私はコロナ禍になる以前から毎日の仕事をほぼ家で行なっているので、日頃荷物を運んでくださる運送会社のドライバーさんとは、すっかり顔なじみの仲になっています。
真夏の超暑い時でも、豪雨の中でも、極寒の中でも荷物を運んできてくださる宅配業者の担当者さんには、
本当に感謝しか
ありません。
最近は新型コロナウイルスの影響もあるので、玄関前に置いてもらう場合もありますが、受け取り印が必要な時は、
たとえ
スッピン+
上下グレースウェット、
髪ピン留という
ヤヴァい姿でも
笑顔だけは忘れずに、
「いつもありがとうございます!!
また宜しくお願いします!」
と大きい声で挨拶
をしています。
と言っても、ほとんどの宅配業者さんはあまり目を合わせてくれず、ササっとお帰りになるのですが、
そんな中、
いつも挨拶を返してくれる宅配のお兄さんが、1年くらい前からうちに荷物を運んできてくれるようになりました。
「いつもありがとうございます!」
と挨拶すると
「こちらこそありがとうございます!
またお願いします!」
と目を合わせてくれますし、
再配達時には
「何度もごめんなさい。
いつもありがとうございます〜!」
と言うと、
「いえ、全然平気ですよ。
こちらこそいつもありがとうございます^_^」
と(マスクなので目しか見えないが)
笑顔で挨拶を返してくれるお兄さんでした。
(宅配のお兄さんにしては
随分感じのいいあんちゃんだなー)
と思っていると、
先日そのお兄さんが荷物を運んできてくれた時に、こう言われました。
お兄さん
「あのー、僕、実家の家業を継ぐことになって、この仕事をやめることになったんです。今までお世話になりありがとうございました。」
と、担当が変わることを報告してくれたんですね。
私
「あら。そうなんですね。
こちらこそ今までありがとうございました。大変お世話になりました。ご実家に帰ってもお元気で頑張ってくださいね^_^」
と荷物を受け取りました。
(私、法人じゃないから荷物の宛名全部個人名なのに、わざわざ担当変わるって挨拶してくれるドライバーさんも珍しいな・・・。つくづく感じの良いあんちゃんだったなー。最近の若けえのはみんな爽やかじゃの〜。)
と思いながら1週間ほど過ごしたところ、また例のお兄さんが荷物を持ってきてくれました。
お兄さん
「あ!最後に会えて良かったです^_^
僕、今日で辞めることになったんで挨拶できて良かったです」
私
「あらー。こちらこそお会いできて良かったです。
確かご実家のお仕事を継がれるんですよね。
こちらこそこれまでありがとうございました」
と声を掛けると、
お兄さん
「僕の実家、長崎で果物屋をやっているんです。僕は5代目で、実家を継ぐことになったんで長崎に帰るんです。」
私
「ん、5代目!?
随分と老舗の果物屋さんなんですね(゚д゚)」
お兄さん
「はい。僕の苗字珍しいんで、「長崎 果物 (苗字)」で検索すると、すぐ出てきますから探してみてください^_^国産フルーツの品揃えならかなり自信があります^^通販もやってます!」
私
「ほえ〜。すごい!
(伝票にも書いてますが)
私、ニシって言います。
フルーツ大好きなので、また通販利用しますね^_^」
お兄さん
「はい。ぜひぜひ!
・・・って僕はもう配送で来れませんけれどねw」
私
「(笑)これまで大変お世話になりました^_^
長崎に帰ってもお元気で頑張ってくださいね。
応援しています!」
お兄さん
「こちらこそありがとうございました!」
と言い残しお兄さんは帰っていきました。
5代も続く果物屋って
絶対すごいはず。
でも、これも
聞かなきゃ
わからなかったこと
です。
荷物を運ぶ、
受け取るだけ
の間でも、丁寧な対応をしてくれたお兄さんには本当に感謝すると共に、応援したくなるエピソードをもらうことができました。
逆に言うと、
ほんの数秒しか
話さない仲でも、
コミュニケーションの
取り方次第で
つながりができる、
ということを改めて感じています。
少し話は逸れますが、
もうだいぶ古い本ですが、私が社会人になりたての20歳の頃に舐めるように読んだ本の一節をご紹介します。
若い人に限らず、誰でも「人脈」という言葉が非常に好きで、本屋さんに行けば「人脈」という言葉が書いてある本がたくさんあります。
異業種交流会に行って勉強したり、よその会社の知らない人たちと会うのはいいですが、ともすれば、そこで名刺の交換をして、名刺をためていくことが人脈を築いていることだと勘違いしがちです。
本当の人脈というのは、名刺が必要ない友達がどれだけいるか、名刺を持たない人の名前をどれだけ知っているかということです。
たとえば守衛のおじさんとか食堂のおばさん、掃除のときにごみを集めに来てくれるおじさん、おばさんの名前を知っているかどうか、ここで差がつく。
普通は「守衛のおじさん」で終わってしまいますが、ある人は、ちゃんと名前を知っている。
人間というのは、自分の名前を覚えてもらった人間に対して、相手の名前を覚えていくわけです。
一社員として守衛のおじさんというつきあい方をしていている関係性と、ちゃんと名前で呼び合える関係性はどう違うか。
このときに、今さら守衛のおじさんと仲良くなってもメリットがあるかという発想では、本当に意味での人脈は築けない。
つい勘違いしてしまうのは、いかに偉い人と知り合いになっているかという自慢のために人脈をつくろうとしてしまうことです。
特に20代の若いうちは、偉い人とお友達になるとうれしい。(中略)
ところが、それは君の成長にはあまり関係のないことです。君が、もし今、守衛のおじさん、食堂のおばさんの名前が浮かばなかったとしたら、これからは名前が確認できるようなつきあい方をしていくことです。
宅配の担当者さんとも、ほんの数秒しか顔を合わせない間柄です。
でもこうやって、
ほんの少しのコミュニケーションを
毎回少しづつ取ることで、
また一人応援したくなる人や
新しいつながりが生まれます。
もちろん「誰でもかれでも全ての人とつながればいい」というわけではありませんが、ほんの少ししか顔を合わせない人にも毎日感謝の気持ちを忘れず、お名前を思い出すことを大切にしたいと改めて感じる今日この頃です。
ちなみに、
その5代も続く
長崎の老舗果物屋さんはコチラ↓
フレッシュジューススタンドもあるそうなので、長崎に立ち寄った際にはぜひお邪魔したいと思っています^_^
それでは今日はこのへんで
\お読みいただきありがとうございます/
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