人の心を誘導すれば、すぐに「売り切れ」になる恐ろしい話

先週、近所のドラッグストアへお買い物に行くとトイレットペーパーがすっからかんに。

今週に入り幾分解消されているようですが、例のウイルスさん報道で流れたデマ情報の影響で、トイレットペーパー、ティッシュ、キッチンペーパー、生理用ナプキン、更にはペット用のペットシーツなどあらゆる紙製品が店頭から姿を消していました。

その時、この消費状況がデマ情報の影響と知らなかった私は、あの売り場を見た後「これはやばいかも・・・」とちょっと不安な気持ちになったことを覚えています。

冷静になれば「トイレットペーパーがなくても死にやしないもんね♪♪♪」の気持ちに切り替えることができましたが、人間が瞬時に抱く心理の変化と、その心理変化が起こす行動とは本当の恐ろしいものやでな・・・と感じた1日でした。

ところで先日、
数年前に購入したダイレクト出版の書籍「現代広告の心理技術101」を改めて読み直していたのですが、時代は変わっても消費者心理は変わらないことを、この本から改めて感じます。

私に言わせれば現代広告の99%はゴミである。
間抜けで退屈。力がない。印刷されている紙ほどの値打ちもない。

という書き出しで始まる「現代広告の心理技術101」は、「広告の目的は人に行動させること」と結論づけ、反応を取る広告を作るための解説がわかりすく書かれており制作を行うクリエイターにはもちろん、広告に直接携わることのない方にもぜひお読みいただきたい1冊です。

本書によると、人間には生きていく上で欠かせない8個の欲求が備わっているといいます。

1.生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい
2.食べ物、飲み物を味わいたい
3.恐怖、痛み、危険を免れたい
4.性的に交わりたい
5.快適に暮らしたい
6.他人に勝り、世の中に後れを取りたくない
7.愛する人を気遣い、守りたい
8.社会的に認められたい

先に書いた今回の「トイレットペーパー騒動」のデマ情報、ワイドショーなのかSNSなのか情報の出所はわかりませんが、昨今のこの状況下で「紙の供給がヤバイですよ」の一言のみで値段も詳しい情報を書かずとも、

3.恐怖、痛み、危険を免れたい
5.快適に暮らしたい

の二つの欲求を刺激したのですから、その情報が偽物と理解していながらも、つい私たち人間は行動してしまうわけですよね。

さらに、
後天的(二次的)な9つの欲求として

1.情報がほしい
2.好奇心を満たしたい
3.身体や環境を清潔にしたい
4.能率よくありたい
5.便利であってほしい
6.信頼性、質の良さがほしい
7.美しさと流行を表現したい
8.節約し利益を上げたい
9.掘り出し物を見つけたい

が不自由なく生活している私たちに備わってくるとされています。

ですが先ほどの8個に比べると、この9つは遥か及ばないもの。

先ほどの生きるために必要な8個の欲求は、もはや当たり前すぎて、私たちはほとんど「無意識」に行動していると言って過言ではありません。

お腹が減っていたら食べたいし、
(2.食べ物、飲み物を味わいたい)

自分の8歳の子供が気持ち悪い男性とチャットしていたら全力で阻止しますよね。←マジで全力で阻止すると思う。
(7.愛する人を気遣い、守りたい)

このように、広告にもこの8個の欲求に訴えかけた内容が盛り込まれていると、人はその広告をゴミ箱に捨てずに、りんごを切る時の下敷きにすることなしに、今すぐ行動を起こすようになっている、「現代広告の心理技術101」には書かれています。

なので、この心理を掴むことができれば
今回のデマ情報のように「悪用」することも可能になるんですね。

そして本当は好ましくないけれど、不安を煽るような広告だって作れちゃいます。

私は個人的に人の不安を煽るような内容の広告は作りたくありません。
そして今回のような「トイレットペーパー騒動」には本当に憤りを感じています。買う人も買う人ですよね(怒)本当に必要としている人の元へ行き届かないなんて、迷惑なお話です。

ですが「デマと分かっていても買っちゃうんだよね」と思う気持ちは、人が生まれながらに持ち合わせている心理なのでしょうがないのかな・・・と思ってしまいます。

発信する側のモラルが問われると同時に、
人が行動する心理について改めて考えさせられるきっかけになった先週の一コマでした。

「現代広告の心理技術101」

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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