2月は年に一度、仕事で使用しているモリサワフォントの更新月。
約5万円を一括支払いし、一年間のライセンスを毎年更新しています。
月換算すると約4,500円の支払い。
その他仕事には欠かせないデザインアプリケーションのAdobeCCに毎月サブスクリプション契約しているので、こちらには5,500円の支払い。
仕事をするために1年間約10万円の費用がかかるわけですね。
必要経費なのでもちろん支払いますが、感覚としては「契約しているマンションの更新費用を払う」ような感じで、払わなアカンけど何だかなあ、という気持ちになります。
ハナウタ漫画 pic.twitter.com/nDKdZjUXPF
— 北野詠一 Kitano Eiichi (@kitanoH_) March 12, 2017
(↑私も誕生日にモリサワのフォントをプレゼントしてもらいたいと、毎年願っています。)
ですが、以前に(おそらくモリサワだと思いますが)日本一有名なフォント制作会社の内部がNHKで放映されたドキュメント番組に映っていたのを見て、1書体をリリースする労力を知りこの金額は妥当だと思うようになりました。
そして、
これはもう絶対と断言してもいいくらいですが、
モリサワフォントをパソコンにぶち込み文字を入力して、名刺なりプレゼン資料なりを作成すれば、デザインの細かい知識やテクニックなどをさほど知らなくても、「美しい」デザインに仕上がります。
それくらいモリサワフォントは完成されたフォントで「日本語を美しく魅せる」ことに関してなくてはならない存在です。
MacでもWindowsでも、デザインアプリケーションのIllustratorをインストールすれば、ゴシック体・明長体・英文フォントなど一通り揃っているので、モリサワフォントを持たずともデザインすることが可能です。
しかも最近は、インターネット上から無料でダウンロードできるフォントにもクオリティの高い様々なフォントが存在しているので、年間5万円なんぞ払わなくても文字のデザインをすることは可能。
ですが、
最初からMacに入っている「小塚ゴシック・小塚明朝」、Windowsに入っている「MSゴシック」などはシステムフォントと呼ばれる種類の書体であり、入力はできてもデザインに適したフォントとは言えません。
近年は「ヒラギノ」という比較的造形の美しいシステムフォントが搭載されていますが、他のモリサワフォントを日常的に見ていると、WEB上のテキスト処理以外、あまり使う気になれません。
しかも最近は、ユニバーサルデザインが求められ書体にも「読みやすい書体」がどんどん登場しており、私たちのライフスタイルや多彩な選択肢に合わせて「美しいフォント」も多く新登場しています。(ファッション雑誌を見ると、年々フォントの使い方がビミョーに変わってきているのに気が付きます。)
デザインを見た時に
「プロが作ったか」「プロじゃない人が作ったか」が一番如実に現れるのは「フォントの使い方」です。
まず、美しいフォントを選んでいるか、
次にそのフォントをどのように扱っているか(詰め具合やウェイトの選択)、
この2点を見れば、すぐに見抜けてしまうんですね。
「だから何や?」と言われるかもしれませんが(汗)、
もしご自身でバナーや名刺などをデザインをする必要がある場合は、デザイナーに頼まずとも美しいフォントをたった1つで良いので購入して、それを使用すればばっちりなんです。
フォントは1書体2万円〜と結構な高額ですが、ここをケチるよりもここに投資すれば、デザイナーに頼む必要はありません。(デザイナーの私が言うのも何ですが)
一番のオススメは、デザインアプリのAdobe IllustratorCCを契約し、おまけで使用できるAdobe Fontを使用することです。Adobe Fontには一部ですがモリサワフォントも使用できるので本当にオススメ。
お金をかけるところは人それぞれ違うかもしれませんが、「読ませたいデザイン」をするためには文字に投資することは必須。
パソコンとアプリケーションがあれば簡単にデザインできますが「文字の使い方」に気を配れる制作ができると仕上がりが格段に良くなります^_^
たかが文字ですが、
されど文字でございます。
それでは今日はこのへんで
\お読みいただきありがとうございます/
●過去の制作実績はコチラから
→制作実績を見る
●グラフィックデザイン、セールスコピーライティングのご依頼はコチラから
→お問い合わせフォーム
●Twitter
→@nishi_megumi_24
コメントを残す