先日、第162回芥川賞・直木賞の選考会行われましたが、この候補者の内のお二人、木村友祐さんと、呉勝浩さんのご出身である青森県八戸市のことが話題に取り上げられていました。
今、青森県八戸市は地域おこしのテーマに「知の創生」を掲げており、「本のまち」として注目を集めています。
この八戸市が
なんと市営で作った本屋さん
「八戸ブックセンター」が、
本当にすごい!!!!
私の理想的なサードプレイス!!!!
(画像引用元:八戸ブックセンター公式サイト)
千葉県柏市も
こういう取り組みしてほしい!!!!!!
私の住まい・千葉県柏市にも数店舗書店があり、近くの「柏の葉キャンパス駅」(つくばエクスプレス線)にはTSUTAYAが運営するT-サイトがありますが、それでも住み始めた当初から比べると本屋さんは減る一方。
現在は1日に1店舗閉店している計算にまでなるそうな。
オンラインで簡単に書籍を購入できる今だから仕方のない話だと承知していますが、悲しい限り(T_T)
そんな中、先ほどご紹介した青森県八戸市には、
八戸市営の本屋さん「八戸ブックセンター」が2016年にオープン。
行政が運営する本屋さんなんて、過去にほとんど事例がありません。
民間の本屋さんへの打撃になるのでは、図書館とのすみ分けは?
など、市議会議員では様々な課題が議論されましたが、当時の八戸市長の「本を通して、市民の知性を向上させたい」という信念を貫き、最初から赤字想定でオープン。
公民館などにかけるコストと同じように、市民の知性向上へのコストとして赤字を計上したんですね。
八戸ブックセンターのミッションは、
・本を「読む人」を増やす・本を「書く人」を増やす
・本で「まち」を盛り上げる
また店内は
・市内の本屋さんと同じ本をできるだけ置かない。
・売上を追求するのではなく
誰もが本と出会える場にする。
・ハイカルチャーな本を敢えて置く。
(人文科学、社会科学、自然科学、芸術、海外文学など専門的書籍を中心に約8000冊。)
・気軽に入れて洗練された知的なスペースである
などが特徴。
民間で運営されているコワーキングスペースや、本屋さん、カフェ、イベント会場などを合体させて、
八戸のみなさんにとってクリエイティブな空間に、
街を盛り上げる場所になるように、
知的で新しいコミュニケーションが生まれる空間となっています。
この八戸ブックセンターさんの、さらに面白いところは
・読書会ルーム
(毎回3人〜15人で本の内容をシェアする会)
・カンヅメルーム
(書くことに集中できる個室。小説やエッセイなど「誰かに読んでもらいたい」文章を書くために“缶詰”になれる部屋 ※事前に執筆活動についての簡単なアンケートあり)
・わたしの本棚
(一般の人でもオススメしたい本をセレクトし提案すれば、店内に特集コーナーが設けられるかもしれないという応募コーナー)
などなど、図書館や本屋さんではあまり見られない独自のやり方で、本を読む人同士を繋いだり、お気に入りの本を選ぶ楽しみを増やしたり、本を通して様々なことを吸収できるところ。
中にはハンモック付きのお部屋もあり、こちらは大人にも小学生の子どもさんにも大人気。
「読書って楽しい♪」と感じる子どもさんも多いそうな。
オープン当初は1日300人程度の来客を予想していたところ、大幅に超える約1000人の市民の方が来店される日もあるそう。
素敵すぎる、
八戸ブックセンターさん。
サードプレイスの極みであり、
知的であり、
人ともリアルに繋がれる・・・
本当に素敵な場所です。
そして最後に、今いろいろな地域が取り組んでいる「地方創生」について、メディアサイトCAMPANELLA掲載されていた一文をご紹介します。
地方創生が叫ばれていますが、ほんとうに再生するためには、知の創生が必要。
日本中に、文化のないまちや土地はありません。
その文化を守り興隆させていくために、本の果たす役割は大きい。それを再生させるには、大都会よりも地方のほうがやりやすいかもしれません。
それが進めば、地元へ戻る、地方へ移る人も加速するでしょう。マジックは、地方から起きる。そういう時代がやって来そうな予感がしました。
引用元:CAMPANELLA
本当にその通りです・・・。
本を読まない人が増えている、と言われて久しいですが、このような「図書館でも本屋さんでもない新しいコミュニケーションスペース」を作ることでこれまでとは違う本の楽しみ方ができるように思います。
八戸市、めっちゃ行きたくなってきた・・・。
今度行ってこようと思います^_^
それでは今日はこのへんで
\お読みいただきありがとうございます/
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