スポーツ雑誌Numberの写真から学ぶクリエイティブマインド

昨晩、夫が熱心に何かを読んでいるので、一体何を読んどるのか覗くと、10月17日に発売されたスポーツ雑誌「Number」でした。

今回の特集は「ラグビー日本代表・ベスト8進出の軸跡」。まるまる一冊ラグビーに関する写真と記事がぎっしり掲載されています。リーチ・マイケル主将をはじめ、代表選手たちの名言になりそうな言葉や、元日本代表の五郎丸歩さんの解説などラグビーファンにとってはとても読み応えのある1冊です。


Faiz Azizan / Shutterstock.com

ところで、
この1冊が発売されたのは10月17日。

ラグビー日本代表がスコットランドに勝利し、初のベスト8・決勝トーナメント進出を決めたのが10月13日ですから、わずか中3日で最新の情報の記事・写真共に完成させて印刷、発売までこぎつけるNumberの編集部の凄さ。並大抵の技ではありません。きっと編集部も印刷所も13日のスコットランド戦が終わった瞬間、光の速さのごとく編集作業にとりかかっているのだろうと思うと・・・。

しかも、今特集の表紙のコピーは「突破」ですから、もし日本がスコットランドに負けた・あるいは勝っても1次リーグを突破することができなければ、「突破」のコピーは使用できないので予め別案、別写真を用意しているということに・・・。

同じような仕事に携わっている私としてはその大変さが手に取るようにわかるので、ワールドカップが終わっても、もうこの1冊を捨てることなど到底できそうにありません・・・。それくらい雑誌編集は本当に大変な仕事です。

ちなみに、以前私が勤務していた会社の同僚の家族に、当時某サッカー雑誌の編集長を務めていた方がいらっしましたが、徹夜・泊まり込みは当たり前。しかも記事内には事務所に所属している選手の写真や記事がわんさか掲載されているので、その内容について全て許可を取り、ライターが執筆した記事を全てチェックし、時には大クレームに対応するという激務の極みの毎日を過ごされていました。(この大クレームの話、ご本人の苦労は置いておいて聞く分には本当に面白い話なのですが、本ブログにはとても書ける内容ではないのが残念)

話が逸れましたが、
いつも旬な記事を多くの人が一番興味のあるタイミングで出すNumber。この旬の切り取り方が、雑誌業界不況の中で変わらぬ位置をキープしている理由なのではないかと思います。

そして、
私だけではなく、Numberを読む多くの人の心を掴んでいるのは、間違いなくNumberに掲載されている写真。「Sports Graphic」と名乗っているだけあり、その写真のクオリティは本当に素晴らしい。
「心が動かされる写真」というのはまさにこのことです。

こちらの記事もぜひお読みください↓

参考 いいスポーツ写真の条件とは何か?トップカメラマンが語る「一瞬の美」NumberWeb


Vlad1988 / Shutterstock.com

Numberに写真を提供するカメラマンは数人いるそうですが、
このカメラマンさん達には、
まずいかなる環境でも臨機応変に対応し、Numberのクオリティに叶った写真を撮影する撮影技術が必須。また取り直しは2度ときかないという緊張とプレッシャーの中、ミスをせず撮影する技術。

そして、何よりも大切なのは
「俺が一番ええ写真撮るからお前らどけー!」
他のカメラマンより一歩前に出て撮影するというマインドです。

気取ってフフフンと撮影している場合ではない、「俺が、俺が、1番ええ写真を撮ったる!!」という気持ちが一番強い人が、Numberをはじめこのような報道写真で選ばれ、伝説となる1枚を撮影することができるんですね。

「いいものを作りたい」
「私がいいものを作る」
こう強く思いながらものを作ること、クリエイティブに携わる全ての人に必要なマインドなのではないかと思います。

「これなら儲かる」
「頼まれた仕事だから」
と思いながらただ作るのと、

好きな仕事でも嫌いな仕事でも(もちろん好きな仕事の方が絶対いいけど)
「いいものを作りたい」
「私がいいものを作る」
と思いながら作るのでは、
仕上がりに絶対差が出ます。

だからNumberの写真からは、多くの人が書店でコンビニで思わず手にとってしまう「いつも感動を覚える何か」が滲み出ているんだと感じています。

小さい仕事でも「私がいいものを作る!」というマインド、いつも忘れずに持っておきたいと思います。

ちなみに、今回のラグビーワールドカップではスタジアム以外のライブビュー会場では最新の「5G」回線を使用した高画質でマルチアングル視聴が実現しています。
5Gの登場で、スポーツ観戦もこれから更に変わってより多くの人に親しまれることになりそうです^_^

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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