フリーランスになってもうすぐ丸6年。
フリーランスになって良かった点(もちろん困った点も)色々ありますが、私が「良かった」と感じる一つの点は「応援したくなる会社や人に出会える」ということです。
私はフリーランスになる前、大手量販店の衣料品コーナーに関する販促物やパッケージデザインに携わっていましたが、その業界はまさに「安く・大量に売る」がモットー。
一消費者として衣料品を意識するのは「春と夏」「秋と冬」の2シーズンですが、実際には2〜3ヶ月に1度商品が企画されてどんどん店内をサイクルさせています。
アパレル企画会社の営業担当者はヨーロッパなどで開催される展示会に頻繁に出かけ、商品のサンプルをその場で撮影し、夜ホテルで「これと同じの作って」と自社の企画室にメールを送ることは以前は一般的でした。(今もそうかもしれない)
なので私たちも「同じようで違う商品」のパッケージや販促物を、本当に馬車馬のように作りまくっていました。
会社での仕事は好きでしたが、
「安く・大量に売る」仕事は、一体誰を幸せにしているのか・・・?と今になってふと感じます。
フリーランスになり、
衣料品業界や広告代理店から離れ、制作を相談してくれる個人の方や、小さい会社さんのお話を聞いていると、「応援したくなるなあ。力になってあげたいなー。」と思える仕事に携われるのが、今私の仕事のやりがいの一つとなっています。
そういえば、先日
以前の記事ですが、こんな特集を見かけました。
(こちらの記事、とても良いのでぜひお読みいただきたいと思います)
参考 「食料品は少量生産に戻るべき」安売りも広告もないスーパーまるおか イオンの隣でなぜ顧客が絶えないのかYahooニュースこちらは、群馬県高崎市にある小さい食料品店「スーパーまるおか」を営む社長・丸岡守さんのインタビュー記事。
すぐ隣には巨大なイオンのショッピンモールがありますが、イオンさんのように安売りもしなければ、紙のチラシも配布しないこちらのお店。
それでも、東京や神奈川、長野県の軽井沢などから車で数時間かけ買い物にやってくるお客様がいて、全国の量販店からの視察も絶えないそうです。
社長の丸岡守さんは2018年に「おいしいものだけを売る」という著書も書かれていますが、例え高い商品を扱っていたとしても「真剣にお客様のためになりたい」という考えに人は心を動かされ、ファンになるということに改めて気付かされます。
本書では冒頭に、
食べものは、
安さや便利さだけで選んではいけないなぜなら食べものは
命を未来へとつなぐ大事なものだから
と書かれています。
私も忙しい時はつい便利な食事に頼ってしまいますし、事実インスタント食品はとても便利。保存料や添加物などが使用されている食材はできるだけ避けてはいますが、毎日超神経質になっているわけではありません。
しかし、先ほどご紹介した「おいしいものだけを売る」の中に掲載されているスーパーまるおかの店内の写真を拝見すると、このお店からは本当に「食材で人を幸せにしたい」という思いが物凄く伝わってきます。
だから店内に陳列される商品は、例えば調味料一つ取っても大型スーパーなどで販売されている商品に比べ高額なものが並びます。
にも関わらず、このお店には多くのファンの方がいらっしゃるんですね。
私たちがすべきは、単に売れるものを仕入れ、
売ることではありません。良いものを仕入れ、その価値をお伝えすることにあります。
丸岡守さんは本書でこのように語ります。
私も今では「価値をお伝えする」という考えにとても共感し、このように応援したくなるクライアントとご縁を持てるありがたい環境にいますが、同じような広告を何万枚と撒き、CMをバンバン流して「安く・大量に売る」考えに触れていた頃には、全く気がつかなかった考えです。
これからも「応援したい人が持つ価値」を
伝えるクリエティブを創っていきます!
それでは今日はこのへんで。
\お読みいただきありがとうございます/
●過去の制作実績はコチラから
→制作実績を見る
●グラフィックデザイン、セールスコピーライティングのご依頼はコチラから
→お問い合わせフォーム
●Twitter
→@nishi_megumi_24
コメントを残す