の郊外に住む日本人女性が更新している、ブログに綴られた医師の言葉です。
この日本人女性は、つい先日
義理のお母様を新型コロナウイルスで亡くされたのですが、その時に医師からかけられた言葉を、このようにありのままに綴っています。
義母を看取ってくれた看護師さんから電話があった際、夫は看護師さんに最後はどうだったかを聞いた。
「最後は安らかでしたよ」と答えてくれた。
「最後の最後に入る前、最善を尽くすために私達は大きな呼吸器に付け替えようとしましたが、お母さんは手を少し挙げ『もう要らない』というような素振りを見せました。多分、もう呼吸器を着けたくなかったんじゃないかと思います。頑張られました」と言ってくれた。
電話を切る際、看護師さんは
「死亡診断書が出来次第、お母さんの荷物と一緒に取りに来てもらう連絡をこちらからしますので、それまでお待ちください。
それと、看取れなかった悔しさは、遺族にとっては死を消化しにくいものです。
何度でもお母さんの最後がどうだったのかを聞いて下さい。迷惑では決してありませんから、何度でも私に電話を下さって構いません。
何度も何度も聞いて、お母さんが安らかに逝けた事を飲み込む事で、時に遺族は悔いなく見送れますから」と言ってくれた。
このブログでは、
イギリスでの生活や、義理のお母様の愚痴を(ほとんどが愚痴ですが)関西弁を交えながら毎日面白くリアルに伝えてくださって、文章は書籍化もされているのですが、
様々な報道や憶測がありますが、このように私の知らないところで、他人のために命がけで時間を割いてくださっている方がいることは、事実です。
自分のことしか興味がなくても、
このように周りの人の状況を知りながら、今自分にできることを考えて行動しようと改めて思う今日この頃です。
それでは今日はこのへんで
\お読みいただきありがとうございます/
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