「人生100年時代」と言われている現代。
働き方にも結婚も、一人ひとりの希望に合わせて様々な選択ができるようになりました。
今日はそんな「人生100年時代」の今、自分の最期=死に方を一緒に考えてくれるお店をご紹介します。
こちらのお店は先日12月5日に渋谷にオープンした、東急プラザ渋谷の5階にある店舗「ライフストーリーズ」。
世田谷や目黒、品川などにも店舗があります。
40歳代以上をターゲットにした東急プラザ渋谷には、アパレル関係は控えめでこのようにライフスタイルや健康をテーマにした店舗がたくさんありますが、こちらもそのひとつ。
渋谷のど真ん中に新オープンした商業ビルに、このような店舗があるのは大変興味深く、時代の流れを掴んでいるように感じます。
こちらでは、生前整理のお手伝いや、お葬式の挙げ方などの相談など所謂「終活」全般のサポートのみならず、退職後の趣味の楽しみ方や、結婚◯十周年のお祝い、同窓会など旧友と集えるパーティなどの企画相談も受け付けており、サービスは本当に多岐に渡っています。
「生前整理」と聞くと一般的に家財道具の処分や財産整理のイメージが先行されますが、この店舗ではただ処分・整理だけではなく、大切な人へのメッセージやエンディングノートを書いて、過去を一度振り返り、人生の棚卸しをする、
そうすることで退職後も元気で明るい人生を過ごし、新しい生き方・未来が見えますよ、という提案をされています。
これまで一生懸命に生きてきたからこそ、一度自分と家族に向き合い、過去を振り返って人生をデザインする。
この時間を持つことが「人生100年時代」をもっと有意義に過ごす入り口になるという考えです。
先日、本ブログでは「ミーニング・ノート」の話を綴りました。
（その時の記事はこちらからどうぞ）
書く行為で人生を変える「ミーニング・ノート」
自分の考えを整理すること、特に書き出してみることは何歳になっても意味を持つ大切な行為だと感じます。
他にユニークだったのは、自分の原稿を元にプロの編集者が仕上げてくれる「自分史」の作成。
そして自分のルーツを知るための家系図作成も行なってくれます。
また自分が亡き後、お葬式や遺骨の扱いについても様々な提案をしています。
最近はお墓を管理してくれる親族がいないなど様々な家庭事情や個人の考えも多岐に渡ります。
海洋散骨で海に遺骨を撒く、樹木葬で自然と一緒に眠る、など自分の考えに合った最期を選ぶことができます。
ユニークだったのはこちら、
宇宙葬。
ロケットに遺骨を入れて宇宙に撒いてくれるプランや、月面に散骨してくれるプランなどが既に用意されています。（毎晩月を見上げた時に“あそこに眠ってるんだな”と感じてもらえます）
（お月様に行くプランはお骨1gで250万円。2gで370万円）
どんな生き物にも平等に訪れる命の終わり。
「人生100年時代」と言われている今だからこそ、自分や家族と向き合い考えておくことで命が尽きる最後まで人生を楽しむ、という前向きな提案をしているこのお店。
単なる「終活」という一括りではなく自身としっかり向き合うことが有意義な人生を過ごす秘訣なんだなと感じお店を後にしました。
働いている時はもちろん、一線を退いて少し時間ができた後も、常に自分と向き合うことの大切さを改めて実感しています。
またこのようなシニア層のライフスタイルをデザインするビジネスが今後ますます増えていくのではないかな、と思っています。
それでは今日はこのへんで
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