繁盛するお店はコトPOPを作っている話

今年も色々なお店を見て回りましたが、
ダントツに「いやー、いいなー!!!」と感じたお店はコチラ。

大阪・難波のショッピングモールにある
北野エース なんばウォーク店」さん。

ちょっとこだわりの調味料や食材、レトルト食品などを取り扱っており、成城石井さんと似たような形態の北野エースさん。

北海道から沖縄まで86店舗を展開(2019年2月の情報)。

店頭の現場スタッフ同士でアイディアを出し合い工夫を凝らし、「お客様をワクワクさせる」店舗づくりをしていることでも有名。86店全てが同じ店舗作りをしていないことも、このお店の大きな特徴です。

都内では上野など数カ所に店舗がありますが、
このなんばウォーク店はお店作りが本当に素晴らしい。

大阪・難波にお立ち寄りの際はぜひ一度訪れていただきたい店舗です。

その理由は何と言っても、

この手書きのPOP達です。

こちらの店舗のスタッフさんが描かれているのか、外注さんが描かれているのかわかりませんが、このペン使いは明らかにPOPの描き方を知っている人の描き方です。

そして何と言っても素晴らしいのは
商品の特徴をものすごーーーーくわかりやすく描いているところ。

買ったことのない、使ったことのない商品でも、そのPOPを見れば
・何に使うのか?
・どういう料理に使えるのか?
・味はどんな感じになるのか?
全て一眼でわかります。

「自称良い調味料マニア」の私としては、リサーチモードでこのお店に入ったものの、すっかりお客モードになってしまい、あれこれ欲しい調味料がいっぱい出てきてしまいました。

うわーん!あれもこれも買って試したくなるー(T_T)
そんなお店なんですね。

「え?手書きのPOPじゃん」
と思うなかれでございます。

これらのPOPは「コトPOP」と呼ばれ、日本だけではなく小売業が深刻なアメリカのスーパーでも取り入れられているPOPの描き方です。

「モノ=商品」の紹介をするのではなく、この商品を使う「コト」でハッピーな体験が得られるよ、ということを訴求しているんですね。

今、ありとあらゆる商品がオンラインで購入できる時代です。
日本でも小売店の不振ニュースが後を絶ちません。
アメリカではもっと深刻で、多くの小売業がアマゾンに喰われる、とまで予測されています。

リアルな店舗でできることは、お客様に商品を使って得られるハッピーな「コト=体験」を店頭で感じてもらうことが必要で、単純に商品=モノだけを販売しているだけでは近い将来アマゾンなどのオンラインサイトに飲み込まれてしまいます。

私が以前に購入したこちらの本、めちゃくちゃ面白いので今だに大切に持っていますが、

↑店舗を営んでいる方にはぜひ一度お読みいただきたい一冊でございます。

多少のマーケティング用語は登場しますが、難しい専門用語はほぼ無く、お客様が商品を買う心理(AIDA、AIDMAの法則など)や視点の持ち方などがめちゃくちゃ詳しく解説されています。

私もアマゾン、楽天市場でお買い物をする時が多く、飼っている猫のご飯などは99%オンラインで購入しています。
先日ご紹介した渋谷パルコの「新しいお買い物体験」も斬新だと感じますし、来年はシアトルのAmazon GOにも行ってみたいと思います。

ですが、個人的にはリアルな店舗はいつまでも末長く元気でい続けてほしいと願うばかり。

リアルな店舗には人間がいます。(いない店もあるけど)
人と人のコミュニケーションが新しい発見を生んだり、ファンになってもらうきっかけ作りになるといつも思っています。

しかし、新しい発見がないお店、商品しか並べられていないお店からはお客様が離れていくのも事実です。

どの商品・サービスでも同じですが、スタッフさんが団結してお客様に良い「コト=体験」を感じてもらえる運営をしてほしいな、と感じています。

明日はこちらの本を詳しくご紹介したいと思います。

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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