謎に包まれたものを喜ぶ人が少なくなってきている話

昨日3月22日に放送されたNHKのドキュメント番組「プロフェッショナル仕事の流儀」に、あの庵野秀明監督が取り上げられていました。

Usa-Pyon / Shutterstock.com

庵野監督は、1995年〜96年にかけて放送され全世界にファンがいるアニメーション「新世紀エヴァンゲリオン」の原作者であり、2016年に公開された「シン・ゴジラ」の監督も務めた日本を代表するクリエイターのお一人。

他にも宮崎駿監督の作品「風の谷のナウシカ」のラストシーン描写を担当するなどなど、数々の代表作をたくさんお持ちの方です。

Rodrigo Reyes Marin / Shutterstock.com

ちなみに奥様は私も大好きな
漫画家の安野モヨコ先生。

(↓こちらの漫画は本当に面白いのでぜひご一読いただきたいところです^_^)

さて、そんな庵野監督。

意外にもメディアに登場する機会はほとんどなく、その素顔はやや謎に包まれていました。

ところが今回NHKの密着取材を了承し、なんと約4年間にも及ぶその密着模様が昨日やっとオンエアされたんですね。

(密着取材をしたNHKさんは、監督の神出鬼没っぷりに振り回され「この男に安易に手を出すべきではなかった」とナレーションが入ったほど笑)

「形に残る仕事」をしている私にとっても心に残る名言を多く聞け、作品創りに対する生々しい現場が垣間見えた今回の番組ですが、その途中で最も考えさせられた深い言葉があります。

それは、
庵野監督が番組スタッフと食事をしている際、スタッフからの質問に答えた言葉です。

———–

スタッフ
「なんで今回ドキュメンタリーの取材を
受けようと思われたんですか?」
庵野監督
「商売しようと思って(笑)」

「謎に包まれたままじゃ
置いてかれちゃう。

面白いですよっていうのを
ある程度出さないと、
うまくいかないんだろうなって
いう時代かなって。

に包まれたものを
喜ぶ人が少なくなってきている」

———–

庵野監督は今60歳。

「自分ができることは作品を作ること以外にない」と語るほど、本当に仕事一筋のクリエイターです。

過去にはうつ病を患った経験もお持ちで、積極的に人前に出て喋ったりすることは恐らく苦手だったはずです。

しかし私はこの言葉を聞いて
そんな庵野監督ですら

「作品が良いだけでは不十分」

「表に出て発信することが大事」

ということをおっしゃっているのかな、と感じました
(あくまでも個人の解釈です)

アニメーションに限らず
私たちが日常に使っている
商品やサービスにも


作りっぱなし
ではなく
そこにストーリーが
垣間見える
ことでファンが増える時代になってきています。黙ったまま
謎めいたまま
では
誰にも伝わっていないのと同じ。「使ってもらえれば
わかっていただけます!!」

ではなく、「あ、使いたい」
「この人、好きだな」
「応援したくなるな」

と感じてもらえるような
仕組み作りが大切なのではないか

今回の番組を見てそう感じた今日この頃です。

オンエアを見逃された方はコチラからご覧いただけます(視聴は有料です)

しっかし、奥様の安野モヨコ先生は本当にできた奥様です・・・。フツーの女性にはできない包容力に同じ女性として感銘を受けるほどです。

男の人を支えるのは、
女の人にしかできない

と実感した番組でもありました^^

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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