ギフトの贈り方にも変化。SNSを使った「ソーシャルギフト」が市場をぐぐっと伸ばしている話。

本日は夫の兼ねてからのご友人である方のご結婚式とご披露宴に招待されたので、お出かけしてきました。
昨年から今年にかけて私の周りはご結婚&ご出産ラッシュ。おめでたいニュースが続き嬉しい限りです。

ところで、この披露宴に出席した方へお持ち帰り用に渡す“ギフト”。

以前は“引き出物”なんて呼ばれており、私の両親の時代は、丸いお盆に新郎新婦の名前が刻んであるもの、紅白饅頭、金平糖の詰め合わせなどが贈られ、
今から15年〜10年ほど前の2004年〜2009年の間に出席した方のご披露宴の際には、やはり丸いお皿(ウェッジウッド)や、丸い半切り桶(寿司飯を作る時に使う広くて浅いあの桶)、丸いバームクーヘンなどを帰りにいただきました。

ところがここ最近、
出席している披露宴でいただくギフト、出産や入学の内祝いのお返しでいただくギフトなどに「丸い何か」は入っておらず、代わりに「カタログギフト」を多くいただくようになりました。

本日ご招待いただいた披露宴でも、紙袋の中には可愛いカタログギフトが一冊入っていました。
ここ最近いただく「お返しギフト」はほぼ100%カタログギフトと申し上げても過言ではありません。


中から好きな商品を一つ選び、ネットなどで申し込み。2週間前後でその商品が自宅に届くというシステムのカタログギフト。

さらに進化しているなと感じたのは、
今年5月にご招待いただいた友人のご披露宴でいただいた一枚の封書。何とカタログすら入っておらず、封書の中にQRコードとお申し込み方法が書かれたお手紙が一枚入っていました。

少し味気ないような気もしますが、この封書はスゴいんです。

中のQRコードを読み取ると、
厳選された高級ステーキ肉
すきやき用のお肉など、ちょっと高級な食材から、
雑貨、食器、アウトドアグッズなどなど、
受け取るとちょっとテンション上がる様々な“プチ贅沢ギフト”や、

さらに、
日帰り温泉の入浴チケット(しかも鬼怒川などの有名な場所の)
陶芸やフラワーアレンジメントのレッスン
豪華ホテルで味合う贅沢アフタヌーンティー
など、体験型のギフト、

極め付けは、
赤十字社などを通した寄付。
自分自身がギフトを受け取る代わりに、その代金を寄付することができるという・・・、

まさに一人ひとりのライフスタイルや
考え方に合わせたギフトの受け取り方を
自らが選択できるのです。

以前のように、ちょっと重たい「丸い何か」を家まで紙袋を提げて持って帰る時代は終わったようで、今ギフトはスマホから自分の好きなものを選べる時代に完全シフトしています。

そして今は「ソーシャルギフト」の時代。2020年には800億円規模に成長する予想も。

「引き出物」とは少しコンセプトが違いますが、ギフト関連のお話をもう一つ。
ギフト市場は今SNSを絡めた贈り方がどんどん伸びてきているという話です。

以前は、プレゼントを渡すとなると
事前に購入して、
・会って直接渡す
・住所を聞いて郵送する
の二つが主流でしたが、
今は「ソーシャルギフト」という贈り方がどんどん市場を伸ばしており、2020年には800億円規模にまで成長するとまで推測されています。

「ソーシャルギフト」とは、
送り主がソーシャルギフトに対応している店舗のオンラインショップで、商品やサービスを購入。贈り先の相手を指定し、LINEやSNSメッセージなどでプレゼントの旨を自動通知。
贈られた側はその通知を見てアクセスし、配送先の住所を入力して商品を配送してもらい受け取ることができる、これまでのオンラインショッピングをさらに進化させたバージョンです。

今はSNSのみの繋がりで、例え親しくても住所や電話番号をお互い知らない人が多数。
その間柄でプレゼントを贈りたいから住所を交換する手間を省き、より便利にプレゼントが贈ること・受け取ることができるのが、この「ソーシャルギフト」。

もしくは、商品を受け取りに実店舗へ来店してもらい、その店舗で贈られたギフト通知を見せて、プレゼントを受け取ること、ネイルやエステなどのサービスを受けることができるものも。
WEB上で集客し、実際に来店してもらうことで、リピートや“ついで買い”をしてもらうことも大いに期待できるというわけですね。

確かにこれは、
贈る側・贈られる側・お店の3者にとって、
便利で嬉しく、利用するべき価値がある贈り方。

市場がぐいーんと伸びている理由にも納得できます。

犬にもカタログギフト

本ブログでも何回かお伝えしていますが、数年前からワンちゃん用の健康食品やケーキ、おせち料理などを扱うサイトのページデザインを制作していますが、この会社ではワンちゃん用のカタログギフトも販売しています。

以前、このカタログギフトのデザインを新しくしてほしいと言われて打ち合わせをした際、「今、実際どのくらい出ている(売れている)んですか?」と聞くと、こちらが想像していた以上の数字が社長の口から飛び出しました。
その販売数、約3,000個です(1年で)。

何でも、会社の忘年会などで行うゲームの景品や、犬さんコミュニティの集まり、仲良し犬さんへの贈り物などに、このカタログギフトは大人気だそう。

この犬用カタログギフトは、商品を3,000円〜10,000円に分け、値段が判別しづらいコース名を付け(ローズコース、オレンジコースなど)先に送り主が選び、そのカタログを相手にプレゼント。
ハガキに犬の名前と、アレルギーの有無、食べ物の好き嫌い、年齢を記入して投函すると、犬の名前が入っているクッキー(砂糖を使わずかぼちゃメインで焼き上げたクッキーに、チョコの代わりにイナゴ豆から抽出した黒いインクで名前が書かれています)と、そのワンちゃんの好みに応じたケーキやご飯セットが届くというシステム。

社長曰く「作った時はここまで売れると思ってなかったのですが、ここ数年急激に伸びてきて・・・」と嬉しく困っていましたが、ワンちゃんだって飼い主さん同様に好みや年齢、それこそライフスタイルが各々違うわけですから、好みがよくわからないものを贈るよりも、最初から選んでもらった方が、より喜んでもらえる、ということを送り主の方々は既に知っているのではないかと思います。

今日のまとめですよ

一方的に選ばれたギフトも、勿論もらって嬉しいことに代わりありませんが、今はライフスタイルが多様で、連絡先はSNSのみという繋がりが一般的な時代。
昔のように「新郎新婦の名前が刻まれている丸いお盆」をもらっても全員が喜んでくれるとは限らない時代です。(ほんとにそう思います)

ちょっとした時、相手に感謝を表すためにプレゼントはとても効果的。このような今の時代に合った「便利」な贈り方ができると、プレゼント市場はもっと伸びていきそうです。

ギフトカタログのデザイン、やっている時はちょっとしんどいんだけど華やかで楽しい制作^_^
文章も一緒にWEBでも紙でも(もう減ったけど)またお話をいただいた時は制作に取り組みたいと思ってます。

それでは今日はこの辺で^_^

\お読みいただきありがとうございます/

●過去の制作実績はコチラから
制作実績を見る
●グラフィックデザイン、セールスコピーライティングのご依頼はコチラから
お問い合わせフォーム
●Twitter
→@nishi_megumi_24

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA