コンセプトを明確にするから商品がヒットする

今日、「現代ビジネス」にこんな記事が出ていました。

参考 「トースト1枚焼くだけで3万円」なぜ一点豪華主義家電が売れるのか現代ビジネス

三菱電気が、今年2019年4月に発売した
「ブレッドオーブン」がとても売れているという話。

これまではパンを2枚〜4枚を一気に焼ける、ピザも焼けるという「多機能」が販売されるかどうかの重要な検討ポイントだったそうですが、この「ブレッドオーブン」の特徴は、なんと1枚焼きという先鋭的な仕様です。しかも価格は約3万円。

3万円もするのに、
食パン1枚しか
焼けない
トースターが

売れているんです。

1枚しか焼けない、

けれど、
まるで焼きたてのような食パンに仕上がるというブレッドオーブン。
具材がトッピングされたトーストもOK、
フレンチトーストなども、家で焼いたのにも関わらずまるで本格スウィーツのような仕上がりになるそう。

「現代ビジネス」の記事には、
今は人それぞれのライフスタイルがある、「最大公約数」的なモノづくりは時代遅れである、これからは多機能化・高機能化ではない「一点豪華主義」へのニーズがあると書かれています。

また、近年登場している「お一人様家電」の需要も、この「一点豪華主義」家電のヒットを後押し。一人用やせいぜい2〜3人用の小型家電も今いろいろな種類がラインナップされています。

トースターだけではなく、食パン自体も一点豪華主義の時代。
今、高額の生食パン専門店がたくさんありますし、メディアでも話題になり多くの人が行列を作っています。

いいモノではなく、
「ユーザー体験」を重視すること、
多機能化・高機能化ではなく、ユーザーが心地よい使用体験ができるようなものづくりをすることは、家電メーカーだけではなく、私たちのようなフリーランや小さい会社にも大事なこと。

本ブログにも何度かちょこちょこ書いていますが、
ターゲットをはっきりさせることが、かっこいい広告を作るよりも大事ですし、そのターゲットにどういう体験をしてもらえるか、というのを最初に言語化することは本当に大切なことです。

「いや〜、うちはいっぱい機能がくっついているんで、誰にでも使ってもらえるんですよねー!」
「一回使ってもらえればきっと良さがわかってくれると思います!」
という考えで、
あとは広告作れば大丈夫やー!
と思っていると、

結果
誰の心にも刺さることのない広告が
できてしまう可能性があります。

「いっぱい売りたい!」
「たくさんの人に知って欲しい!」
自分目線から先に考えるのではなく、
「こういう商品にしたらお客様は◯◯な気持ちになるかなー」という考えからスタートすること。

ずっと自分の商品のことを考えていると、ついそのことを忘れそうになってしまいますが、常に、本当に常に忘れてはいけないことだと思います。

「うちは!」
「うちの商品は!」
「これもあれも、この機能も!」という風に
誰に対しても完璧である必要はなく
たった一人に刺さりその一人が素晴らしい体験ができるような商品やサービスを作ること。

私が広告を作る前にいつも重視しているポイントです。
自分自身も忘れないように・・・と思う今日この頃です。

うーん、
食パンを食べる習慣がないですが・・・この記事を書いていたら「ブレッドオーブン」が欲しくなってきました。

それでは今日はこの辺で

\お読みいただきありがとうございます/

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