「モノを売るだけで終わりではなく、購入してくれたお客様と関係を作る」
「お客様から共感されるようなストーリーを作って発信する」
↑これは常日頃、私が一番「大事」と思っていることです。
デザインを日々作っている私が言うのもなんですが、美しくデザインされたパンフレット、Webサイトの大切さはその次なんですね。
ところで先日、
長年使ってきた革財布が少し汚れてきたので、お手入れ用品を夜な夜なインターネットで探していました。
しばらく検索して見つけたのが、
革小物を自宅でお手入れできる、ケア一式キットです。
東急ハンズやロフト、靴屋さんでも販売されていますが、汚れを取るブラシとクリーナー、栄養を与えるクリーム、ポリッシングクロスと、防水効果のある栄養スプレーのセット。
私は、革小物のケアについて情報発信しているショップのECサイトから購入しました。
こちらのショップの本業は、革製のハンドバッグや小物の修理やメンテナンスなどのようですが、このように自宅で手軽にケアできるセットを販売し「大事なバッグを長く美しい状態で使うために自宅で定期的にケアしましょうね」と語りかけ、このようなキットを販売しています。
そして、このケアキットに加え
40ページを超えるカタログが付いています。
カタログの中には、
・革の種類ごとに異なる手入れ方法
・バッグをいつまでもキレイに使うためのポイント
・自宅ケアを取り入れた人の喜びの声
などお手入れに役立つ情報が盛り沢山。
さらに、
納品書と一緒にニュースレターが入っており、右上には私宛に書かれた購入のお礼メッセージが、メインには今の季節に合わせたバッグお手入れ情報が掲載されています。
40歳近くにもなって誠に恥ずかしいのですが…、
これまで革靴、革のバッグを殆ど使わない生活を送っており……
普段コンバースのオールスターと、LLbeanのトートバッグを愛用している私は、本当に基本的なことしか知らず、「正しい革素材ごとのお手入れ」を知ることなく生きてきました。
だけど、この「詳しいケアの方法が書かれたカタログ」付きの自宅お手入れキットは、おそらく私のために作ってくれたものに違いない!と勘違いしそうになるほど、めちゃくちゃ役に立ちました。
それくらい、お手入れに関する相当な情報が掲載されていたんですね。
しかも、このお手入れ方法冊子には、一言も、
・修理はウチで!
・20%割引のクーポン付き
のような「売るための」ワードは書かれていません。
お手入れに必要な情報だけが、とてもわかりやすく書かれているんですね。
そして最後のページには、お手入れ情報やコツを発信しているブログへ誘導するQRコードがついています。
しかも、
冊子のデザインはプロの制作ではありません。
言わゆる「デザインを知らない人」がワードで作ったような冊子です。
でも中身の情報は本当にすごいんです。
デザインがカッコよくて、中身が宣伝ばかりのものの何倍も読み応えがあり、手元に保存しておこうと感じます。
インターネットで調べれば、革製品のお手入れの方法なんぞいくらでも情報が得られます。
ですが、
お手入れキットを買った時、
ただキットだけがポンと送られてくるのと、
私のように殆ど知識のない人の役に立ちそうな冊子が一緒に入っていて、読めば簡単にお手入れできるようになるのと、
どちらの方が、
より「お買い物」の印象が強く残るでしょうか?
受け取る個人にもよりますが、商品だけよりも、その店舗の思いが反映された冊子があったほうが、より強く印象に残りますよね^_^
もし、私の持っている革製品がひどく汚れてメンテナンスが必要になり、対応してくれるお店を探そうと思った時、きっと1番にこのキットを販売してくれた会社を思い浮かべます。
どの商品にも同じように「使い方カタログ」を付ければいいというわけではありませんが、どの商品にも、お客様との関係をキープする仕組みを追加することはできるはずです^_^
数ある中から選ばれて、その後も末長くリピートしてもらうために、ただ売るのではなく関係性を作る仕組みと一緒に、良い商品がもっと世の中に広まってお客様に届いてほしいと思います。
それでは今日はこのへんで
\お読みいただきありがとうございます/
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