マーケティングとは人の気持ちを知ること

「マーケティングって、翻訳するとこうなるんじゃないか…」

やっとそう思えた。翻訳とは、具体的な作業ベースに落とし込める日本語って意味だ。

「人の気持ちを知ること」

これがマーケティングの日本語訳で間違いないと思った。

これは、
リクルート在籍の間に、フロム・エー、エイビーロード、とらばーゆ、じゃらんなど14冊もの新企画創刊に携わった、くらたまなぶさんが自身の著書、リクルート「創刊男」の大ヒット発想術に書かれている一文です。

「マーケティングとは
人の気持ちを知ること」

刺さるわ…コレ。
この一文は名言です。

(前回の記事はこちらからどうぞ)

「いい商品をつくるためには、まずちゃんと生活する」ことの話

マーケティングを語る書籍や、マーケティングを自分なりの尺度で語る方もたくさんいらっしゃいますが、「マーケティングとは、人の気持ちを知ること」と説くくらたさんの考えには本当に共感しかないー!

企画にはとにもかくにもヒアリングが一番大事

さらに本書では、マーケティングを以下の4つの作業に分解できると書かれています。
()はビジネス用語で言い換えたワードです。

①人の気持ちを知ること
(=ヒアリング)

②それを言葉にすること
(=市場の課題抽出)

③言葉をカタチにすること
(=商品への反映)

④できたカタチを、再び言葉で人の気持ちに訴えること。
(=営業、流通、宣伝、広報)

誰でもやりがちなのは、
①をすっ飛ばして②から企画や事業を始めて、そのまま③④と進んでいくこと。

しかし
①人の気持ちを知ること(ヒアリング)をきちんと把握しないまま、あとの3つの作業を進めてしまうと、全てが不完全なものになると、くらたさんは語ります。

「人の気持ちを知るため」のヒアリング方法とここにかける熱の凄まじさは、本書からものすごく伝わってきます。

先日も「商品をつくりたいのなら、商品のことを考えてはいけない、受け手のプロとしてちゃんと生活する」という内容をご紹介しましたが、
この「まずちゃんと生活する」ことが、①の人の気持ちを知ることにつながってくるんですね。

わたしも制作前にヒアリングを行う場合がありますが、もう一度改めて「人の気持ちを知る」ことの大事さと、そのやり方を考えるきっかけになります。

算数と国語で考える

続けて本書では、市場調査とマーケティング調査について、わかりやすい解説をしています。

市場調査とは
昨日までの「人の行動」を数字で知ること
(算数)

マーケティング調査
明日からの「人の気持ち」を言葉で知ること
(国語)

市場調査は、お客様の過去の行動の実績数字を表しており、これまでの売上高を、人数×回数(or個数)×単価で数字を見ると、次の戦略もこの数字をいじることで考えられます。

数字をいじった上の思惑は、未来の行動の予測数字に変わり、一つの仮説になります。

しかし、仮説はあくまでも仮説。
それを確かめるためにも、未来をしっかり予測するためにも、人の気持ちをたくさん集めて検証する必要があります。

この人に確かめる、どう思うか気持ちを聞き出す作業が、マーケティング調査、すなわちヒアリングです。

市場を語る時は、全てが数字。
マーケティングを語る時は全てが言葉。

この違いを混同する、あるいは数字だけから導き出した結論はとても危険で良い商品づくりなはつながっていかない、とくらたさんは語ります。

今日のまとめですよ

難しいマーケティング本にも、専門用語をたっぷり使ったフレームワークも、もちろん勉強になると思います。

だけど、実践するためには理解することが大切です。

14冊ものヒット誌を生み出し「創刊男」と呼ばれたくらたさんが手探りで泥臭く行い、導き出した独自のマーケティングに対する解釈には、「お客様の気持ちを知ることが大事」と思いながらデザインを制作している私の心に深く刻み込まれました。

新しい企画や事業を起こす方にはぜひお読みいただきたい名著です!!!

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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