2030年に訪れるアパレル業界の未来

先日、アマゾンをぼんやり見ていた時に、とても面白そうな一冊を見つけました。
それはこちら

「2030年アパレルの未来 ー日本企業が半分になる日ー」と題した、アパレル・衣料品関係に携わる、小売、ECサイト、流通、工場、デザイナーなどなどのこれまでの軸足と今後の予測を詳しく解説しています。

私も以前、日本最大手のアパレル専門店の販促物に携わっており、また個人的な知り合いにもアパレルに携わっている人が多く、自身も衣料品には非常に興味のある分野だったので、非常に読み応えのある1冊でしたが、主にアパレル業界の話が中心の本書は、様々な業態に携わっている方にとっても、お読みいただいて決して損はない内容です。

日本は衣料品販売の構造が過去に出来上がったシステムと未だ同じ。
今、発展途上中の世界各国の方が、最新の技術を取りやすい環境が整っているため、今後10年で一気に業績を抜かれる可能性があるというところも指摘しています。

本書では、2030年に勝ち残る企業の条件として、EC化やA.Iを取り入れたシステムを構築することは必須としています。しかし、それはあくまでも手段であり、目的は「顧客体験の満足」というところからブレてはいけない、ということも語っています。

その「顧客体験の満足」を目指しているアメリカの最新ショッピングモールの例や、世界各国の企業、スタートアップ(ユニコーン)などがいくつか掲載されていたのですが、どれもこれも日本にはない事例ばかり。

百貨店やショッピングモールの閉店のニュースを良く耳にする日本ですが、アメリカではこのショッピングモールにも今新しい動きがあり好業績を挙げています。

アメリカでは富裕層や観光客をターゲットにする「ハイエンドモール」というのが人気で、今全米のショッピングモールの売り上げトップ10は、2箇所のアウトレットモールを除き、ラインクインした8施設が全てこの「ハイエンドモール」。

堂々の1位に輝いたのは、フロリダ州のマイアミにある「バル・ハーバー・ショップス」
こちらは屋内型ではなく、高級リゾートを思わせる屋外型のショッピングモール。緑いっぱい、敷地内には川も流れているそうな。


photravel_ru / Shutterstock.com


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この「バル・ハーバー・ショップス」は、
他のモールには絶対にない「超特別感」のある体験でお客様を虜にしてしまうそうです。

まず、お客様が車で正面入り口に乗り付けると(もちろん高級車)バレーパーキング方式でスタッフさんが鍵を預かり、駐車場に車を運んでくれます。お客様は駐車場スペースを探すストレスを感じることなく、すんなりとお買い物を楽しむことができます。

またモールの中に入っているテナントは、ブルガリやハリー・ウィンストン、ショパール等の超高級ブランドがずらり。中には入店すら予約が必要な店舗も存在していて、これが富裕層の購買意欲を掻き立てるそう。

徹底したラグジュアリー体験の提供です。
低迷・衰退を続けるショッピングモール業界を余所目に、この営業スタイルは大成功。何と今やテナントの入居待ちが出るほどの大盛況だそう。2023年には別敷地に新館をオープンする予定です。

もう一つ印象的だったのは、
アメリカ最大の百貨店チェーン「ノードストローム」が、2017年に開始し、今年2019年秋にはニューヨークにも店舗をオープンさせるという新業態、「ノーズストローム・ローカル」。

百貨店なのに日本のコンビニエンスストアの2倍程度の面積しかない店舗で、店頭に在庫は一切なし。「服を直接売らない」点がとてもユニークです。
来店したお客様はオンライン注文した商品の受け取りなどが店頭で可能ですが、店舗自体に洋服はありません。
その代わり、店内ではパーソナルスタイリストにより無料のコーディネート相談が受けられたり、テーラーショップやバーなどがあり、デジタルとリアルを融合した空間が楽しめるようになっています。

ノーズストローム・ローカルは、店舗自体で売り上げを立てることではなく、「魅力ある接点」をお客様に提供して満足してもらうこと、顧客ロイヤリティの向上を図ることが狙いだそう。

日本にも似たような店舗があると思いますが、私たちが想像している以上に徹底していたり、斬新な手法を使っているアメリカのショッピングモール。

ご紹介した本書には他にも様々な事例が掲載されていますが、アパレルだけではなく、これからの時代で「モノを売る」時に色々参考になる内容になる一冊です。

同じやり方はもう通用しないし、顧客にどのような体験をしてもらえるのか、どのような価値を自分が与えることができるのかをしっかり考えないと、本当に生き残るのが難しい時代。

これはアパレル業界だけの話ではありませんよね。
働いている一人ひとりが真剣に考えなければいけないな、と思っています。

そして、この間ツイッターで
「ニューヨークには、金融で成功した成金と貧乏人と観光客しかいない。アーティストはみんないなくなった。ニューヨークに来る価値なんかないよ」と誰かが呟いておりましたが、やっぱりデジタル化で5年先を行くと言われているニューヨークには本当に近々訪れたいと思っています。

それでは今日はこのへんで。

\お読みいただきありがとうございます/

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