[CoCo壱番屋がロンドンに出店]日本のカレーをガチで世界に広めようとしている話。

先日、テレビ東京の番組「未来世紀ジパング」で、Coco壱番屋がロンドンに第一号店を出店、本格的に欧州へ日本式カレーを売り込むという話題が特集されていました。

参考 EU離脱直前!日本とイギリスの意外な関係未来世紀ジパング(2018年1月16日放送分

もう一昨年の話になりますが私も2017年にロンドンで2週間滞在した際、ブリックレーンでカレーを食べましたが、本当に美味しかったことを覚えています。

ロンドンのブリックレーンは別名“カレー通り(Curry Steet)”。インド人の方々が経営されているカレー&インド料理が軒を連ねる有名な“カレーの聖地”です。
イギリスにはカレーを提供するインド料理店が約9,000軒もあるカレー大国。「カレーは国民食」と言うイギリス人も多くいるそうです。

カレーのルーツはインドですが、そのインドのカレーがイギリスを経由して日本に伝わったのは、今から約140年ほど前の明治維新のころだそう。日本の家庭で食べているあの独特のとろみがついたカレーは、実はイギリスで作られたカレーがベースなんですね。

そして、イギリスから伝わってきたカレーを日本独自の文化に進化させ、それを武器にしているCoco壱番屋が、カレーのルーツを遡るがごとくイギリスに今回進出、今後は他のヨーロッパにも出店を計画し、最終的には何とカレー発祥の地・インドでの出店を計画しているそうです。

ちなみに番組で公開していた、ロンドン中心部にあるレストランの種別ランキングは、
1位:イタリアン
2位:インド料理(カレー)
3位:日本食
4位:フレンチ
5位:中華料理
でカレーは2位、日本食は堂々の3位です。

伝統的な和食文化とはまた違う、独自のプラットフォームを持った「日本のカレー」をヨーロッパに広めようとしているココイチさん。

日本だから“和風・和食”がいいだろう、と勝手に決めつけるのではなく、現地での需要を見て、日本式に進化を遂げたカレーを持って勝負に行くというのは、とても面白い挑戦だと、この話題を聞いて感じました。

ちなみに多少のアレンジはあると思いますが、ロンドンにできた店舗も基本的にはトッピング・辛さ調整なども含め日本のココイチと全く同じ味だそう。普段食べていると気づかないものですが、カツカレーは日本独自のもので、東京でココイチのカレーを食べた現地のイギリス人は「カツカレーを食べて感動した、ココイチがロンドンにできて嬉しい」と番組で語っています。

また内装も日本の店だから和風、にしているのではなく出店地域(地下鉄・レスター・スクエア駅付近)の雰囲気に合わせた洗練されたおしゃれな雰囲気。日本人がお酒を飲んだ後に「シメのラーメン」を食べるようにイギリスでは「シメのカレー」を食べる習慣があるそう。
そんな「シメのカレー」を食べたくなる若年層にも支持されそうな雰囲気です。

カレーは和食に入らないかもしれませんが、明らかに日本独自の進化を遂げた“立派な日本の国民食”。
もしかしたら、カレー以外にも日本独自で進化を遂げた料理や商品は他にもたくさんあるかも・・・。(カラアゲだってJapanese fried chickenですよね。)

日本のイメージと言えば・・・で物事を考えるのではなく、
現地ではコレが人気、だから日本側ができることは・・・、
で考えていけば実際出店した時に「良い結果が出る店舗」が出来上がるのではないかな、と考えてしまいました。

全ては現場に答えがある、
ということを肝に命じたい今日この頃です。

おまけ:ロンドン滞在時に食した、超絶絶品カレー達

本当に美味しかったロンドンのカレーですが、最後に私がオススメしたいカレーレストランを紹介します。
予算は2つとも日本円でお一人様約2,500円〜3,000円くらい(カレーとナン+飲み物)

あ、ちなみに我が家では、普段外食でカレーももちろん食べますが、プロ料理人の夫の作るバターライス+出汁ベースカレーがめちゃくちゃ美味しいので、カレーは断然家派。また私は一人暮らしをしていた20代前半1ヶ月連続で夕食にカレーを食べていた経験を持つ極度の家カレー好きです。

また紹介するお店は2店舗ともアルコールの提供はありません。
ですが持ち込みはOK(日本と違う衝撃の文化)。「ビールメニューないの?」と聞くと「ないよ。隣で売ってるから買ってくれば」と言われます(笑)
なのでお酒を飲みたい方は事前に他の店で購入してから行かれることをオススメします。

Tayyabs(タヤブス)

こちらのお店はNHKBSで以前に放送されていた「2度目のロンドン(2度目の旅シリーズ)」という番組で紹介されていた1972年オープン、老舗のカレー屋さん。
ナンは石釜で焼いており、カンカンに熱した鍋にカレーを入れ、香辛料たっぷり。香ばしい味が本当に美味しいカレーでした。店内も地元の人はもちろん、観光客で賑わっており、日本の番組で紹介されるくらい現地でも人気店なのかなと思います。

カレーの他にラムチョップも有名。鉄板でジュウジュウさせたままサーブしてくれます!

MEMO
Tayyabs
住所:83-89 Fieldgate Street London E11JU
TEL:020 7247 9543
URL:tayyabs.co.uk
アクセス:地下鉄ホワイトチャペル駅から徒歩約15分

ホワイトチャペル駅から歩く時、若干治安の良くない雰囲気がありますので気になる人は少し要注意。

Aladin Brick Lane(アラジン・ブリックレーン)

様々な方がブログで「世界で一番美味しいカレー」と綴っているカレー屋さん。イギリスの有名シェフの方も「ブリックレーンでベストカレー」太鼓判を押し、数々のアワードを受賞している話題の店舗です。

意外と狭く、独特の雰囲気ですが店内は結構混み合っていました。


ここのカレー、本当に美味しかったです。胃袋が無限だったらおかわりしたかった!
独特のスパイスなのですが、日本ではなかなか出会えない味です。
カレー好きな人は出かけていって絶対損はありません!

MEMO
Aladin Brick Lane
住所:132 Brick Lane | E1 6RU, London
TEL:020 7247 8210
アクセス:地下鉄オルドゲートイースト駅から徒歩約10分

2店舗ともまたぜひ訪れたいお店ですが、今度ロンドンを訪れた際には、ココイチにも寄ってみようかなと思っています。

 

 

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