デザイナーやライターさんがズル休みしても遊んだ方がいい理由

以前勤めていた会社では、新しいデザイナーの面接に立ち会う時もありました。

立ち会うと言っても、上司の横にちょこんと座り、上司と面接に来た初々しい男子女子の会話を「ふんふん、ふんふん」と聞いているだけの立会いでしたが。

みなさんデザインのポートフォリオを美しくまとめて、ちゃんとリクルートスーツを着こなして、礼儀正しくて、清潔感があり、まあ全員“めっちゃいい子”達なのですが、

ある日、
上司が選んだ採用前提の2次面接に進む方々を見ていると、
とある特徴に気がつきました。

それは
遊んでいる
ということ。

「遊んでいる」と言っても夜な夜な飲みに出かけて女の子をとっかえひっかえするとかじゃないですよ。

休みの日はキャンプをしたり、バイクに乗ったり、手作りの小物を作ったり、そのことを生き生きを輝かしい目で語っている子達のことです。

思い出すと印象的だったのは、学生時代から和太鼓を続けている男の子。
自身が和太鼓を叩く祭りに今でも参加し、和太鼓の影響からか古い日本伝統文化に興味を持ち、ポートフォリオに風神と雷神のデッサンを引っさげてきた子です。(その風神と雷神のクオリティがちょっとすごかったので私は面接で絶句したくらい。)
しかも若いのに車が大好きでアルバイトでコツコツ貯めたお金の殆どを、車のカスタムに使っているという面白い子でした。

勤めていた会社の採用方針が、良いか悪いかの話はここでは置いておきますが、
デザイナー志望で面接に来る方々の大半に「お休みの日は何をしていますか?」という質問を尋ねると

・デザインの勉強をしています

他に多いのが

・映画
・読書
・美術館

の回答。

90%近くの子がほとんど同じ答えなのです。

「あ、じゃあ最近観た映画って何ですか?」と聞くと
「◯◯です」と答えて
会話終了になるんですね。

面接だから緊張しているのかもしれませんが、上司はわざと緊張させないようにTシャツ+ジーンズなどのラフラフな格好で会って会話もフランクに進めていましたが、それでもやっぱり「自分の好きなもの」を語れない方が非常に多かったのが印象的でした。

もちろん、勉強は大事だし本を読むことは超重要。
なのですがそれ以前に「自分が楽しめること」があると、
デザインでもコピーでも仕事にするとそれから先の仕事人生がとても楽しくなります。

何故なら
妄想しながら作れるから。

コレをこうしたら楽しくなるんちゃうか!?
今度はこの間のコレをこうしてみたらもっと楽しくなるんちゃうかー!?
いや、こっちの方がやっぱり楽しいー!

と妄想しながら作ることは、
モノを作る時に本当に必要な気持ちです。

「えっと、ここの部分には勉強したコレを入れて・・・あ、アレも入れなきゃ・・・、習った通りに、マニュアル通りにすれば・・・」と思いながら仕事をするのは最初はいいかもしれませんが、後が続きません。第一そんなことをしていても楽しくありません。

そして、何よりも思うのが
自分が感動していないのに、
人を感動させることは
絶対にできない。

ということ。

セミナーや勉強会も大事ですけれど、
この妄想力やワクワクして楽しむ気持ちは、セミナーだけでは身につけられません。

もし、楽しんでデザインやコピーの仕事をしたいなら、
今すぐMacの電源を落として
「感動を人に伝えられるような超楽しい体験」をぜひしてください!
(そして楽しんだ後は全力で仕事をしてください)

それを繰り返していくと、ますます自分の仕事が好きになれますし、作るものにも影響してくると思います。

ちなみに私も製作中はMacの前でよくニヤニヤしています。
気持ち悪いので誰にも見せられないし、たまに宅急便のピンポンが鳴った時の我に帰りぶりは多分相当なキモみのはずです。

でもいいの。楽しいから^_^

それでは今日はこの辺で。

\お読みいただきありがとうございます/

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