消費者の記憶に残る表現をするためには、みんなと同じ言葉を使っちゃダメな話

久しぶりに「現代広告の心理技術101」を読み直していました。

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本書は、一見広告制作に携わる人向けに書かれている書籍に見えますが、実際に制作しているクリエイター以外でも、何かしらの広告を出している事業主さんであれば、読んで絶対損はない一冊です。

今日は本書の中から、
改めてシェアしたい一文をここに書き留めておこうと思います。

周りと同じ表現をしたらダメ

本書には、
見込み客が、広告を閲覧した人が買わずにいられなくなる広告制作の方法が多数掲載されています。

その中の一例をご紹介します。

それは、
消費者の記憶に残る言葉を考える
ということです。

例えば、あなたが空手教室を開いていたとします。

その時、入会を検討している親御さんに向かってアピールする時、どのようにアピールされますか?

きっと多くの人は、

「私が目指しているのは、子供達に自信を持たせること。
そして上の段に進めることです」

「子どもさんに自信と規律を教えます。
入室いただいた場合は空手着を無料で差し上げます」

という言い方をしますよね。

でもこれだと
他の教室とほとんど大差ないアピールになってしまいます。

そこで本書では、
このような言い方をすると、親御さんの記憶に残るであろうと解説しています。

「学校では意地悪な目つきの悪いいじめっ子がこぶしを握りしめ、口汚い言葉でののしりながらクラスメートをサンドバッグのように叩きつけています。

しかし、あなたの子どもさんはけっしてサンドバッグになることはないでしょう。

↑いかがですか??

かなり強烈なアピール方法ですよね。

ここまで言われると
「ここはスパルタか?」と感じて入会を躊躇していまいそうですが^^;

しかし脳内には強烈に印象に残るはずです。

みんなと同じ表現はいいことなのか?

先ほどの「いじめっ子のサンドバッグにならない」一文はかなり強烈です。

おそらく一度聞いたら脳スペースを大きく占領しますよね。

でも実際この一文を使うかどうか?と聞かれると「それはちょっと・・・」と躊躇するのではないかと思います(私も躊躇します^^; )

ですが本書では続けて、
ありきたりな誰しもが使うようなアピール方法しかできないのは、次のような理由だからと解説されています。

そういうコピーしかないのは次のような理由だからだ。

(1)こういう書き方を思いつかない
※補足:いじめっ子のサンドバッグにならないという表現方法

(2)こういう書き方をした場合に人がどう思うか心配だ

(3)ほかのみんながやっている無難な広告でいこう。

↑こちらも強烈ではありますが、最もな理由です。

私個人的な見解を書くと、
人を不快にさせる、心配させる表現は避けるべきだと思っています。

ですが、
誰もそんな表現していない、
人にどう思われるか心配、

と思うことは本書が解説している通り、とてもナンセンスだと感じます。

せっかく高額な経費を使って広告を打つのであれば、説得力に乏しく誰にとっても意味のない

「私が目指しているのは、子供達に自信を持たせること。
そして上の段に進めることです」

「子どもさんに自信と規律を教えます。
入室いただいた場合は空手着を無料で差し上げます」

という表現をやめて、
自分のミッションやビジョンを込めた表現をすることが大切なんですね。

自分独自の足跡を残す表現をしよう

不快にさせたり心配を煽るような表現は避けるべきですが、

「みんながやっているから」という考えは捨てて、自分の頭を使って表現を考えることは本当に大事です。

自分のやり方を残すのに、人からの許可などいらない。
自分がリーダーだと考えよう。

と本書では自らの頭で考え、他の人から真似されるようなユニークな表現をし、人々の関心を呼び起こすような、行動に移すような表現をすることを推奨しています。

今日のまとめですよ

悲しきかな、多くの人はこちらが一生懸命時間とお金をかけてリリースした広告を見ても、行動してくれません。

私たちは毎日忙しいので、

明確にイメージできないこと、
すなわちぼや〜っとしか頭に描けないことはすぐに忘れてしまいます。

それを明確なイメージに変更し、
頭の中にはっきりとした姿を残すことが、本当に効果のある広告と言えるんですね。

日本ではどうしても
みんなと一緒、
あの人もやっているから
と無難な方向に流れてしまいがちですが、
アメリカ発の本書を読むと、この「みんなと同じ」思考が若干危険だということ改めて実感させられます。

今年もお客様の記憶に残るような広告を作っていこうと改めて決意する一文をご紹介しました^_^

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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