先日、ランディングページのデザインをせっせと作っている時のお話。
ページ内に挿入する写真を、FireFoxを使い某有名フリー写真サイトから選んでダウンロードしようとしたその時、突如現れたウイルス感染のお知らせ。
10.11ウイルスが見つかりました!
警告!あなたが最後に訪れたウェブサイトがあなたのコンピュータにウイルスを感染させました。
[OK]をクリックして修復処理を開始します。
“このサイトを離れると、コンピュータは破損して脆弱なままです”
ほう!ウイルスとな。
それは大変であるので、とりあえずOKを押す。
突如現れた表示を読むと、なんかいろいろ損傷しているようだけど、明らかに日本語が変。
「ました。1分45秒」
・・・ました?
この1分45秒がカウントダウンされて、どんどん数字が減っていくのでとりあえず放置してみた。
0秒になったらわしのパソコンはウイルスに感染されるのかしら?
しーん。
0分0秒になっても何も変化せず。
カウントダウンされている間、表示されている日本語をじっくり読んだが、
文章変だよ変。ツッコミどころ満載だよ。しかも「今すぐスキャンして」って何でここだけラフな言い方なんよ?
ひっかかるようなセールスコピーを書け!その前にもっとマシな日本語使って文章かけ!日本人なめんなばーかと静かにプチ切れし、再び写真を探し始めました。
「今すぐスキャンして」までクリックすれば良かったと今になっては後悔していますが、貴重な制作時間を割くのも腹だたしいので、ここからは検索した結果をシェアします。
調べてみるとこのサイトの犯人は、どうやらMacKeeperというMac専用のウイルス対策ソフト。このウイルス対策ソフトを買わせようという魂胆だそうです。
・・・買わせたいんやったらもっとマシな文章書いてこいや。私の時間(ほんの1分でも)を返せ。
こういった怒り、あるいはビックリする気持ちを避けて気持ち良くPCを使うために、
とりあえずブラウザを全て閉じて、キャッシュをクリア(リセット)しましたが、年末なのかはたまたうちの回線が脆いのか、とにかく突如現れるのはやめていただきたいものです。
「怖い話」「おいしい話」は思い込みを捨てて、まず自分でその信ぴょう性を調べる
今年、私はこのような突如現れるサイトに2回出会いました。
そして知人にはうっかり海外に送金する寸前まで騙された人が一人、
何と振り込め詐欺で実際にお金を振り込んでしまった方が一人。
何とも恐ろしい話でございます。
人間は「思い込み」の塊と言っても過言ではありません。
これだけ様々な情報が氾濫している世の中に適応して生きていくためには、まず自分の力でその信ぴょう性を確かめることが大切だと思わざるを得ません。
では、ここで先ほど書いた騙される寸前&騙されたお話の概要を少し書きたいと思います。
私のケース:某飲食店のWifiに接続し、iPhoneのSafariでヤフーニュースを見ていたら突然当選の画面が出てきたパターン
夏の終わり頃、iPhoneのSafariでヤフーニュースを見ていたら突如画面がおめでたくなりました。
ででーん!
「おめでとうございます!あなたはこのサイトを訪れた1万人目の人です!当選のお祝いに無料で新しいダイソ○、ルン○、新型いiPhon○を差し上げます!」
おお!なんと!
ついてるなー。嬉しいなー。そういえば昨日神社でお参りしたからなー。早速いいことあったなー。
さらに読み進めていくと、他に当選した人の喜びの声が表示されました。
「ラッキーでした!」
「すぐに商品を送ってもらえました!」
「新しいダイソ○ほしかったので嬉しいです!」と。
そうかそうか、みんな良かったね。私は新しいアイホンにしようかなーるるるん。と思いながらさらに読み進めていくと
「商品の送り先を入力してください」
はいはい、千葉県、柏市っとね。
さらに読み進めていくと
「クレジットカードの番号を入力してください」
・・・?
なんで無料のプレゼントなのにクレジットカードの番号を入れにゃいけんのだ、
あっ!!これやばいやつちゃうかー!!!
