求人広告の文章に突っ込んでみる

私が独立してフリーランスになりたての頃、とある求人情報サイトの新着求人に関するメールマガジンを登録しており、今でも週に2回、業務委託や外注募集の情報が送られてきます。

その求人情報メール、今はほぼ100%読まず未読のままになっているのですが、先日未読のメールを整理するため何十通か開封して中身を少し見ると、あることに気がつきました。

それは、同じ会社からの求人情報が非常に多いということ。

1回の募集で応募が少ないのか、はたまた入社してもすぐに辞めてしまうのか、原因はわかりませんがとにかく同じ会社が全く同じ求人内容で幾度となく募集をかけている様子が伺えます。

まあ、でも求人募集の内容を読むと
「なんだかなあ・・・」と思ってしまう文面がずらーっと並んでいます。

今日はとある制作会社の求人広告にちょっと突っ込んでみようかな、と思います。

募集条件:実務経験者(3年以上が望ましい)

勤務時間:10時〜20時(残業あり)

の労働条件に対して、

勤務地は好立地!!おしゃれな雑貨屋さんや古着屋さんが並ぶエリアになるストリートにある会社です♪
勤務後はショッピングもOK!◯◯分歩けば海を眺められるレストランもあります!勤務後にここで食事するのもいいですよ♪また電車で一駅行けば〇〇駅!勤務後にショッピングや食事(以下略)

・・・。

20時までの勤務時間(しかも残業あり)なのに、勤務後の楽しみとしてショッピングや同僚との食事を挙げられて、「よっしゃー!ここに応募しよう!!!」と思う、制作会社の残業風景を知っている3年以上の実務経験者が果たしてどれほどいるのか?

いたらぜひお会いしてみたい。

しかもこの会社。
なんと、
20時〜翌5時(実働8時間)の夜勤も募集していた。

20時〜翌5時の労働枠に実務経験のあるグラフィックデザイナーに応募してもらうために、「雑貨屋♪古着屋♪オシャレなカフェ♪」がささるのか?

刺さった人がいたら、ぜひその方にお会いしてみたい。

いやわからない、もしかしたらこの会社は超著名なアートディレクターが代表を務めており、そこで修行を積めばデザイナー経験に箔が付くのかもしれない。

でもそしたらあれですよ。
「雑貨屋♪古着屋♪オシャレなカフェ♪」ではなく「うちはあの◯◯が代表を務める制作会社です。」って書くべきです。

とても大事でかつ当たり前のことですが、
求人広告のコピーだって、
読んだ人が応募したくなるコピーや文章を書かなければいけません。

「美味しいカレー屋が近くにあります♪」と書いてカレー屋さんの写真が掲載されている制作会社の求人広告もたまに見かけますけど、ごめん私もカレー大好きだけど、

「毎日昼ごはんにカレー食わんわ!」
突っ込ませていただきたい。

例えそのカレー屋にジョニーデップが1回来たくらいでも弱い。
毎日ジョニーデップが通っているくらいじゃないと応募のきっかけになりません。
(↑アメリカ・・・?)

「この会社で働いてみたいな」
「この会社なら今度は長く働けそうかな」
と思う人の気持ちは一体何か?

そしてうちで働くことのメリットは一体何なのか?
うちで働いた方が良い理由は何か?

全てを応募者に寄り添う内容で募集する必要はありませんが、募集側が理想としている人たちに応募してもらための文章術は確実に存在します。

求人広告だって1回出すのにン十万円。
安くない経費がかかります。

本当に良いと思っている人を募集したいのなら、何となくではなく「応募する人」に向けたメッセージを書くように求人広告の原稿を書いていただければ、もっと良い採用が可能になるのではないかな、と感じた冷えてきた今日この頃。

人材不足という問題が少しでも解決する世になればいいな、と思います。

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

●過去の制作実績はコチラから
制作実績を見る
●グラフィックデザイン、セールスコピーライティングのご依頼はコチラから
お問い合わせフォーム
●Twitter
→@nishi_megumi_24

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA