先日、SNSでお見かけしたこの写真、
(画像引用元:@latina_sama)
こちらはアメリカで閉店が決まった書店の店頭に貼られている張り紙だそうですが、いやー、このキャッチコピーはいい!
NO RESTROOMS.
TRY AMAZON.
和訳すると、
トイレはありません。
アマゾンで借りてください。
というニュアンスですが、短い文章に伝えたいことと閉店を匂わせることと皮肉が詰め込まれたセンス抜群の一文です。
このセンスは日本人にはなかなか出てこないし、日本語で同じニュアンスの表現は難しいと思いますが、「短くて刺さる」一文の例としては最高です。
(日本だったら閉店する時も「長らくのご愛顧ありがとうございました」と書くのがフツーだもんね。)
しかしこの話は決して関心できる話でもなく、このようにアマゾンの影響=アマゾンエフェクトで、閉店に追い込まれる小売店はアメリカのみならず日本にも影響があると言われています。
アマゾン・エフェクトとは、
最早私たちの生活には欠かせない存在となったアマゾンが進出する業種で、その影響を受けてしまい、売上が落ち業績が振るわない企業が増えている現象を指す言葉。トイザらスの倒産はとても有名な話ですよね。
私も引き受けている楽天市場の仕事で、今月18日から実施される送料無料の件に対し、毎日新しい価格に修正する作業をしていますが、楽天市場もアマゾンの脅威を少なからず感じており、送料無料に踏み切ったのではないか、と報道されています。
アマゾンがすごいから、
アマゾンのせいで、
アマゾンに負けないように、
全部アマゾンのせい。
確かに報道や各書籍に書かれている通りアマゾンはすごいし、アマゾンが存在していなかった頃はどうやって生活していたんだろう、と思う時もあるくらい私も頻繁に利用しています。
でもアマゾンばかりを見つめて「自分のお客様」に目を向けないのはちょっと違うんじゃないかな、とふと思います。
例えば、私はうちで飼っている猫のご飯を、いつも楽天市場のショップで購入していましたが、このショップさんはとても動物思い。
購入時にはアンケート(記入は任意)の記入欄があり、猫の体調で悩んでいることや年齢、性格などを書く箇所があります。
このアンケートに答えると、商品が配送される時に猫の体調に合わせた別のフードのお試し版が同梱されていたり、自社商品でなくても「こういうものを食べさせると良いですよ」とメールが届いたりします。
同じショップで複数回購入していると
「ニシさま、いつも当店をご利用いただきありがとうございます」という手書きメッセージと共に、猫が喜びそうなネズミのおもちゃや、新商品のサンプル、煮干しのおまけなど、ちょっと嬉しくなる工夫がたくさんされています。
購入して終わり、ではなくお客様との関係を築こうとするショップもたくさんあるんですね。
このように、段ボールを開けた時に「人間が送ってくれている」感を感じることは、アマゾンではあまり体験できません。
「アマゾンがすんごいから、しょうがないよね」とアマゾンのせいにするのは、ある意味楽なことです。
簡単にECサイトでお店を持てるからこそ、アマゾンがすごいからこそ、一つ一つのお店が「どんな商品をどんな人に届けて、どんな人を幸せにしたいのか?」のベース部分をしっかり考える必要があるのでは?と感じています。
「なんとなく儲かりそうだから」
の考えが本当に超危険と身に染みて感じている今日この頃です。
それでは今日はこのへんで
\お読みいただきありがとうございます/
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