ベトナム・ホーチミン訪問記⑱日本人オーナーがある理念を持って経営するベトナム家庭料理のお店「フーンライ」の話

ホーチミン滞在時、一人でも、途中展示会でご一緒した方々と、様々なところで色々な食事をいただきましたが、今日は私が最も印象に残っている、ベトナム家庭料理を提供してくれるレストラン「フーンライ」をご紹介します。

注意
2020年9月20日追記
残念ながらフーン・ライは、2020年8月31日をもって閉店されたようです。
また白井尋さんがどこかで復活してくださる日を待ってこれからも応援したいと思います。

こちらは、2001年にホーチミン1区のリートゥーチョン通りにオープンした、ベトナム南部の家庭料理専門のレストラン。心なごむ家庭料理をいただくことができます。

今回、ホーチミン7区のサイゴン展示場で開催されていたvietbeauty2019に出展していた「ジャパンドラッグストア」を見学したのですが、

↓その時の記事はこちらからどうぞ↓

ベトナム・ホーチミン訪問記⑫ベトナム最大の化粧品関連展示会VietBeautyを見学してきた話

その「ジャパンドラッグストア」の代表の方が、これからご紹介するこちらの「フーンライ」のオーナーの方と非常に親交が深く、展示会のご関係者様達と訪れてきました。

Googleで「フーンライ」と検索すると、もちろんお店の情報がたくさん出てくると思いますが、それに加えて合わせてお読みいただきたいのが、
自らも店頭に立ち、こちらのオーナーをつとめていらっしゃる、白井尋さんのお話です。

白井さんがオープンしたこのフーンライ、
シェフ以外のキッチンスタッフ・サービススタッフの多くが、孤児・ストリートチルドレン・貧困家庭の出身など、社会的に恵まれていない若者達です。

フーンライは、美味しいベトナム家庭料理を提供する一方で、この若者達の職業訓練、自立支援を目的としたレストランで、スタッフさんの教育なども全てこのオーナーさんが行なっています。

こちらのサイトでオーナーの白井尋さんがインタビューにお答えになっていますので、ぜひお読みいただきたいと思います。(本当に良い記事なんです)

参考 ベトナム・ホーチミンで働く日本人 〜フーンライ 白井尋さん〜VIETNAVI

「若者達の職業訓練、自立支援を目的としたレストラン」と申しますと、聞こえは大変美しいですが、実際の経営には本当にたくさんのご苦労があったのではないかと思います。

日本でも、一つのレストランで大勢のスタッフを抱えながら、一定のクオリティの料理を提供して、18年間も営業し続けることは至難の技と言って過言ではありません。
日本でも同じような環境ですが、ホーチミンでは更に多くの飲食店が同じ地域にひしめき、日本から出店し残る飲食店はわずか1割と言われています。

私が訪れたのは週末・金曜日のディナーでしたが、この日もご家族連れをはじめ、多くのお客様のご予約のみで(ディナーは予約のみです)店内はほぼ満員状態。
ガイドブック効果だけではなく、白井さんの思い、それに応えようと頑張るスタッフさん達の思いが、このお店で提供されるお料理の味、接客などに現れているのではないかと思っています。

お料理は本当にほっとするような美味しさです。
他の高級レストランに比べ「写真映え」するような超華やかな料理ではないかもしれませんが、旅先での緊張がほぐれる味、という表現が合う心休まる美味しさです。

↑粗くすりつぶした紫イモに、豚ひき肉を合わせた「カン・コアイ・モー」というベトナム南部の家庭料理。どれも美味しくいただいたのですが、この紫イモのスープは本当に絶品。
めちゃくちゃ美味しいですのでフーンライを訪れた際には絶対に食していただきたい一品です。

デザートも充実しています。
↑こちらは有名なベトナムのプリン「バイン・フラン」。日本とは違いしっかりとした固さと濃厚な味が特徴です。

そして訪れた今回、実際にオーナーの白井さんとご挨拶をすることができたのですが、本当にとても素敵な方で、ものすごくファンになってしまいました。

オーナーさんでありながら、ほぼ満員のお店で働くそのお姿は
美しい
の一言でございます!

先ほどご紹介したこちらのインタビューの中でも、

参考 ベトナム・ホーチミンで働く日本人 〜フーンライ 白井尋さん〜VIETNAVI

白井さんは

(飲食店の経営について経験があるか?の質問に対し)
少しだけアルバイトでホテルの配膳をしたことがあるくらいです。

私はできるだけ苦手なことや興味のないことよりも自分の好きなことを優先して仕事でも生活でも生かしていけたらいいなと思っています。

そしてその結果できたのがフーンライです。私の場合、ベトナムの食や店舗デザイン、教育、人と出会うこと、お世話をする事などに興味があったので、この店に「私が興味のあるもの」だけを詰め込みました。だから、この店には私が好きなものしかないんですね。

ですから、これは儲かるからしようとか、自分が知っているものだからしようとか、そういう計算で出来たお店でありません。

と語っていらっしゃいますが、ご自身の「好き」が本当にお店の雰囲気や空気に表れている素敵なレストランです。
良いか悪いかは別にして、飲食店を経営する方は利益を出すためにたくさんの店舗を出店する傾向が見られるように思います。
ですが、こちらのフーンライは、このホーチミン1区にある1店舗だけ。

この1店舗に詰め込まれた白井さんの思いは、
絶対にお料理の味に、お客様に、表現されているに間違いないと感じました。

ホーチミンを再訪した時は、またぜひこちらにお伺いしたいと思いますし、白井さんのお話をもっと聞いてみたい・・・と思っています。

注意
2020年9月20日追記
残念ながらフーン・ライは、2020年8月31日をもって閉店されたようです。
また白井尋さんがどこかで復活してくださる日を待ってこれからも応援したいと思います。
MEMO
フーンライ
住所:
営業時間:11時半〜15時/18時〜22時
ディナーは要予約です
090-9169063(携帯、日本語で予約可能)
店内では日本語も通じます
http://www.huonglai2001saigon.com/

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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