今年も色んな場所へ訪れたいと思っていますが、イギリス・ロンドンもその一つ。
今はEU離脱問題やヘンリー王子夫妻の称号返上などニュースで何かと話題になるイギリスですが、イギリスの音楽とファッションが好きな私にとっては、常に「自分の好きなもの=My favorite thing」をたくさん発見できる街です。
ところで、私が海外に行く時にいつも楽しみにしていることの一つは、街の人の様子を見ること。
(↑こちらはロンドン市内を走る地下鉄の車内で、「あんたのラジカセめっちゃクールやねー!ちょっと見してー!」と話しかけているサラリーマン風の男性と「だろ?」とドヤ顔をするタンクトップさん。もちろん二人は知らぬ人同士です)
路上で商売をしている人、車やバイクの種類、行き交う人々のファッションや会話の内容(←言葉わからないけど)などなど、挙げるとキリがありませんが、このように街の様子を見るだけでも「ココに来て良かったな〜」と思います。
もちろん有名な観光スポットや遺跡などにも足を運びますし、ショッピングもそれなりに好きですが、それよりも自分が好きと感じる場所で一日中歩いたり、コーヒーを飲んだり、少し仕事をする過ごし方の方が楽しく感じてしまうんですね。
時には、現地の人と交流が持てたり、お友達とまで言わなくても「次回来た時はまたここに来ますね」と挨拶できるような人と触れ合えたり、新しい出会いに結びつくことがいっぱい。写真を撮影してお土産を買う以上に、心に残る旅ができます。
そんな心に残る旅行をいつもしていますが、以前にロンドンを訪れた際とても印象的だったのは、路上で演奏をしているストリートミュージシャンの多さとその圧倒的なクオリティでした。
「ボブという名の猫」(日本では2017年公開)というイギリスの伝記映画がありますが、こちらも元ホームレスでドラッグ中毒だったストリートミュージシャンの男性が主人公のお話。(とても良い映画です)
原作は「ボブという名のストリート・キャット(A Street Cat Named Bob)」というノンフィクション小説ですが、こちらはイギリス国内で150万部を超える大ヒットを記録しています。
(ちなみにボブは実際のボブ本猫が演じています^ↀᴥↀ^ニャー)
日本の地下鉄駅構内では、楽器の演奏はおろか物品の配布も禁止されている場所がほとんどですが、ロンドンの地下鉄・アンダーグラウンドの駅構内では「これ、有線(←古い)の音楽かな?」と思わせるクオリティの高い演奏をしているミュージシャンがいっぱいいました。
(↑四重楽奏のストリートミュージシャンもいます)
彼らは「バスカー」と呼ばれるロンドン市公認のストリートミュージシャン。
地下鉄構内で演奏を行うために事前にオーディションを受けており、合格した人のみが市公認で堂々と演奏することができるシステムです。
2003年から始まったこのシステムは、2012年に開催されたロンドンオリンピックで観戦に訪れた観光客の注目を集めて、ロンドン市はそれまで以上に彼らをバックアップ。
地下鉄駅構内のみならず、他の場所での演奏も可能になり、年に一度「Gigs(ギグス)」と呼ばれるバスカーとバスカーを目指す若い人達が出演する音楽フェスティバルが開催されたり、自治体がさらに彼らを盛り上げるような体制を整えました。
2018年からは彼らに支払うチップに、なんとカード決済システムを導入。
市の管理であるという信頼性から利用する人も増えているそう。
そうは言ってもストリートミュージシャンでしょ?
と思うなかれでございます。
その演奏技術と歌声は本当に素晴らしく心を打たれます。
ロンドンを訪れたことのある方なら十分ご存知かと思いますが、街自体は人も車も多く常に騒がしく、地下鉄駅の構内も朝夕のラッシュアワーは東京と同じように大混雑しています。
そんな中聴こえてくる演奏や歌声には本当に癒された記憶があります。
私も地下鉄を利用した際には何度も立ち止まってしまい、時には彼らが販売しているCDを思わず購入してしまったほど。
このように、「人に感動を与えたい」と思っているクリエイターを、市や自治体がバックアップする制度を知ったのはつい最近のことですが、改めてこの制度の高さに驚かされます。
もちろん日本とイギリスでは国の文化が違いますが、新しいショッピングモールの建設や、観光名所の整備、交通の利便性などだけを追求するのではなく、「人自身」が与えられる力を取り入れているロンドン市の取り組みが、日本にも取り入れられないものかな、と感じています。
最後にイーストロンドンのショーディッチで見かけた、めちゃくちゃかっこいいストリートミュージシャンさんの動画をシェアします^_^
エルビス・プレスリーの「ハートブレイクホテル」を演奏しているのですが、その演奏テクや佇まい、全てが超クールです。
動画開始20秒くらいで映るチップを入れにくるキッズに手を挙げる仕草も素敵。
左に座っている男性はどうやら“おこぼれ”をもらうために座っているご様子ですがそれも面白いです^_^
それでは今日はこのへんで
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