手描きのPOPがお店の新しいファンを作っている話

今日SNSを見ていると、こんなニュースが。

参考 “ポップごと売る本屋さん”八戸市〈木村書店〉が描く地方書店の未来。コロカル(マガジンハウス)

青森県八戸市にある創業90年の老舗本屋さん「木村書店」さんのお話です。

ちなみに、青森県八戸市は2016年には市が経営する書店がオープンし、その方法が話題になるなど、「本のまち」として活性化されています。

「本を通して知性な街」を目指す八戸市の話

さて、この「木村書店」さんの特徴は、

売り場にある本に
ポップをつけ

そのポップごと
本を販売している

ということ。

画像引用元:コロカル

入社8年目の社員さんが、独学でイラストを勉強して本の紹介を手書きのPOPで展開。

POPのついている本を買う時は、このPOPも一緒に持ち帰ることが可能です。

それをツイッターに投稿し続けたところ、1年間でフォロワーが1万8千人にもなり、なんとこの書店に掲載していたPOPだけを紹介した書籍が発売されるほどの人気ぶりになったんですね。

ちなみに、この木村書店さんの周辺エリアは他のお店も少なく、昼間でも人通りが少ない少し寂しいエリアだそう。

しかも「書店不況」と言われる今なのに、ツイッターを見て、東京や北海道など遠方からこの木村書店さんに足を運ぶ書籍ファンがたくさんいらっしゃるそうです。

このPOPをツイッターに掲載し続けたことが

本に興味が出た

木村書店には行けないけど
紹介していた本を買った

など、
これまで本が身近でなかった人たちに
購入のきっかけを作っているんですね。

素晴らしいの一言しか
ありません。

画像引用元:コロカル

↑「イラストを買いたい」という要望もあったので、オリジナルグッズも展開しています。

手描きPOPと
本を一緒に売る

という、ありそうでなかった
面白い例です。

私はMacを使ってデザイン制作していますが、この手法は絶対にマネできない、本当に唯一無二のブランディングだと感じます。

冒頭でご紹介した記事の中でも、

電子書籍やウェブの発展を否定するのではなく、
共存する方法を、なんとか探ろうとしているのが印象的でした。

何より、「欲しいポップで本を選ぶ」という逆転の発想がとても自由で、
「こうあるべき」という固定概念から解き放ってくれるようでした。

「古いものと新しいものが否定し合うより、
手を取り合って歩む世界の方が楽しそうじゃない?」

と書かれていますが、
この考えに本当に共感します。

デジタルのいいところ

アナログのいいところ

を掛け合わせることで
新しく生まれるものは必ずある
と思うし、

何よりも、

お客さんが
見ていて楽しい世界感

が作れるのではないかと思います。

私も職業柄、世界中の外観が美しいお店や、一流デザイナーがブランディングしたお店の内装もよくチェックしています。

だけど、
手描きのPOPでも
十分に世界観は作れます。

 

大事なのは

商品やお店に対して
愛があるかどうか

です。

このPOPを描いている社員の女性は、勤務先の木村書店のことも、本のことも大好きなご様子。

その好きな気持ちとイラストが描け合わさって、ファンを作ることに成功したんですね。

世の中には、様々な集客術がありますが

前提として
本当に好き

のレベルであることが必要だと改めて思った記事でした。

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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