商品と広告は常に「イコール」でなければいけないと思う理由

毎日毎日、主に商品の販促デザインを作り続けて15年。
「1万時間それをやり続ければ、その業界で通用するレベルになる」と言われる「1万時間の法則」に当てはめて数字だけで見ると、私の積み上げた制作時間はとうに1万時間を越しているので、業界ではそれなりに通用するレベルの技術があるのかもしれません。

でも時にふと思います。

だから商品やサービスと、制作する広告はいつもイコールであること。
100%の事実を100%で伝えることが、広告を作る側の大切なことの一つなのではないかと。

なぜそう思うか。

それは、業界で通用するレベルで制作できたとしても、実際に商品やサービスを購入した人が、最後に違和感やがっかり感を感じることがあっては絶対にいけないからです。

デザインもライティングも、ある程度制作の経験を積むと当然テクニックがついてきます。
良くも悪くも「こなれて」きます。
どんな商品もサービスも
「それなりにまとめる力」が自分についてくるということです。

例えば、自分の商品やサービスにあまり思い入れのない人、デザインさえ良ければ後はなんとかなるだろうと思っている人の広告を制作する時も、それなりにキレイに整えてデザインすることができるので「なんとなく良さそう」に見えてしまいます。

「前代未聞」とか「劇的」とか「神の手」なんてキャッチーな表現を用いて、美しいデザインをクライアントに提出すれば、「わ、すごーい!いいですね♪」となって「なんとなく自分の商品も良くなった」感を、制作物で感じてもらうことができます。

ところが、
広告リリース後に全くお申し込みが来ない、

もしくは、
実際の商品やサービスを利用した人に、
「なんだか思ってたものよりイマイチだった」
「がっかり。もう次はいいかな」
と思われてしまうことは、この仕事をしていて最も悲しいこと第一位です。こんなことを聞いてしまった日には、一日中お布団にくるまっていたい気持ちになるくらい悲しい(T_T)

もちろん、クライアントと双方チェックを済ませた上でリリースし、納品した時点で制作代はもらっている場合がほとんどなので「気にしなければ済む話」ではあります。
だけど、それはクライアントとクリエイターのタダの自己満足のみの成果物を作っただけ。結果的に売り上げを伸ばすことには繋げられません。

なので制作テクニックがどれだけ身についていても、
決してテクニックに頼り切らず、
その商品やサービスが持つストーリーや特徴をしっかりヒアリングして、向き合って、時にはちょっとクライアントさんにも商品を見直してもらったり、協力していただいて、いつも制作側とクライアント、双方が釣り合った最大値100%で表現したものを作る。
これが制作する上で最も重要なことです。

たとえ「1万時間の法則」で通用するテクニックが身についていても、常にどこか冷静な気持ちを持つことを決して忘れてはいけません。「いや、その表現はこの商品に合ってるか?」と思う疑いの気持ちも一緒に持つと、より良い広告を作り続けることができるのではないかと思っています。

広告を出す目的は
売り上げを伸ばすことです。

この目的を持っているクライアントさんのお手伝いをこれからも、もりもり続けていきたいと思っています。
明日も頑張るぞ!!

それでは今日はこの辺で。

 

\お読みいただきありがとうございます/

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