楽天市場に出店することがゴールではないよ、の話

「新しく作った化粧品を楽天市場で売りたいんですけど、ランディングページを作ってもらえませんか?」

とお問い合わせをいただきました。

お話を聞いてみると、
サロン経営の本業の傍らで化粧品を作ったので、それを楽天市場で売りたいと。

さらにお話を聞いてみると、
ネット通販については全然知らないし、
あんまり学ぶつもりもないけど、
楽天市場で出店したら何もしないで簡単に売れるんですよね?と。

・・・。

ここまでお話を聞き、私の頭に黄色信号が点滅です。

「楽天市場へ出店する=すぐに儲かる」

の図式がちょっとよろしくありません。

現在の楽天市場の出店状況は
店舗数:50,055
商品数:274,025,722点
(2020年3月3日:楽天市場の公式情報)

なんと2億7千402万5,722点の商品
楽天市場で販売されています。

5万社が出店していて、さらに
2億点以上の商品が販売されている。

ということは、間違いなく同じような業種、同じような商品を扱う会社が超絶集まっているということが容易に想像できますし、その中から選ばれるには価格競争をするか、価格以外で選ばれたいのなら様々な工夫が必要です。

「本業の傍ら」ということなので、どのくらいの売上を目標にしているのかわかりませんが、例え「本業の傍ら」でも出店して購入に至ってもらうために、色々と取り組まなきゃいけないことがあるんですね。

色々取り組む中で、多少ご自身でネット販売の仕組みや集客方法を覚えるのも必須です。

「わからないから最初から全部詳しい人に丸投げ」をしていると、最初は良くても何かあった時に自分で対処できなくなることに・・・。

ところで楽天市場といえば、

本日3月18日から、前々から報道されていた「3,980円以上の購入で送料無料」が実施されています。

先日8日には、送料無料の実施を事実上撤回するという報道がありましたが、これは撤回でも何でもなく「今コロナウイルスさんで色々大変だと思うから、準備できたお店から送料無料をやることにしました〜」ということ。

しかも実際、
「3,980円以上送料無料」に対応していない店舗に対しては、

・検索時のSEO順位を落とす
・店舗のトップページに「このお店は送料無料対象外の店舗です」とご丁寧なバナーが掲載される

などの措置が取られるとのこと。

このように楽天市場に出店しても、このような取り決めに従わなければなりません。

楽天市場に掲載する
ランディングページに話を戻しますが、

ランディングページを作って、
楽天市場に貼り付ければ、
すぐに儲かる

という考えはとても危険です。

そして、ネット通販の知識もなく
「運営まで全部おまかせでお願いしたい」というのは、さらに危険です。

もしそうであれば、
ランディングページを作らずとも、

・手書きでも構わないのでPOPなどを作り、まずはサロンに来られたお客様に化粧品をご案内してみる

・自身のSNSで発信をしてみる

・購入してくれるトークを学んでみる

など多額の費用をかけてランディングページを作る前にできることはたくさんあります。

そこで「価格以外」に価値を感じてもらい購入してくれる「目の前のお客様」を増やしてから、オンラインで販売しても全然遅くありません。そうすれば楽天でもアマゾンでも結果が出やすいのではないかと思います。

多くの人に売りたいからオンラインで売る
オンラインで売ればとりあえず売れると思ってる

という考えは一度置いておいて、
一度実際のお客様に価値を感じてもらうところからスタートし、その間にネット通販に関することを勉強しながら準備しても大丈夫です。

昨日も

参考 アマゾン 全米で10万人新規採用へ ネット通販の需要高まる NHKニュース

↑アメリカのアマゾンが儲かり過ぎちゃって人手が足りないですよ、というニュースが出ていましたが、

このような報道を丸ごと鵜呑みにして
「やっぱネットショッピングは儲かるんだ!」と枝葉にとらわれることなく、まず目の前の一人のお客様を幸せにするところからスタートしてほしいな、と思います。

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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