Queenの映画「ボヘミアンラプソディ」が何故ヒットしているのかという話

公開後に興行収入が右肩上がりになっているらしい異例のヒット

Queenの映画「ボヘミアンラプソディ」が、何故ヒットしているのか?というニュースをよく見かけるようになりました。
先日はNHKのクローズアップ現代という番組でも“なぜヒットしているのか?”という特集が組まれたほどです。

私も以前からQueenが好きでしたので、この映画の公開を半年ほど前から楽しみにしていました。公開日の翌日、日比谷の映画館で開催された胸アツ応援上映会で鑑賞してきましたが、音楽を聴くだけでも良いのでもう一度鑑賞したいと思っています。

しかしこの映画は、Queen世代ではない10代や20代、Queenにそれほど興味が無かった女性達も足を運ぶほど、しかも公開1週目から2週、3週と続くにつれて興行収入がどんどん右か上がりになっているという、通常の映画では考えられない現象が起こっているんだとか。SNSでの感想が興味のない人たちにも、会場へ足を運ぶきっかけを作っているそうです。これは2016年に公開された大ヒット映画“君の名は”でも広がらなかった事実です。

クローズアップ現代の特集によると、SNSに投稿される言葉の種類の年齢による分析結果は、
40代の人は、歌や曲に関する投稿を、
一方、10代20代の人は、「涙を流した」「鳥肌が立つ」という自分の感情に関する投稿をしていると報じていました。

フレディ・マーキュリーの生き方や、再現された圧巻のライブパフォーマンスに対する感情がSNSに現れて、それが人から人へと伝わり“誰かに勧められて”鑑賞しに行くという現象が、この右肩上がりの収入の原因の一つになっているようです。
映画の中の“自分らしく生きていい”というメッセージも、多くの人に共感されて、それが10代・20代の人たちに刺さっているんだとか。

デザイナーやコピーライター、カメラマンなど全てのクリエイターの人に必要だと思う“感動”の気持ち

今、「好きなことを仕事にしよう」という言葉をあちこちで見かけるようになりました。
はて・・・昔はそんな言葉あったかな?と思いますが、様々な働き方が可能になった現代だからこそ出てきた言葉なのかもしれません。

幸か不幸か、私は10代の頃になりたいと思っていたデザインの仕事に就くことができ、今でもその仕事を続けています。
好きだったことを仕事にできて幸せと思う反面、表現の力や感性・流行を常に相手に落とし込まなければいけない仕事ですし、今はもうほとんどやりませんが徹夜した経験も数え切れません。

好きなことを仕事にしてそれで食べていくためには、常に勉強が必要です。
それは読書はもちろんですが、セミナーや講座に参加して自分に足りない技術や考えをインプットすること、自分の仕事に関する資料を読んだりする、これらも重要ですが、

私がこれまでの短い仕事人生で最も大切と思ったことは「感動する」ことだと思って今日まで生きてきました。

それは、ビジネス書やセミナー、講座で得られる感動とはまた違う感動です。

映画を見たり、海や自然にふれたり、ビジネスとは全く関係ない推理小説を読んだり、自分が好きなデザインを街で偶然見かけた時に思う「あ、これかっこいいな!」と思う・・・そんな種類の感動です。

何故なら、感動が蓄積されていないと、自分の作ったもので「人を感動させること」は絶対にできないと強く思っているからです。
もし感動させることができなくなってしまったら、私はこの仕事をやめようと決めています。

現に私の周りで、ものすごく尊敬できるクリエイターの人たちは、感動した経験をたくさん持っており、また常に感動する体験をしています。
勉強会とかではありません、釣りとか登山とかマランソンとか海外旅行とか、バイクに乗ってツーリングに行くとか、読書とか映画鑑賞とか、近所を散歩するとか、神社にお参りするとか、本当に自分が好きなこと、そして仲間と連れ立って飲みに行くというお酒絡みでもなく、自分が感動したいからという自分主体の理由です。

そんなこと実際の仕事に関係ないと思われるかもしれませんが、一緒に仕事をしてみるととてもその“感動具合”よくわかるので、本当に不思議なものです。

感動のために、ぜひお金と時間を使いたい!

なので、感動するためのお金と時間は、これからも惜しみなく使いたいと思います。(とは言っても億万長者ではないので、ある程度の制限はありますが・・・)

もしボヘミアンラプソディを鑑賞して感動した10代・20代の人たちが、映画を観たあとQueenのCDを買いに行ったり、音楽に興味を持ってライブやフェスに参加するきっかけになったり、人生の“感動貯金”のきっかけになってくれたら、とてもいいなと思っています!

応援上映もオススメですのでまだの方はぜひどうぞ。
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