ピンチを切り抜けて長く会社を存続させる秘訣の話

先日、老舗の和菓子屋さん「虎屋」の社長さんのインタビュー記事を読みました。

参考 コロナで気づいた和菓子の価値  未曽有の逆境で虎屋のトップが考えたこと(前編)朝日新聞デジタルマガジン &M

私も帰省時には、よく羽田空港限定の最中などをお土産に購入していました。(親戚がみんな喜んで食べています^_^)

ところが昨年2020年から続くコロナ禍で、羽田空港など“旅の玄関口”の店舗をはじめ、全体の売上も大きく下がっている状態だそう。

インタビューにお答えになっていた虎屋の17代目、黒川光博会長は入社50年以上ですが、こんな状況はまさに未曾有。未だかつてない危機だとインタビュー内で語っています。

わざわざここで説明する必要もありませんが、虎屋さんと言えば室町時代から続く和菓子屋さん。

そう、

500年以上
も続いている
会社

なんですね。

500年ってすごいよね・・・。

月並みな表現になってしまいますが「想像できない」年月です^^;)

今回のコロナも大変だけど、過去500年の間にだってきっと「これは大ピンチ・・・」という時期もきっとあったのではないかと思います。

なので、虎屋さんには
1570年代から代々伝わる掟書(おきてがき)というものが存在し、それが今この状況で改めて役に立っているといいます。

その掟書(おきてがき)には、

  • 衛生面の重要を当時から強調。人が見ている・いないにかかわわらず口や手を度々洗うことを励行。
  • 道で(お客様に)会った場合は丁寧に挨拶する
  • お客様が世間のうわさ話をしても、こちらからはしない
  • 仕事はそれぞれが得意なことに励み、上の者が徐々に下の者に教える
  • 上の者でも仕事で不備があった場合は、遠慮無く注意しあう

などなど、
現代にも通づる内容が書かれています。

一つの会社の寿命は30年

二代目が継ぐと会社が傾く

など巷ではよく言われていますが、

会社を長く続けるためには

基本的なことを
大事にしている

ことが改めてよくわかります。

さらに、このような基本を大事にしつつ、

昨年4月、社員には、この1、2カ月の目先の売り上げや販売促進だけに気を取られるのではなく、無駄な経費は削減しながら、新しく何ができるかを考えていこう、と訴えました。

売り上げをあげることはもちろん大切なことですが、それよりも質の良い、心のこもった菓子をおつくりしてお客様に喜んでいただくことに私は重きを置いています。

「虎屋はこんなことを考えていたのか。参ったな!」と評価していただけるアイデアをみんなで考え、力を蓄える時間にしようと伝えました。

目先のことだけを考えるのではなく、

時代に沿った
新しいことを
社員全員で
考える

ことも大事にしていると
インタビューには書かれています。

先代から受け継がれる基本を大事にしながら、その時代に合った進化をすることで、困難を乗り越えながら500年も続く経営ができるのだと改めて感じます。

また、

仕事が順調で忙しいときは、毎日のルーティンに追われて、「在庫管理をどうすればいいのか」「どうすれば、売り上げが伸びるか」などの目の前の課題については、細心の注意を払っていると思います。

しかし、足元の「何のために自分たちは仕事をしているのか」ということは忘れがちです。この点について、じっくりと考えてほしかったのです。

と、最後に語っている会長の黒川さん。

こういう時だからこそ
何のために
自分たちは仕事を
しているのか?

大変な時だからこそ、
普段忘れがちな
「本当に大事な部分」
を考える。

順調だった仕事が変化して「日常」が失われた時だからこそ、内省の時間を持つ。

私もこうしてブログにアウトプットしたり、毎晩日記を書いたり、自分自身を振り返る「内省の時間」を作るようにしています。

この時間を継続することで、以前よりも仕事に対してさらに真摯に向き合えるようになりました。

目先のことを考えるのはもちろん大事です。

でも不調な時ほど、本質を振り返る時間をもつことの大切さを、虎屋の会長さんのインタビュー記事で、改めて再確認できました。

参考 コロナで気づいた和菓子の価値  未曽有の逆境で虎屋のトップが考えたこと(前編)朝日新聞デジタルマガジン &M

こういう時だからこそ、
自分自身を
振り返る時間を作る

これが長く仕事を続ける秘訣なんだと感じる今日この頃です。

それでは今日はこのへんで。

\お読みいただきありがとうございます/

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