先日読んだ、マーケティングコンサルタント竹内謙礼さんの著書「逆境を生かす店 消える店」の中で紹介されていた一節が、今日ネットで取り上げられていました。
それは、
山形県鶴岡市の、
とある自動車販売業さんのお話。
この自動車販売店さんの整備工場横には、輸入雑貨、ラジコンなどがズラリと並んでいて、とても車屋さんとは思えない雰囲気なのだそう。
その中でも
一番充実して並べているのが、
機動戦士ガンダムのプラモデル
いわゆるガンプラ
なんですね。
我が家にも夫の趣味で、何体がガンプラがありますが^^;)
一見車と全く関係なく見えるガンプラ。
ところが、
ガンプラを仕入れて、
店内で販売し始めたところ、
本業の車の業績は
右肩上がり
なんだそうです。
ことの発端は、
2011年に発生した東日本大震災。
ガソリンが不足し、車もお客さんも街から消えてしまったそうな。
それが原因でスタッフのモチベーションが一気に落ちてしまったため、社長さんが「スタッフが好きなものをお店に置いて売ろう」と面白い発案をし、その時一番要望が多かったのが、ガンプラだったんですね。
そして早速おもちゃの問屋に行き、ガンプラを仕入れたところ、スタッフさんたちは喜んでガンプラを作成し、それをお店に飾り始めたそうです。
すると、
ぽつぽつお店に戻ってきた
お客さんが
懐かしい!
となって、
これまで以上にお客さんとの会話が増えていったといいます。
↑こちらの記事に掲載されている写真を見てもらうとおわかりかと思うのですが、そのガンプラの数がハンパない!
プラモ屋さん?と思うほど、
店内にぎっしり並んでいます。
その後
スタッフを励ますために始めたつもりが、店内に並んだガンプラはいつの間にか話題になり、平日でもガンプラを見にきてくれるお客さんが増えていったそう。
車は高額な買い物のため、本来1人のお客さんの来店頻度は少ないそうですが、ガンプラをきっかけに多くのお客さんが頻繁に来店してくれるようになったといいます。
さらに、
車を契約したお客様にガンプラをプレゼントしたり、ガンプラを製作するイベントを開催したり。
店独自のプロモーションを展開していったところ、たくさんのお客さんに愛されるお店になっていったんですね。
20代〜40代まで
幅広いファンがいるガンダム。
そのファン層と
車の相性が
意外にもぴったり
だったんですね。
ご紹介したこちらの記事
参考 「ガンプラを仕入れに行くぞ!」で“軽自動車1台分”の金額を投資…「自動車ディーラー兼プラモデル屋」が山形で花開いている話文春オンラインを読むと、
全うな集客テクニックだけが
正しいとは限らない
と感じます。
この車屋の社長さんは
ただただスタッフに好きなことをさせて元気を取り戻してもらいたい、と最初は思っただけだったそう。
ところが、
スタッフの好きなことは
お客さんも好きなことかもしれない!
と気が付くんですね。
その結果、売上増に。
自分の好きなことを
発信する大事さ
に改めて気がつきます。
ちなみに、↑こちらは、私が開催されるフジロックフェスティバルに参加した時に、食べるのを楽しみにしているラムチョップのお店「ながおか屋」さん。
東京・上野にお店があります。
店内には、フジロックに関する掲示や本がたくさんあるので、
こんな感じで、店員さんとも話が盛り上がることもできちゃいます^_^(私のフジ仲間さん(左)と楽しく話しこんでいる「ながおか屋」の店員さん(右)
ここに行くと
いつでもフジロックの話で
盛り上がる
と覚えてしまうので、
ファンにはたまらない場所です。
これも、お店側が
商品やサービス以外のことを、
発信しているから
成り立つことです。
緊急事態宣言が解除されて、制限つきではありますが飲食店も営業が再開されています。
でもいつまた、感染拡大の波が大きくぶり返すかわかりません。
↑こちらの書籍にも書かれていますが、
逆境を乗り越えるためには、これまでと違う考え方を持ったり、これまでと違うやり方を実践することが大事だと、改めて思う今日この頃です。
それでは今日はこのへんで。
\お読みいただきありがとうございます/
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