世界有数のコピーライターに必要な7つの特徴

先日、ダイレクト出版の新刊「ダイレクトレスポンス広告の成功法則」を読んでいたのですが、その中に世界有数のコピーライターに見る7つの特徴が書かれた一節がありましたので、今日はそちらをご紹介したい思います。

ライター以外のクリエイターにもこの特徴をもう大切にする必要があると感じ(自戒を込めつつ)ここに記しておきたいと思います。

1.向上心

自分が手掛けいる仕事とは別に、クリエイターにも日々のロードワークをするべき、と本書には書かれています。

ロードワークとは、アスリートの自主練のように毎日走り込みを行うこと。

ここでは
良い広告やDMを集めてそれを自分の手で書いて真似することを、クリエイターのロードワークとしておすすめしています。

世界中の研究から明らかになったことだが、(タイプライティングではなく)手書きは脳に広範な影響を与えるという。

それによって視覚神経記憶と言われるものが刺激され、素早く情報を思い出し、命令を実行する能力が高まり、高次の抽象的な思考(クリエイティブなアイデアの自由な流れ)を促す。

もちろん、過去の成功したプロモーションパッケージを手書きで写すには、忍耐と特別な心構えがなければらない。

最近、私も手書きで脳みそが活性化されることに着目していますが、クリエイティブな脳を作るにも、既に存在している優秀な広告やDMを手で書き写す(写経)が有効な手段だということを改めて実感させられます。

ちなみにMICHIKO LONDONの創設者で日本を代表するファッションデザイナーのコシノミチコさんも、最初はデザイナーとして成功していたお母様でもある小篠綾子さんのファッション画を、そっくりに書き写す“修行”をしていたことは有名なお話。

私も広告やDMを手で書き写す課題を経験したことがありますが、退屈で時間もかかります。

しかし脳みそを活性化させる意味でも、改めてロードワークとして手書きの大切さを認識する一節です。

2.好奇心

素晴らしいクリエイターになるために、何よりも欠かせないのは飽くことのない好奇心です。

飽くことのない好奇心は、専門的なリサーチャーになることも密接に関係していると本書には書かれています。

リサーチは、良いコピーを書くために事前に欠かせない作業の一つ。
例え自分の知らない分野でも好奇心を持って徹底的に調査をすることが、良いコピーを書く基盤になります。

調査を無視する広告マンは、敵の暗号解読を無視する戦略家に負けず劣らず危険だ

と言うくらい、リサーチは広告制作に携わる人にとって重要ですが、その柱となるコピーを担当するライターには、最も大事なフェーズです。

3.知性

クリエイターはめちゃくちゃ孤独な仕事です。

1日中誰とも口をきかない日なんてザラにあります(最長は1週間)。

だからこそ自分の知性を高めてくれる人を側に置いてコーチングを受けたり、自分の作ったものを客観的に見てしっかり批判してくれる人の存在がめちゃくちゃ大切です。

もちろん褒めてくれるひとの存在も重要ですが、孤独な職業であるからこそ「誰から知性」を得るか、しっかりと自分で選ぶ必要があります。

「好きな人、好きな仲間と仕事をする」とよく聞きますが、好きな上で自分の知性をアップしてくれる人との縁を大切にしたいと改めて感じます。

4.情熱

先ほどご紹介した「好奇心」とも似ているかもしれませんが、お金のためではなく自分がその仕事に「情熱」を注げるかどうかはとても大事なことです。

もし実績がない場合、自分が最も情熱を注ぎやすい好きな分野の仕事をするのが一番、と本書には要約して書かれています。

そしてインパクトのあるコピーを書くにも情熱は必要です。
依頼された仕事(もちろん報酬や内容にもよりますが)にどれだけ熱をあげられるか、ということを改めて大切にしたいと思う一節です。

5.ダイレクトマーケティングの原則を理解する

単なるライターだけではなく、ダイレクトマーケティングの最低限の知識を持っておくことが大切と本書には書かれています。

私も最初はマーケティングなんて全然興味を持てず難しいと思い込み、制作するだけで自分は十分だと思っていました。

実際にマーケティングを全て網羅することは難しいですが、そんな私でもお客様のことを考えながら仕事をする環境に身を置くと、自然とマーケティングに関する知識にふれることができるようになりました。

まずは購読者の研究をしろ。製品の研究はその次だ。

この言葉は「セールスレターの父」と称されたロバート・コリアー氏の言葉ですが、常にお客様のこと、つまりリストを取ることを念頭に置きながら制作をすることの大切さが、この一文に表現されています。

要するに「反応を取るためにはどうすればいいか?」を考えると、自然にマーケティングの原則を知らずにはいられなくなるということですよね。

マーケティングは既にマーケターだけの仕事ではなく、私たちクリエイターにも必要な知識だと改めて実感しています。

6.謙虚さ

自分がどれだけ売上を上げた実績を持つクリエイターで、自信を持っていても会う人にはいつも謙虚であることが大切と、本書には書かれています。

実際に、一人で6億など高額な売上を作ったライターさんに、私も何人かお会いした経験がありますが、皆さん総じて謙虚な方達ばかりでした。

そして、ご自身が成功した話もたくさんしてくださいますが、辛かったお話、失敗したお話についてももっとお話してくれます。
失敗した経験があるからこそ、現状の仕事にいつも厳しい姿勢で臨んでいます。

素晴らしいキャリアを築いている一方で、謙虚でいることが大切だということなんですね。

7.成功の共有

これはこれまでの実績をまとめ「ポートフォリオ」として常に用意し、誰かに共有できる状態であるということ。

ただしこれまでご紹介してきた1〜6の方が重要で、ポートフォリオをまとめるのは一番最後でも構わない、と本書には書かれています(特に6の謙虚さ)。

優秀なクリエイターは、実績を作る以前に己を厳しく律しています。

優秀なコピーライターの人は、「南フランスのビーチハウスでのんびりしながらスキマ時間で楽々お仕事」なんてよくスクールのキャッチに出てくるようなコピーの生活は送っていません。

成功の共有は最後の仕上げ。
まずは1〜6(特に6の謙虚さ)を再度見直すことが必要なんですね。

今日のまとめですよ

今日は、「ダイレクトレスポンス広告の成功法則」に書かれていた世界有数のコピーライターに見る7つの特徴をピックアップしてご紹介しました。

「あー、それわかってるし」と思うことなく、もう一度自分に足りないものを見直すこともたまには必要ですよね。

優秀なクリエイターとして成長して、明日も依頼してくれたクライアントさんの力になれるよう日々精進していきたいと思います!

それでは今日はこのへんで

\お読みいただきありがとうございます/

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