特段慌てたわけでもありませんが、そっと別の画面でこの現象について調べてみると
「Safariに突如現れる当選を表示する偽装サイトについて」
「絶対に個人情報を入力してはいけない!iPhoneに突如出てくる当選画面虎の巻」
など、フィッシング詐欺の情報がわさわさ出てきました。
危なかったー。日本語も上手だったしうっかり騙されるところだったー。
・・・そういえば住所入力したけど大丈夫だろうか・・・。ピザめっちゃ届いたらどうしよう。と変な心配をしてしまいましたが、結局何もなし。
そんな無料で高額な家電がもらえるなんて、よく考えたらおかしな話でございます。
もしこのような画面が表示されても、そっと画面を閉じて、Safariのキャッシュをクリアすることをおすすめいたします。
知人のケース:Googleアカウントがのっとられ、のっとり犯人がGmailを使い現金を要求してきたパターン
知人Aは、ニューヨーク在住経験もあり英語も堪能。
ある日Aはニューヨークに住んでいる友達Bから一通のメールを受け取りました。
「Aちゃんへ。
元気?今困っているんだけど、Aちゃんしか頼れる人がいなくて・・・・。今タイのバンコクに旅行に来ているんだけど、財布とパスポート、スマホを全部盗まれちゃって、すごく困っているの。このメールは近くのネットカフェからパソコンを借りて書いているんだけど、国に帰るためにどうしても20万円(日本円相当)が必要なの。
今こっちで緊急用に口座を作ったから、送金してもらえないかな?アメリカに帰ったら必ず返すから、以下口座番号」(もちろん英語文章)
Aは、「Bならバンコクにも行くだろうし、この話はマジだ。」と判断し、すぐ銀行へ。
20万円の送金を手配しました。ところが海外への送金は瞬時に行うことができず、Aは友人Bに「ごめんね。今手配したんだけど、ちょっと送金までに時間かかるんだ。明日には送金できるはずだから待ってて。今夜大丈夫?」と英語でメールを返信したそうな。
すると、「A!ごめん、違うの!そのメールは間違っているの!!!」とアカウントを取り戻した本当の友人Bから返信が。
どうやらGoogleの検索画面を開くとメールアドレスとパスワードを入力する画面が表示され、そこになんの疑いもなく入力を済ませたのだが、その表示はGoogleの画面に酷似したフィッシングサイトで、メールアドレスとパスワードを盗み、このように現金要求するメールを履歴に残っているメールアドレスに送信しているのだとか。
送金完了一歩手前でそのことがわかり良かったですが、恐ろしい話でございます。
数年前にLINEをのっとり、iTuneカードを買ってきて、というメッセージが届く詐欺サイトがありましたが、あれは何となく詐欺臭い変な日本語のメッセージでしたが、普段英語にもその詐欺臭いニュアンスってあるのでしょうか?
知人Aはその詐欺臭さを見分けることができなかったと話しています。
緊急性を謳った文章にはご用心
振り込め詐欺の被害に遭われた方の話を書こうと思いましたが、思い出すとちょっと腹立たしくなりますし、ここに書くのはやめることにしました。
ですが、「普段全く電話のかかってこない息子からかかってくる親の気持ち」を利用した本当に腹立たしい詐欺でございます。とだけここに書いておきます。
この詐欺に使っている労力と時間を、経済が明るくなる方向に持っていけないものだろうかと思います。
私もセールスコピーを書く時に
「今すぐ」
「期間限定」
「このページを閉じると二度と表示されなくなります」
「今あなただけのオファーです」
など、緊急性・限定性を謳った文章を書くことがあります。
人はこのような文章を目の前にすると、途端にその広告に対して行動する(買うとか、申し込むとかの類)意欲が湧いてしまうのは事実です。
ですが、この文章たちも使い方によっては人を傷つけたり、信頼性をなくしてしまう文章だと思うようになりました。
景品表示法などの法律がこのような表示を制限していたりするそうですが、文章を書く時はこのように人の不安や心配を煽って不安にさせる表現はほどほどにして、本当に人が幸せになれるような文章で表現していきたいなと思う、ものものしい年末の今日この頃です。
皆様もくれぐれも「おいしい話」「不安を煽る話」にはお気をつけて。
もしそういうのをお見かけされましたら、ご自身で調べていただくか身近な方に相談をされていただきたいと思います。
ーいつもお読みいただきありがとうございますー
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