ポジティブ表現の広告が人の心を掴むワケ

先日読んだダイレクト出版の新刊「ソウルフルネス」がとても面白かったので、引き続き今日も本書に紹介されている「前向きのパワー」についてご紹介したいと思います。

(↓昨日の記事はコチラから)

心を込めて相手を説得するために必要な「ストーリー」の力

心が全てである。
あなたは自分の考えたものになる。

ー仏陀

↑こちらは本書にも引用されている仏陀の有名な言葉ですが、どんな時も心を健やかに保つことが改めて大事だな、と感じる一文です。

特に昨今は各メディアにもネガティブな情報が流れがち。
捉え方は人それぞれですが、ネガティブな気持ちで過ごすのか、それとも前向きにポジティブな気持ちで過ごすのか、それによって今日からの行動が変わってきます。

マイナス面ではなくプラス面を強調する

最近、私の元には
「コロナで不安を感じている事業者へ」というタイトルがくっついたDMが大量に届くようになりました。

そのほとんどは、WEB集客や副業、ZOOMオンラインセミナーのやり方などの広告です。

確かに多くの人が不安を感じている今、この不安を汲み取る内容を打ち出すことは大切かもしれませんが、本書では不安を煽るような内容ではなくポジティブな内容を打ち出すことを心がけたい、と書かれています。

ポジティブな発信は、人の心を引き寄せて、効果をより発揮することにつながるからです。

ポジティブなメッセージは聞き手を巻き込む優れた効果を発揮する

例として本書に記載されているポジティブな言い換えの例をご紹介します。

このドリンクを飲むと
疲れにくくなります

このドリンクを飲むと
活力が湧いてきます

喫煙は寿命を短くします

今すぐ喫煙をやめれば
長生きします

馬鹿な真似はいけません

あなたは分別がつく
賢い人です

寄付してくれないと
人々が死ぬでしょう

あなたの寄付があれば
命を救えるのです

この仕事なら
破産しなくて済みます

この仕事なら経済的安定が
得られます

このように
ポジティブな表現は、同じ意味でも相手に与える印象が違うということが分かります。

街中にあるコンビニエンスストアなど店舗のお手洗いで「当店のトイレをいつもキレイにお使いいただき、ありがとうございます」という張り紙を見た人も多いかと思います。

これは言い換えれば「キレイに使え」ということと一緒なのですが、「〜ありがとうございます」の方が、お手洗いをキレイに利用してくれる人の方が多いんですね。

感謝の気持ちを表すポジティブなメッセージの方が、はるかに大きなエンゲージメント効果が期待できることが過去30年以上の研究結果の上、期待できることが判明しています。(エンゲージメント「発信側と読み手が一緒になって成長していく」などの意味合いがあります。)

そういえばお手洗いネタばかりで恐縮ですが、
数年前にコピーライティング講座に通っていた頃に、そのスクールの男性用お手洗いのドアの前には「モテる男は大でも小でも座って用を足しています」と書かれていました。

恐らく掃除の手間を減らすための張り紙だと思いますが、同じ意味でもこのような切り口で書くと捉え方が変わるのがよくわかります。

ポジティブな発信をするための習慣

本書には続いて、どんな状況でもポジティブな発信ができるようになる習慣について解説されています。

ポジティブな感情を表に出す習慣を身につけることで、どんな厳しい状況でも前向きな思考を失わず、説得力を増し相手を巻き込めるようなポジティブ発信ができるようになるんですね。

感謝の心を習慣にする

ネガティブ思考の時は、現実的になり相手に感謝する余裕がなくなります。しかし本書ではポジティブな気持ちを常に持つことができるように、感謝の気持ちをノートに綴ることを推奨しています。

私の周りにも「感謝日記」をつけている人がいらっしゃいますが、その優れた効果を度々聞いています。

その方達はイヤなこと、落ち込むことがあってもいつまでも落ち込むことなく切り替える気持ちも早く、そのイヤなことの倍くらいいつも良いことに恵まれているんですね。

私も毎日の出来事をノートに書き留める習慣を今年になってから作りましたが、イヤなことがあった日もそれに対する意味付けをネガティブなものではなくポジティブなものに変えることによって、気持ちが明るくなるのを実感しました。

(感謝の心を表現することの大切さはこちらのブログにも掲載しています)

ビールの樽に“ありがとう”と書いた言葉を貼ったら味は美味しくなるのか? 「ありがとう」の言葉効果は想像以上に強いと思った話

批判は建設的に

相手に意見をしなければいけない時は必ずあります。

しかしその時も頭ごなしに否定するのではなく、ポジティブな方向に誘導すること、どんな批判も相手のプラスとなるようにすることが大事だと本書は語ります。

批判する時は目標の実現に結びつく明確な意見と一緒に意見を述べること。
誰だって不愉快な言葉を投げられたくはありません。まずは自分自身が相手を不快にさせない言葉を述べるように心がけることが大切なんですね。

間違いがあれば謙虚に正す

私なんてしょっちゅうですが、
どんな人にもミスや間違いを起こしてしまう時があります。

またミーティングの参加者の中には「絶対自分の意見が正しい!」と鼻息荒い人もいます。

でも、自分より優れたアイデアを持つ人が現れたら、素直に自分を変える気持ちで相手と接することが大事です。

敬意を持ちながら、どんな人にもフラットな気持ちを持ち公正に意見を聞く姿勢が、ポジティブな気質を持つことが大事だと改めて気づきます。

つまらないものをワクワクするものに変える

つまらないことは世の中にたくさんあります。

しかし、些細なやりとりでもネガティブな気持ちで行うのと、ポジティブな気持ちを持って行うのではどちらが楽しい時間になるか、答えは明白です。

先入観のない開かれた心で臨み活気を持ち込めば、その後にものすごくワクワクする奇跡の巡り合わせが生まれることは稀ではありません。

「おもしろくないなあ」と感じることに対して前向きな気持ちで取り組むことは難しいかもしれませんが、この考えを習慣化することがポジティブ気質につながっていきます。

今日のまとめですよ

生きていると、良いこともありますが、イヤなこと、落ち込むこともたくさんあります。

でもその時の気持ちの持ち方が、普段の仕事の成果や、他の人を巻き込む発信につながってきます。

また、「うまくいくか心配」と自分に言い聞かせるよりも「楽しい・ワクワクする」と言い聞かせた方が、物事がうまく進むというデータも本書には紹介されています。

仕事で成果を出したければ、まずは自分がポジティブな考え方ができる習慣を持つことが大切だと、改めて感じた一節でした。

それでは今日はこのへんで。

\お読みいただきありがとうございます/

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