敬意を持ってクライアントをばっさり切ること

この記事を書こうかどうかちょっと迷ったのだけど、「企業姿勢」としてとても興味があったので今日はこちらの話題を。

みんな大好き、アマゾンの、本家CEOの発言です。

参考 「君のような顧客をぼくは喜んで失う」アマゾンCEO、人種差別的な顧客への対応が称賛されるビジネスインサイダージャパン

今アメリカで行われている「ブラック・ライブズ・マター」運動に対するアマゾンのCEO、ジェフ・ベゾフ氏がSNSを通じて発信したメッセージが話題になっているというこちらの記事。

記事によると、ジェフ・ベゾフ氏の元に届いた人種差別的なEメールの送信主の名前と、そのEメールの内容を自身のインスタグラムのアカウントで公開。「君のような顧客をぼくは喜んで失う」とコメントをつけて投稿しています。

この投稿に「(一人の顧客がいなくなった分)私がアマゾンでたくさんお買い物をします」との他の方からの賞賛のコメントが殺到。大半の人がジェフ・ベゾフ氏の投稿を支持しています。

またアマゾンは、全米有色人種地位向上協議会(NAACP)や全米都市同盟など、人権の公正のために活動をしている組織に対して1000万ドル(約11億円)を寄付する計画を考えているそうです。

Jonathan Weiss / Shutterstock.com

現代でもこのような人権に対する問題がなくならないことを本当に悲しく残念に思いますが、以前と違い大きな企業の代表がこのようにSNSを通じて「企業姿勢」を示していることに、時代の流れを感じずにはいられません。

ジェフ・ベゾフ氏は自身のアカウントで、

「こうしたヘイト(憎悪)は、影に身を潜めていることを許されるべきでない。目に見えるようにすることが重要だ。これはこうした問題の1つの例に過ぎない」

と語っており、ヘイトを黙って見過ごすのではなく、目に見えるようにすることが大事、と語っています。

届いたEメールの差出人の名前と、その内容をSNSに掲載することの良し悪しにはここでは触れませんが、「お客様は神様です」と言われていた時代の本当の終焉をこの記事で改めて感じています。

もちろん利益は大事ですから、一人でも多くのお客様に利用してもらうことは企業としてはとても重要。

ましてや私のようなフリーランスになると、一人ひとりのクライアントからの依頼がとても大事になってくるので、無理難題を突きつけられたり、暴言を吐かれても、利益のためにその仕事を引き受けるという方も多いと思います。

今では引き受けませんが、私も以前は無茶苦茶なことを注文してくるクライアント、メールにひどいことを書いてくるクライアントともお付き合いをしていました(懐かしい)。

ですが、
自分のポリシーに合わないクライアントの仕事を断ることは、自分のビジョンやアイデンティティを守ることにもつながり、利益の確保にはつながらなくても、自己の確保に大いにつながってきます。

先日届いたダイレクト出版の新刊「ソウルフルネス」の序盤にも書かれていますが、より説得力のある個人・企業であるために「利益を追求する姿勢」よりも「人間性」が大事だということが解説されています。

自分らしくあることが、より良い仕事を生み、説得力の高い提案をすることにつながるんですね。

そのためには、合わないクライアントを敬意を持って切り捨てること。それが自分らしくあることにつながり、他から選ばれる自分につながるのでは、と感じる今日この頃です。

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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