遠隔操作のロボットが接客してくれる最先端のカフェ「DAWN verβ」に行ってきた話

今日は久しぶりにちょっと仕事をお休みしまして、

以前から気になっていた新日本橋駅のすぐそばにある、分身ロボットが接客してくれるカフェ「DAWN verβ(ドーン・バージョンベータ)」に行ってきました。

2021年6月に新日本橋にオープンしたこちら。

こちらでは接客の一部をロボットが担当しているのですが、

そのロボットさん達は、

なんと全て
人によって遠隔操作
されています。

 

これまでのロボットカフェは、最初から組み込まれたプログラムでマニュアル通りに働くロボットさんが主流でした。

でも、こちらの「DAWN verβ(ドーン・バージョンベータ)」では

例えば、
難病で寝たきりの生活を過ごしている、がん等の闘病中で外出することが困難、様々な事情の病気や重度の障害により一般社会での就労が難しい人達が、

自宅や病院などから、遠隔操作ロボット「OriHime(オリヒメ)」を操作して、接客や配膳の一部を担当してくれるんですね。

なので、ロボットを通じて人とのコミュニケーションができることが特徴という・・・すごい概念が存在する場所です^_^

ロボットを通じて接客を担当してくださる方は「パイロット」と呼ばれているのですが、

この日、私を接客してくださったパイロットは、もえさん。

↓この写真の左側にいる可愛らしいロボットがOriHime(オリヒメ)という、遠隔操作ができるロボットさん。

緑色に光るお目めの上にあるカメラを通じ、もえさんがこちらの様子をご覧になることができます^_^

(↑春なので可愛らしい桜色の着物を着ています)

(本ブログには掲載許可を頂戴しています。またもえさんのプロフィールは公式サイトからご確認いただけます)

 

もえさんは、広島県にお住まい。
(ちなみにスウェーデンなど海外からも遠隔操作を行いこのカフェで働いている方もいらっしゃるそうな)

脳神経、免疫、内臓にご病気がおありで、ほとんどを自室のベッドで過ごす傍ら、ハンドメイドアクセサリーを作りながら活動をしているそう。

ご自身が車椅子の生活をされているので、ピアスやイヤリングなど耳元を飾るアクセサリーを制作し販売されています。

 

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もえさんが、ロボット(オリヒメ)を通じて、メニューや店内の説明をしてくれるのですが、会話がめちゃくちゃ自然で思わず色々話しちゃいます(女子と話すの久しぶりです)

しかも、オリヒメが様々な動きで、もえさんの感情を表現してくれるので、本当に人とリアルな会話をしているのと、全く変わりありません。

もえさん、まじでめちゃくちゃ可愛かった・・・。インスタもフォローしてしまいすっかりファンの一人になってしまいました///

 

ドリンク類は、「OriHime-D」という物の運搬ができる高さ約120cmのロボットさんが運んできてくれるのですが、こちらももちろん遠隔操作。

ゆきさんというパイロットが、お姿はロボットだけれども、本当に自然な行き届いた接客してくださいました。(ご注文の品はお揃いですか?とか声かけしてくれます)

 

メニューはカレーやハンバーガーなどの軽食の他、コーヒーなどのドリンク類もあります。

お料理の写真を撮影するのをすっかり忘れてしまいましたが^^;)本当に美味しかったです。

正直、料理の味にはあまり期待はしていなかったのだけど、ローストビーフやカレーに使用しているスパイス等にもちゃんと産地のこだわりがあり、次回また別の食事をオーダーしたくなるメニューばかりでした^_^

また食事支援(えんげ調整食)にも対応しているので、ミキサーやカッターなどの調理器具も貸し出ししてくれるそう。

 

またこちらのバーカウンターでは、
バリスタのロボットさんが、お好みに合わせたコーヒーを作ってくれるんだとか。

椅子の形にも色々な種類があり、車椅子や、立ち上がる時に体を支えられる手すり付きの椅子など、どんな人でも快適に過ごせる形の椅子が揃っています。

ちなみに、店内はバリアフリー。お手洗いも広く介助する人が一緒に入れたり、洗面所も車椅子の方が利用しやすい設計になっています。

 

そして、何と言ってもとても開放的で落ち着く内装がとても素敵。

オリヒメさん達が接客してくださるエリアは予約推奨、利用時間75分(オリヒメさんの接客は内30分)の制限がありますが、カフェラウンジの利用は予約不要で、電源やWi-fiも完備されているので、コワーキングエリアとしてもばっちりです。

寝たきりになったら、
病気になったら、
外出できなくなったら
何もできない

のではなく、

病気でも寝たきりでも、
外出が困難になっても、

誰かの役に立ちながら
社会に参加して
感謝されて
お給料をもらえる
社会を目指す

という
このカフェの立案者さんである吉藤健太郎さんの思いには、本当にただただ共感しかありません。

著書のこちらも拝読しましたが、本当にいろんな生き方がありますが、「孤独」を感じない環境があることで、人は生きる希望を持てます。

私もつい最近、
障がい福祉事業関連の仕事に少しだけ携わりましたが、障がいも病気もとても身近なものです。決して人ごとではありません。

多様性という言葉がよく使われる世の中だけど、こうやって具体的なカタチとして成り立っているコミュニティを目の当たりにすると、何か自分にもできることがないかな・・・とほんのり考える今日この頃です。

 

そんな思いは置いておいても、
「DAWN verβ(ドーン・バージョンベータ)」は本当に素敵な空間なので、新日本橋界隈にお出かけの際は、ぜひお立ち寄りいただきたいと思います^_^

 

MEMO
「DAWN verβ(ドーン・バージョンベータ)」
東京都中央区日本橋本町3丁目8-3
(JR総武快速線 新日本橋駅5番出口からすぐ)

公式サイトにメニューなどの詳しい情報が掲載されています。

  • 分身ロボットOriHimeが接客してくれるエリアは予約推奨です(ご予約はこちらから)
  • 当日のご予約はお電話(03-3527-2136)で
  • OriHimeの接客は入店から30分。座席の利用は75分間です。
  • カフェラウンジの利用の予約は不要です(電源、Wifi完備)

 

それでは今日はこのへんで。

\お読みいただきありがとうございます/

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