突然くるチャンスを掴むには事前の準備が欠かせない話

今から17年前の2003年6月27日金曜日。

当時就職してデザインの仕事をしていた私は、既にその頃からあまりテレビを見ない生活をしていましたが、その日20時から生放送された音楽番組「ミュージック・ステーション」は、がっつり録画予約(懐かしのVHS)をしていました。

なぜなら、その日は史上最高に大好きだったバンド「ザ・ミッシェルガン・エレファント」(以下ミッシェル)が出演する予定だったからです。

高校生の時に初めて彼らのアルバムを聴いて以来、
Dr.Feelgood、THEE Headcoatsなどのイギリスのパブロックバンド、The Dammed、The CLASH、Buzzcocks、THE RAMONESのパンクバンドなど、彼らのルーツである音楽を掘りに掘りまくり、SEで使われていた曲の映画「ゴッドファーザー」を知り、ジム・ジャームッシュの映画を見るきっかけとなり、「スーツの並木」で作るオーダーメイドスーツの美しさを知るなどをして、それが今の私を形成しています。

ほとんどMCのないライブに、彼らが解散するまでなんども足を運んだのは本当にいい思い出です。

ミッシェルのことを語り出すと今でもあっという間に朝を迎えるくらい、いくらでも語ることができます^_^

好きの度合いの一例を挙げると

  • ライブのチケットを入手するために徹夜してチケットぴあの前に並んだ
  • 解散ライブのチケットが入手できず定価4,500円のチケットをダフ屋から30,000円で購入した(現在ダフ屋行為は違法です)
  • 初めてグッズ販売のTシャツを着る用と保存用の2枚を買った
  • 街中でミッシェルのTシャツを着ている全く知らない人に声をかけた

などなど、今思うと「ただのオタク」極まりない行為を繰り返していました。

ちなみに今では回数は減ってしまったけれど、時々「ミッシェル仲間」で集まり、ニヤニヤしながらご飯を食べる会も開いています。

ミッシェルの凄まじいかっこよさと人気ぶりはこちらの動画をご覧ください。

↑こちらは“伝説”となっている1998年に東京の豊洲で開催された第2回フジロックフェスティバルの彼らのステージの様子。人が詰めかけすぎて危険極まりない状況になり、ライブが度々中断になるという凄まじいステージです。

そんな彼らは人気があったにも関わらず、
地上波のテレビ番組にはほとんど出演せず、先ほどご紹介した2003年6月27日の「ミュージック・ステーション」に超久しぶりの生出演をしました。

その時、当時ブレイクしていたロシア出身の人気デュオ、t.A.T.uが一緒に出演していたのですが、このt.A.T.uが生放送中に出演をドタキャンした回の放送と説明すれば、少し記憶に残っている方もいるのではないかと思います。

生放送中にドタキャンしたt.A.T.uの持ち時間分を埋め穴がなくことなく無事に番組を終わらせたのは、その時一緒に出演していたミッシェルでした。

他に出演していたアーティストは、事前に準備していた曲しか披露することができなかった中、ミッシェルが、ミッシェルガンエレファントだけが楽器とステージさえあれば、t.A.T.uが抜けた分の時間を埋める曲を数ある中から選び、演奏することができたんですね。

前代未聞の出演ドタキャンに焦りまくったスタッフに「この曲なら(穴が空いた)3分でできる」とミッシェルが提案したのは有名な話です。

なのでこの日、
ミッシェルは1番組の生放送で、なんと2回も自分たちの曲を披露しました。

その放送を見て「ミッシェルのファンになった」という方に私は何度もお会いし、それがきっかけで仲良くなった方もいるくらいです。

困った状況に陥った時に、
「他は何にも用意していないからできません」
というのと、
「これなら代わりがきく」
というものを持っていることの差を、あれから17年経った今改めて大切に感じています。

プレゼンでもデザインでも「本命」は用意しておくべきですが、もしそれがダメだった場合に瞬時にフォローできる案を出す、代替案を提案するのは、日頃の努力や準備以外で磨くことはできません。

もし、彼らがt.A.T.uのドタキャンの時間を埋める準備ができなかったバンドだったら・・・、恐らくここまで“伝説”になってなかったのではないかと思います。(私は好きだけど)

ある日突然、思いもよらなかった形で急に自分が表舞台に立つことが出てきた時、そのチャンスをものにできるかできないかは、日頃の準備にかかっていると感じる今日この頃。

今日は「私の好きな話」になってしまいましたが^_^;
ふとそんなことを思う6月27日でございます。

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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