憧れの存在であり続けることの難しさ

先日、アメリカのファストファッションブランド「FOREVER21」が日本から撤退するという記事を書いたばかりなのですが、

「安い・可愛い」だけが売りだと長続きしない

今日も一つ、アメリカのお店の経営不振な話を。
それは、1977年にニューヨーク・マンハッタンにオープンした高級食料品店、「DEAN&DELUCA」の超経営不振のニュースです。


DW labs Incorporated / Shutterstock.com

こちらに臨場感溢れる現在の状況が伝えられていますので、ぜひご一読ください。

参考 高級デリショップ「Dean&Deluca」の人気がニューヨークで急落した理由DIME

日本では恵比寿や銀座などの一等地でまだまだ人気のディーン&デルーカ。つい先日の9月26日には、新百合ケ丘駅に同店プロデュースのカフェがオープンしたばかりですが、本国アメリカではわずか4店舗(ニューヨークとハワイ)をのみを残し全て閉店されたそう。

しかも発祥の地・ニューヨークに最後に残るソーホーの店舗には、業者への支払い滞納などの原因が理由で、商品が何にも並んでいないという悲惨な状況のようです。

私も先日、大丸心斎橋店を訪れ、
「ニューヨーク発」のチョコレートショップ・マリベルに行ってきましたが、このように日本人がニューヨークに持つ憧れは根強いものが。冠に「ニューヨーク発」のキャッチコピーがくっついただけで、それは何にも変えられない強い権威性を持つ店舗になりみんなそのお店に飛びつくわけです。

しかし、このように店舗の経営不振の原因を聞いていると、いつまでも変わらないままで経営を進めるのは本当に危険だと改めて感じます。

先ほどご紹介したDIMEの記事の中には、経営不振のディーン&デルーカとは反対に、今アメリカで勢いに乗っている食品店舗「イータリー」のことが紹介されています。

このイータリーでは、同じように高級食品を扱うだけではなく、本物のイタリア市場のような内装を作り、焼きたてピザが楽しめるカフェスペースがあったり、イタリア料理やワイン・チーズのことを学べるキッチンスペースで食に関するイベントも開催されているそう。


(こちらはニューヨークにあるイータリーの様子)MikeDotta / Shutterstock.com

高級食品を並べてお客さんを待つだけではなくて、様々な楽しい体験を提供してお店のファンになってもらうこと、またファンとの絆をより深めることに力を注いでいます。

「商品が良ければ、黙って売っていても売れる」
「高級だからいつまでも憧れの存在でいられる」
という時代は本当におしまいです。

今は
「高級な商品」よりも「ローカル」。
「体験価値がある」
「企業のサスティナビリティを感じることができる」という要素がとても重視されてきてきます。

大きい企業を利用するお客様でもこのように変化していきているくらいですから、私達のような小さい会社が「うちは〜♪商品が良いのでなーんもしなくても大丈夫♪」なんて思っていては本当にまずい。

逆に言うと、小さくて小回りが利く企業だからこそ、お客様にファンになってもらうための体験を用意したり、何か取り組みを行いやすいとも言えます。

売るためのアピールを文章やデザインができるだけではなくて、ファンになってもらうような取り組みを考えることも、この先のクリエイターに必要なスキルの一つなのではないかと思った今日この頃です。

とりあえずニューヨークには本当に近々行きたいと思います。
それでは今日はこの辺で

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