おしゃれじゃない人ほど仕事ができるのは本当か?

私の尊敬してやまないデザイナーの一人に、佐藤オオキさんという方がいらっしゃいます。
テレビや雑誌、ラジオにもよく出演しているのでご存知の方もたくさんいると思いますが、日本を代表するデザイナーのお一人。柔らかいお人柄からは想像できず、常時400以上のプロジェクトを同時進行しているのは、有名な話です(常時400本ってすごい)

その佐藤オオキさんの有名なご自宅。
よく雑誌やテレビに取り上げられていますけど、先日初めてその一部を少し拝見しました。

・・・
何もない。

本当に何もない。
カーテンすらない。

本当に生活に必要最低限のものしかありません。
着る服も、履く靴も固定化。
究極のミニマニストです。

なぜここまで究極にモノがないのか。
それは「毎日考えなくて済むから」とのこと。

そういえば、Appleを作ったスティーブジョブズ氏も、facebookを作ったマークザッカーバーグ氏もいつも同じ服装。決断に使うパワーと時間を最大限仕事に活かせるように「今日は何を着ようかな」と思う習慣を自分から徹底して無くしていたのは有名な話です。
将棋の羽生善治さんもそうですね。

佐藤オオキさんは番組中で
「できることなら全裸でいたい、
デザイン以外を考えずに過ごしたい」
と語っていましたが。
ブレない軸です、素敵です。

「モノを減らしてミニマニストになること」が目的ではなく、
「仕事に集中したい」という本質的な目的があってその結果ミニマニストになったということです。

今、整理整頓が世の中のブームですし、私もこのGW連休中にゴミ袋を6袋出しました。(私自身は片付いている方が好きですし、家も狭いので整理整頓をしますが)モノを整理整理することが本来自分が持っている目的のためでしたらいいけれど、SNSやネットのニュースを見て、ただブームに乗っかっているだけでしたら、極論ごちゃついた部屋でも本当はいいのではないか。(養老孟司先生のご自宅の書斎とかお世辞にも綺麗とは言えませんが素敵です)
生活スタイルにも「目的」がないと結果時間を無駄にしてしまうということです。

少し話は逸れますが、私の父の話をしたいと思います。
うちの父は万年ダサい、全くセンスのない父親でした。(あ、名誉のために注釈を入れますが、決して不潔な人ではありません)
髪型は25歳から現在(70歳)までほぼ同じ。1975年あたりから2019年の現在までの約45年間「七三分け」です。ちなみに45年間も七三分けをすると風呂上がりでも常に七三分けになることが可能です。
体重が増えることや頭髪が薄くなることはありませんでしたがとにかくダサかった。世間に言える「かっこいいお父さん」とはかけ離れた風貌でした。

服にも全く興味なし。母の買ってきた服を「テキトー」に来て出かけていました。(服を考える時間が面倒である)

インテリアにも全く興味なし。昔、父が単身赴任していた部屋に遊びに行った時なんぞ、部屋に釘が刺さっていてそこにタオルやらネクタイやらがかけてありました。
(すぐにかけたり取ったりできる。部屋を退去する時は釘を抜くだけで済む話である)

私の感覚で言えば、壁掛け時計は壁の上の方に設置するものだと思っていましたが、父は「見やすいから」との理由でベッドのすぐ横に直径40センチほどの壁掛け時計を平気で設置していました。(目覚めた瞬間に今何時かすぐに理解できる)

父の部屋にあったのは最低限のスーツとシャツと靴、鞄、将棋の本が数冊、物書きをするために必要な私が小学生の時に使っていた机と近所で買った安っすい椅子。ある意味ミニマニストなのかもしれません。

究極は私がこの世に誕生した時、私の名前にも全く興味がないことでした。「名前は何でもいい、全然興味ない。AとかBとかでもいい。(母に)任せる。」です。書いているとだいぶひどい父親のように思えます。

このように何のセンスもないダサい親父でしたが、父のことを一度も「嫌い」と思ったことはありませんでした^_^多分父なりのブレない軸があったことが私にも伝わってきていたんだと、今になって思います。その証拠かどうかわかりませんが、何一つ家事をしない父も週末になると自分の靴をせっせと磨きピカピカにしていました。

先日ゴミを捨てて「なぜ私はこんな1日かけてゴミを捨てているのか」、ということと、そういえば今日は父の誕生日だったなということをふと思い出し、こんな記事になりましたが(汗)モノが溢れている部屋でもない部屋でも、太っていても筋肉がついていても、流行ではなく「自分のブレない軸」と「自分の目的」に沿って生活&仕事をしていきたいですね。

流行りの「◯◯術」を取り入れる前に、まずは自分の本当の目的を見つめること。
仕事ではもちろん、生活の中でも忘れずに「軸」を持ちたいと思います!

それでは今日はこの辺で。

\お読みいただきありがとうございます/

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