モーツァルトよりメタリカを聴け!「メタル脳 -天才は残酷な音楽を好む-」の話

脳科学者・中野信子さんの著書「メタル脳 -天才は残酷な音楽を好む -」
とても面白い切り口で、ヘヴィメタルへの愛と脳に与える影響について綴っています。

メタル音楽は、世間的には残酷で下品な音楽、クラシックが上品で知的。「モーツァルトを子どもに聞かせると頭が良くなる」という学説もあるくらいで、頭の良い子に育ってほしいのなら、子どもがお腹の中にいる時から「モーツァルトを聴かせる」というのが世間の常識のよう。

しかしこの本では、「モーツァルトが子どもの頭に良い」説が、科学的に否定されていること、むしろ思春期の子どもの不安定でネガティブに走りがちな精神には、メタルの方が適しているのではないかという説を、メタルが脳に及ぼす様々な事例や切り口で紹介しています。

なぜ、思春期の不安定な子どもにはメタルがいいと説くのか?
それは、暴力や殺戮、死などをテーマにしているメタルが、暴力的・反社会的に走りそうな自分の心・日ごろ心の中に溜まっている感情を解放し、それにより解放を得て日常生活で危険な行為に走らないで済むのでは、と本書では解いています。

・・・・
確かに、一理ある。

私も高校生の頃、いつの間にかTV番組に出演するミュージシャンの音楽を聴かなくなっており、CDの棚にはSEX PISTOLS、GREEN DAYなどパンクバンドのCDが並び始めました。
親には隠していましたが(笑)

ヘヴィメタルにどっぷりはまることはありませんでしたが、大学生になると所属した軽音サークルで知り合った友人が、メガデスやレッドツェッペリンのCDを貸してくれ、その音楽を純粋にかっこいいと思い、ますますTVの音楽番組は見なくなりました。

他にも大学生の頃は、スリップノット、ニルヴァーナ、リンプビズキット、Beastie Boys、ATARI TEEN AGE RIOT。などなど「下品で残酷な」音楽を聴き漁りました。
中でも特に大好きだったのがRage against the machine(残念ながら現在は活動休止)
レイジ、です。レイジ。
かっこよくてたまらん今でも大好きでたまらないバンドの一つですが、
政治への反体制、暴力、殺戮など、まあ内容はひどい歌詞のオンパレートでございます。

こちらは私が大好きすぎるRageの1stアルバム。彼らの怒りが満ち満ち溢れている、怒りしか感じられない1枚です。(空耳アワードで妙に注目されてしまいましたが、“ナゲット割ってとうちゃん”ね)
“Rage against the machine”(1992年リリース)
アルバムのジャケットは、1963年に南ベトナム(アメリカ政権)による仏教徒差別に講義するため、焼身自殺を実行しているお坊さん(ティッククアンドッグ)の衝撃的な写真

仕事・その他で「キーーーーーーー!」となったとき、帰り道に爆音でRageを聞くことが私の大切且つ最も手軽なストレス解消法、溜まっている感情をRageが解放してくれていると今でも信じています。
そういえば未だかつて、ストレスを感じた時にクラッシック聴こう♪と思った試しがありません。クラッシックの気分になるのはリラックスしている時くらいかもしれません。

メタルとはまた少しジャンルが違う音楽のご紹介をしましたが、自分の経験からも妙に納得できる「ストレスを解消するメタル」の話。
もちろん、みなさんに当てはまるわけではないと思いますが、
「クラッシックが脳に良い」というのは今までの思い込みで、実は「暴力的な音楽も実は脳に良い」のは本当に一つの事実かも。

どの音楽を聴くにしても、自分が大好きで、自分の心が癒されるアルバムを何枚か持っておくことは良いことですね。

もしお子を授かることができた暁には、胎教にぜひメタルを聴かせたいと思います(笑)

それでは今日はこの辺で。

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