好きな仕事だけをする人が本当のインルフエンサーだと思った話

私がその生き方と仕事のやり方で最も尊敬するお一人に、野村訓市さんという方がいらっしゃいます。

肩書きを特に持たず、店舗の設計と内装を手がけラジオナビゲーターを務め、文章を書き、編集をし、映画の制作も手がけるという複数の仕事を、自由なライフスタイルでこなすクリエイターとご紹介すれば一番近いような気がする方です。

ファッションと音楽と映画が好きで、少しばかりアンダーグランウンドな趣味をお持ちの方なら一度はそのお名前を耳にしたことがあるかもしれませんが、今月号のForbes JAPANの、「真のインフルエンサーとは何か?」の特集に、野村さんのインタビュー記事が掲載されていたので、「好きを仕事にしたい」と思っている人には絶対にお読みいただきたい記事でございます。

ちなみに私は今年7月に開催されたフジロックフェスティバルの会場で、ご本人がハイネケンを片手に歩いているところをお見かけし、一緒に写真を撮っていただきましたが、想像していた通りのとても素敵な方でした。
「雨が降ったら・・・、夕方になったら寒いからこれも持っておかないと・・・」なんて荷物ごっちゃりの私とは対照的にTシャツ・ショートパンツ姿で、荷物はハイネケンのみという野村さん。そのスタイルも素敵です。

野村訓市さんはインフルエンサーとしてインタビューに答えていますが、彼が運用しているSNSはインスタグラムのみ。ブログもYoutubeもFacebookもやっておらず、インスタグラムにも広告のニオイがするものは一切なし。ただひたすらにご友人と過ごされた楽しそうなスナップが掲載されているだけです。

私が野村さんを尊敬する理由は「真に好きな仕事しかしていない」というブレないところ。
・自腹で買ったことのない、モノやブランドの宣伝
・自分の名前を販促に使いたがる企業の仕事
・「社長が一緒に仕事をしたがっている」とオファーされた仕事
は、どんなにお金を積まれても、頭を下げられても絶対に引き受けない仕事の代表例。

その代わり長年の友人の仕事は「手伝ってくれ」の一言でも快く返事をする、そんな仕事スタイルを貫いています。
私も映画館で鑑賞しましたが、昨年2018年に公開された映画「犬ヶ島」では、友人のウェスアンダーソン監督に頼まれて、普段あまり表舞台に立たない野村訓市さんが声優として出演し共同原案とキャスティングディレクターも勤めています。
後ほどこの「犬ヶ島」の制作の話を「この映画の仕事を時給換算すると50円くらいかも。それくらい大変で地獄のような毎日でした」と語っています。

この映画の成功を機に多くの脚本依頼が野村さんの元には来るそうですが、全て断っているそう。別にステップアップのためにやった仕事ではない、あくまでも自分を信頼してくれる好きな友人と仕事をしただけ、という姿勢も決して崩していません。

「最もタチが悪いのは、“自分は世の中の潮流を理解している”と思い込んでいる40代の人たち」と語る野村さん。
現場にも出ないで会議室だけで話をまとめて、外部の人間を雇って売れるようにして、と頼む。役職が上がれば上がるほどどんどん無駄を省くようになり、実態も見ないで戦略だけで解決しようとする。
そんなことをしても短期的には利益が生まれるかもしれませんが、まともなお客様は残らないよ、と本誌でインタビューに応じています。

「意味があることは大体、無駄な時間のなかにある」と語り、気が向くままに自分のやりたいことをどんどんやって人を巻き込む、面白い人や出来事を発信する野村さんの生き方には本当に共感できます。

自分も友達も消費者も売り込みしない、好きな人・信頼できる人といつもベストを尽くすこのスタイルが結果として、多くの人の信頼を得て、共感してもらえる人になることができると感じた今月号のForbes。ぜひ多くの方に読んでいただきたい一冊です。

・・・余談・・・
今から5年前に野村訓市さんがラジオで喋っていたことがきっかけで興味を抱いたイギリスの音楽フェスティバル「グラストンベリーフェスティバル」。2017年に一度参加し、来年のチケット争奪戦が本日行われましたが、結果は惨敗。わずか30分で完売という今年も難易度の高い争奪戦になりました・・・。
来年4月のリセールを狙いたいですが、どちらにしろ来年はロンドンに訪れたいと思います。

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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