ハゲの夫と暮らしたらメリットしかなかった

突然ですが、私の夫は「ハゲ」ています。

「ハゲ」の中でも髪の毛がマジで1本もない、いわゆるスキンヘッドタイプ。
ツルッツルのピッカピカです。

そのハゲ具合は、ダイニングテーブルで向かい合って夕ご飯を食べていると、蛍光灯の灯りが夫の頭に反射してピカっと光り、リアルに「ま、まぶしい」と感じるほどの輝き。(この話盛ってないです、ほんとにまぶしいです)

キャラクターで例えると、ハゲ具合、体型ともかつての人気格闘ゲーム「ストリート・ファイター2」に登場するダルシム(インド代表)にそっくりです。

夫は私と出会った時、
すなわち42歳の時点で彼は既に「ハゲ」でした。

「オレ、ハゲだよ^_^」と言われた第一声で惹かれたわけでは決してありませんが、ハゲを全く気にせず堂々と自身のハゲ歴史を語るその姿は「潔すぎるやろ」の一言に尽き、その後偶然にもご縁に恵まれて現在一緒に暮らしています。

結論から申しますと、
結婚に髪の本数・髪の有無は一切関係ありません。

私たちはよく喧嘩もしますが、かつての自身の弱みを強みに変え堂々と生きている夫からは、こっそり勇気をもらうことがしばしばございます。

そして、悩み→弱み→強みと変化した物事を語ることは、実は共感を生む大事なストーリー設計の一つであるとも思っています。(←クリエイティブ)

夫のハゲは多発性円形脱毛症

夫は30代後半にさしかかる手前のある日、散髪屋さんで円形脱毛症を理容師さんに指摘されました。

帰り際「すぐ治りますよ」と励まされて帰ってきたものの、その円形脱毛は治るどころかどんどん広がり、頭皮全体が円形脱毛状態になり、当時、剛毛で「すきバサミ」を入れてもらう程たくさんあった髪の毛が、一気にごっそり抜けていったといいます。

よくストレスで一時的に円形脱毛症が数カ所に現れる話はよく耳にしますが、夫のように多発的に同時発生するのは珍しく、割合としては1000人に一人の発症だそう。

周囲にはものすごく心配され、本人もかなり驚きショックだったと話しています。

何件か病院を受診したものの、ステロイド剤を処方され服用するように言われるのみだった夫は、ある日意を決し、スキンヘッドで生きていくことを決意。その夜自身で頭をツルツルに剃り上げて綺麗さっぱり髪の毛とお別れをし、その日からツルツルの生活を始めることになりました。

※夫のように多発性円形脱毛症になった全ての方が、スキンヘッドでの日常生活を決意するのは大変難しいことかと思いますが、あくまでも「一人の男性の生き方」としてご参考いただければ幸いです。

絶望的にダサかった見た目を改善

こうしてスキンヘッドとして進化(?)した当時独身の夫は、自分の見た目、服装に関しても徹底的に変えることにしました。

それまで全く洋服に無頓着で、ロンTに半袖Tシャツを重ね、頭にバンダナやタオルを巻くという「動きやすさ重視」の格好をしていた夫は、洋服コーディネイトの講座を受講し、ハゲている自分に似合う服の着こなし方、帽子・ハットの選び方、それに合わせたストールや小物などの選び方を学びます。

そのコーディネイト講座の講師の方が、私どもの結婚式にいらしてくれましたが「本当に見違えるようにかっこよくなりましたね!前は本当にダサかったのに(笑)」と言ってくださったのを覚えています。

もしハゲることなく、髪の毛フサフサのままで服装に気を使わずにずっとダサい感じだったら、また違った印象を人に与えていたのかもしれません。

ちなみに、髪フサフサ→ハゲ直後の頃の夫の写真を見たことがありますが、本当に絶望的な服のセンスでした。

ハゲている夫と暮らして良かったこと

そんなわけで私と縁があり、こうして暮らしているわけですが、ここで私がハゲている男性と暮らして「良かったこと」を挙げていきます。

もう一度書きますが、私たちはよく喧嘩もします。そして他のご家庭にもよくあるような小言(脱ぎっぱなし、出しっ放し)も申し上げます。それを一旦置いた上で「ハゲ」と暮らして最高だったポイントを書いてまいりたいと思います。

圧倒的に清潔

圧倒的。
圧倒的に清潔です。

お風呂、洗面所にも1本の毛も落ちていません。
圧倒的に掃除も楽です。

この清潔感は、もし万が一にも離婚し再婚することになった場合、私は再婚のお相手にハゲの人を選びたいと思うくらいの清潔さです。それくらい一度一緒に生活をすると、その清潔さがよくわかります。

毛の観点から言うと、むしろ私の方が不潔とも言えます。

夫の枕カバーにはもちろん毛はなし、フケもなし、ニオわない(夏場は汗臭いので除く)。

夫は調理師ですが、自らの毛が原因の「異物混入」はありません。職業にふさわしい髪型をしているとも言えます。

圧倒的に経済的

シャンプー、トリートメント、ヘアトニック、コーム、ドライヤー、毛根育成のサプリ・・・など頭髪関係のグッズは一切必要ありません。
書くまでもありませんが、美容院代も不要です。

毎月シャンプーなどの頭皮グッズに3,000円、美容院に4,000円使った場合、年間で84,000円必要ですが、夫はカミソリとカミソリ用のジェルのみで済みます。1ヶ月そのカミソリ費用に2,000円を使ったとしても年間で24,000円です。

効率的な時間軸

例えば私と出かける場合、洗面所の取り合いになることはほぼゼロ。

また髪型を整える時間も必要ないので、その分時間を他のことに使えます。
生産性を上げているとも言えます。

自己重要度の大切さに気づく

もし夫が自分の頭を常時気にしており、自宅でも外出先でも常にソワソワ、モジモジしている人だったら、結婚後もずっと気を使う生活を過ごしていたとふと思います。

数年前、女性の国会議員さんが秘書の男性に「このハゲ!」と暴言を吐いたニュースを自宅で見かけた時、夫は「オレなら“はい、僕です”って答えるね」とドヤ顔でテレビに向かって話していましたが、もし夫が自身の頭皮を気にしまくっていたら、こんなくだらないテレビにも気を使う生活を私は送っていたかもしれません。

堂々とハゲを公言している人のメンタルはとても強いと感じます。

それは稀に「私なんて・・・>_<」と変な弱気になる私とは対照的です。
このように少々落ち込んだ時、ありのままを全て肯定することの大切さを、私は部屋をウロウロしているツルツル頭から感じることがあります。

今日のまとめですよ

個人的な話で恐縮ですが、今日はハゲている男性と暮らしている女性目線で「ハゲと暮らすメリット」を交えて書いてきました。

「ハゲている人は絶対やだ!!!」という女性も最近は少ないようですが、もしご縁のあった方の頭皮が気になってもどうか頭だけでご判断なさらず、お話してまずは交流いただきたいと心から思っています。

次回は全国に1,300万〜1,500万人(東京都の人口より多い)のハゲの方に読んでいただきたい書籍やメディアもご紹介したいと思います。

ハゲ(悩み)は武器なり人生も変わるという話

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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