子どもがいない町の幼稚園が定員オーバーになったワケ

先日、とあるマーケティング講座の受講生がスピーチする登壇会に参加してきました。
(参加と言っても私は受講生のみなさんの輝かしいスピーチを見るだけなのですが・・・。)

主催している会社さんのホームページを見ますと、数年前にこのセミナーを受講した方のちょっと興味深い実績が掲載されていたので、今日はその話をご紹介します。

それは、埼玉県で幼稚園を経営されている代表者さんが受講されたケース。

埼玉、と言っても広いですが
その方の地域の人口は64,000人、3歳児以下はわずか500人。

全国的にも少子高齢化が進んでいますが、この地域は特に人口減少・少子化に歯止めがかからず市としても問題は深刻だそう。
ここで幼稚園を経営すること自体、どないやねん?と思わざるを得ない数字です。

しかも、市内には保育園、保育所、他の幼稚園、認定こども園などなど、27箇所の同業他社が存在していて、まさに子どもの取り合い。
運営には過酷な状況です。

ところが、
この方が経営している幼稚園は、
定員の3倍の入園希望者が集まり、
さらには卒園後の学童保育でも
ここ数年で8倍の児童数を獲得しているそう。

すごいですよね。
気になる方は、まずこちらをクリックしてプレセミナーに・・・
ということは書きません(笑)
私はこのセミナーの回し者ではないのでね。

セミナー主催のマーケティング会社さんのホームページには、マインド論や、ピンチをチャンスに変える方法、などなど様々な学びの末、児童を獲得した成り行きが書かれていましたが、
この中で私が気になったのは
「結果から逆算する」という思考です。

最終的な目標「絶対ここに入園させたい!」と
おとんおかん・または保護者の方々に思ってもらうために、どのような作戦を行うか?というのが7つの段階に分かれて行われています。

その7つの段階は

STEP1
子育て講演会・育児講座
(恐らく無料もしくは1,000円などの低価格だと想像)

STEP2

「集いの広場」と名付けているコミュニティに来てもらう
(恐らく1day体験入園みたいなものだと想像)

STEP3

育児相談会

STEP4
幼稚園説明会

STEP5

幼稚園見学会

STEP6

運動会

STEP7

入園

怒涛の7ステップ。
最後の7個目は入園なので、最後に入園が殺到するような仕組みをその前の6ステップを実施しているということですね。

どう思いますか、この逆算された7個のステップ。

もしあなたが同じような幼稚園経営者だった場合、

入園応募が殺到するのは確かにすごいなー、いいな〜と思う。
けれど同時に、
うわー、そんな6個もやんなきゃいけないの、めんどくさー。手っ取り早く、体験入園→申し込みでええやん。と思ったりしませんか?

もし、たった1回の体験入園で人をマックスに引きつける話し方ができれば良いのですが、そうでなければ、めんどくさいと思う前に、同じような「逆算作業」をしていくことをオススメします!
いや、「逆算」しましょう!

先ほどの幼稚園の7ステップで私がすごいと思ったのでは、
大切なかわいい子どもが最初に社会にふれる“幼稚園”を選びに選びまくっている、おとん&おかん達の不安を、入園手前の6ステップで全て解決できているということです。

「うちの教育はどこよりも良いんです!」
「一回体験入学に来てもらえれば分かりますから!」など
押し付けたことを、一切も言っていません。
(説明会では言っているかもしれないけど)

それよりも、体験入学の前に、

子育て講座、育児講座を行い
(まずはこれから良い幼稚園に入れたいと思っている人たちに来てもらう)

子育て相談会を行い、
(気になることを受け入れて解決に導き)

幼稚園の説明会を行い
(不安を解消できるような内容を説明し)

コミュニティに来てもらって、
(実際の現場を見てもらって)

体験入学をし
(ここならいいかも〜と想像してもらって)

極めつけの運動会
(楽しい思い出を親子で作る)

入園したい!!!

全部、お父ちゃんお母ちゃん(&その子ども)達のためのステップになっています。

ちなみにこの幼稚園のURLを貼っておきますね。
申し込みたくなる気持ちもわかります。

http://www.kodomo1ban.net/

ね。おしゃれでキレイで洗練されただけのホームページじゃないでしょ。
子どもを持つおとん、おかんの心に刺さる内容です。

それでは今日はこの辺で。

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