嗚呼、心の中ではもう諦めていたが、やっぱり今年の開催は断念、来年に延期されることが発表のなった今年のフジロックフェスティバル。
初めて参加した2012年以来この開催3日間は私の「夏休み」になっていたのですが、本当に残念でなりません。
3月のはじめくらいから、グラストンベリーフェスティバルなど海外で開催される予定のフェスティバルも軒並み中止のアナウンスが。
そして5月の大型連休が終わった頃から、今年の夏に開催される音楽フェスティバルの中止が相次いで発表されており、8月に茨城県のひたち海浜公園で開催されるロッキンオンジャパン、そして同じく8月に北海道で開催されるライジングサン・ロックフェスティバルが次々と開催の中止を発表。
「こりゃあ、フジロックもあかんかもな」と思い始めた5月22日、日本経済新聞がフジロックフェスティバルの中止に関する記事を“誤って”発信してしまい、いよいよ中止が現実味を帯びてきたところに今日のお知らせ。
参考 フジロックが中止 国内最大級の野外音楽祭日本経済新聞
(幻と化した今年のスケジュール)
とてもとても残念ですが(T_T)
ここは切り替えて、今はやれることをしっかりやって、
来年元気に行ける日を今から楽しみにしています!
そして、どうかどうか、
苗場スキー場で民泊を経営している皆様、フジロックフェスティバルの会場内に出店している飲食店の皆様、誰も1施設も欠けることなく来年お会いしたい。自分でできることにこれからも協力していきます。
ところで、
この中止に関するお知らせはホームページに掲載されているのですが、そこには付け加えてフジロックフェスティバルのコンサートプロモーター・スマッシュの代表を務める日高正博(通称 大将)さんのメッセージも一緒に掲載されていました。
この文章が心にとても刺さったので、
ここに引用します。
はじめに、新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、闘病されている方々に心よりお見舞い申し上げます。また、医療従事者をはじめ、最前線で対策に携わっておられる方々に敬意を表します。
今まで、地球上では中世期以降あらゆる疫病や感染病が発生してきましたが、人類は乗り越えてきた歴史があります。この経験を踏まえて、今回の難局を、必ず乗り越えられると信じています。
ここからは、今年のフジロックを楽しみにしていた皆さんへのメッセージです。
本当にゴメン、
今年のフジロックは開催しないことを決めました。出演してくれるバンドやスタッフ、関係者の皆様、なにより苗場まで来てくれるあなたたち、お客さんの健康と安全面を考えると、主催者として今年の開催を進めることはできないと決心しました。
数ヶ月の延期も考えたけど、苗場は9月になれば朝晩はストーブをつけるほどの寒さになり、11月には初雪が舞い始め、明けて4月までは雪が残っている。スキー場だから、当たり前だ。東京オリンピックを真似たわけじゃないけど、来年の8月に延期します。2021年8月20,21,22日になります。
まだ14ヶ月も先の話だ。悔しいけど、楽しく待っていてもらいたい。早くからチケットを買ってくれた人達、本当に有難う。
君たちによってフジロックが支えられていることを本当に感謝します。
来年は今年の分も含めた2年分のエネルギーで、苗場で、楽しもう。約束するよ。そして、今年のチケットをキープしてくれた人達に、記念になるような面白いプレゼントも考えています。こんな時だからこそ、フジロックでみんなと少しでも勇気と元気を分かち合えたらいいなと思っていたんだけど、本当に残念だ。ゴメン。
皆さん、くれぐれも体に気をつけてください。幻のフジロック’20
スマッシュ 代表 日高 正博
中止の理由はもちろん新型コロナウイルスの影響によるものですが、中止に至った経緯を飾りのない言葉で語っている文章です。
よく見かける中止のアナウンスにある
「来場を楽しみにしてくださった皆様、本当に申し訳ございません」
という文章ではなく、
「本当にゴメン。」
とまるで話しているかのような言葉で書かれています。
フジロックに興味のない方から見ると、何てことのない言葉ですが、知っている側から見るとこの自然な一言には魂が込められていて、そして感情を強く揺さぶり人を惹きつける言葉に感じられるんですね。
もちろん普段関わっているビジネスでは「ゴメン」と言いにくいシーンの方が多いですし、もちろん乱暴な言葉を使うのは良くありませんが、自分の感情を上手く相手に伝える方法として、とても効果的だと感じた一言です。
相手に響く文章に必要なのは、テクニックだけではなく、そこに感情を乗せることがとても大事と思った今日この頃です。
来年は今年も分も楽しめることを今から楽しみにしています!
それでは今日はこのへんで
\お読みいただきありがとうございます/
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