「伝える」と「伝わっている」は違うよ、という話

先日、夜ご飯を食べてる時にテレビをつけると、NHKの番組クローズアップ現代に、通信販売会社、ジャパネットたかたの創業者・髙田明さんがご出演されていました。

しかも番組のテーマは「あなたの仕事が変わる!“超プレゼン”極意」という興味津々の内容だったので、普段はテレビを見ない生活をしていますが、この日ばかりはその番組内容に釘付けに。

番組内容は、大勢の前でプレゼンテーションをする話し方(間の取り方や喋る内容など)の話題が中心ですが「商品の魅力を伝える」という点で見ると、参考になるありがたいお話しがいっぱいです。

番組で髙田明さんとご出演者さんの会話内容はこちらの公式サイトの掲載されていますので、ぜひご覧ください^_^

参考 クローズアップ現代NHK公式サイト

2017年に髙田さんが出版された書籍「伝えることから始めよう」も拝読しましたが、ジャパネットタカタ創業前からご経営されていた写真屋さん時代から、毎日の仕事を一生懸命やる、今を精一杯生きることで明日、未来でやることが見えてくると語るという髙田さんのお考えには、本当に説得力かあり共感を覚えます。

ちなみに、私が本ブログで顧客や消費者の単語を「お客さま」と言っているのは、この髙田明さんの著書に影響されているから・・・です^_^

常にお客様のことを考えているジャパネットたかたさんの商品の紹介方法は、本当にすごい。
尊敬の気持ちしかありません。

私も、髙田明さんがジャパネットたかたの社長時代に行っていた生放送のテレビショッピングで、商品について語っているお姿を幾度も拝見したことがあります。

当時は「モノを売る」ことに今ほど強い興味を持っていませんでしたが、そんな未熟な私でも、「髙田社長の商品の紹介、すごいなあ、上手いなあ」と感動したと同時に、パッションを持って喋る当時の髙田社長の生放送からは、いつも元気をもらっていたことを思い出します。

そんな髙田さん、先にご紹介したクローズアップ現代の中でも、ご自身の著書でも同じことを語られていましたが、
「伝える」ことと
「伝わっている」ことは違う
繰り返しおっしゃっています。

伝えたつもり、
はこちらの都合ですよね。

話したことが本当に伝わっているか?は
相手が判断することです。

髙田明さんは著書で「伝えたつもりで終わってしまったら、商品は売れません。」ということがテレビショッピングを通して一番学んだことだったと語っていますが、先にご紹介したクローズアップ現代の番組内でも同じことをおっしゃっています。

「これは素晴らしい」とテレビを通してお客様に思っていただくこと。そのように思ってもらうためにはどうすればよいのか考えることが大事です。
だから、あまり知られてはいないけれど、本当に大変な価値を持つ商品が世の中にはたくさんあることも事実なんですね。

例えば、ボイスレコーダー。
ボイスレコーダーはジャパネットたかたさんが販売する前の段階で、全販売数合わせて年間40〜50万台の売れ行きでしたが、髙田さんがテレビショッピングで紹介したところ、ジャパネットたかたさん1社で30〜40万台も売れたそう。

それまではビジネスマンが商談時に使用するのが主な使用目的だったのですが、髙田さんは視点を変えて、

・共働きのおうちに子どもちゃんが帰ってきた時に、お母さんの声で「おやつが冷蔵庫に入っているよ^_^」とメッセージを伝えることができます。手書きのメモよりも嬉しくて安心できます。

・高齢者の方は常に持ち歩けば、何かを思い出した時、お買い物のメニューの記録に、ボイスレコーダーを手書きのメモ代わりに使えます。録音はワンタッチで簡単。こうすることで思い出したことを忘れずに済みます。

とボイスレコーダーの魅力や価値を「テレビを見ている人が欲しくなるような方法」でお伝えしたんですね。

また、クローズアップ現代の番組内では対談の中で、髙田明さんとゲストさんの間でイノベーションについての独自の視点を話題にされています。

片岡さん(ディレクター)

イノベーションというのは技術革新とよく言われるんですが、
そうではなくて新結合、新たなる関係性を見つけて市場を作るってことなんですが、まさにそれをされてきた。

プレゼンの中にもそういう新しい発見のようなものがあるかないかで、「この人おもしろい話してるわ」っていうふうに、ひきつけられるかどうかっていうのが決まるということなんですかね。

 

髙田さん:

本当におもしろいのは、
イノベーションっていうのは、何も新しいことをやることだけじゃないんですよね。

当たり前にやってることを、視点を変えて見ることによって、その商品が新しいものに変わってくるっていう世界がいっぱいあるような気がするんですね。

でも、それを決めつけてるのは自分たち自身なんですね。

それを変える発想を自分の中に持つ力をつけていかなきゃいけないっていうことかもしれませんね。

本当のイノベーションとは、

これまでにやってきたこと、
行ってきたことを「当たり前」と思わず、
時代のせいにせず、
自分自身で新しい視点を探して、
新しいつながりを
自分で作っていくことなのではないか、

と感じさせられる内容です。

また番組の最後で、髙田さんは
「相手に伝わることの大切さ」は商売に限ったことではない、と語っています。

なくならない国と国との争いや、経済の問題も全てはコミュニケーションの行き違いが引き起こしていること。

だから「相手に伝わる」世界が広がれば、
常に「相手に伝わった」世界になれば、
問題解決につながる、世界平和にもつながっていくと語っています。

「相手に伝わる」ことは全人類に必要な大切なことなのかもしれません。

商品を売るため、買ってもらうことが目的ではなく、その先にある商品を使った相手の人生をハッピーにするためにも「相手に伝わる話」をすることは大事だと改めて認識した番組内容でした。

髙田社長の著書「伝えることから始めよう」も、また本ブログで紹介したいと思います^_^

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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