最近、経済雑誌にもメモやノートの取り方が特集されています。
古く昔から変わらないこの紙とペンを使ったノートやメモの取り方が、情報溢れる現代社会で改めて見直されているのではないかと改めて感じています。
今月は4月というスタートにぴったりの月だからか、「日経ウーマン」や
「プレジデント」にも、
手描きでメモをとる習慣、ノートを書く習慣がもたらす効果について解説されています。
(2冊とも「手で書く行為」が脳に刺激を与え、その結果人生が変わっていくということが書かれていますので、ぜひお読みいただきたいと思います。)
今日は「プレジデント(2020年5月1日号)」の中で、脳科学者の茂木健一郎さんと、「メモの魔力」著者・SHOWROOM代表の前田裕二さんのお二人が「たった一行のメモがあなたの人生を大きく変える」というタイトルで対談されていた内容が非常に面白かったので、その内容を踏まえながら、手書きでメモやノートを取ることがなぜ今着目されているのかを、ここにまとめておきたいと思います。
手書きでのメモやノートを使った思考方法は、絶対AIに真似できない
先ほどご紹介したSHOWROOM代表の前川裕二さんは、独自の方法でメモを取っており、ご自身の書籍をはじめ様々な雑誌で、その方法が紹介されています。
FACT(事実)を書く
見聞きした中でアンテナに引っかかったことを書く
↓
KEYWORD(キーワード)を書く
FACT(事実)を一言で置き換えてみる
↓
WHY?(なぜ)を書く
なぜ自分のアンテナにひっかかったのかを書く
↓
POINT(ポイント)を書く
何か別のことに転用できることがないか書き出してみる
ここがアイデアの泉に
このように、事実を書き留めるところから始まり、それを抽象化してコンセプトワークに書き出すことは、AIにはできないことで遠く及ばないそう。
マインドマップを書く人は非常に多いですが、何かに役立てる意識を持って書くことが必要だと、茂木健一郎さんは対談の中で語っています。
書き留めたメモやノートをこのように「新しいアイデアに役立てよう」と意識しながら書くことが、イノベーションの元となるということを改めて感じます。
事実を積み重ねることが「知性の生産工場」になる
昨年から話題になっている1冊に「ファクトフルネス(思い込みを乗り越えてデータを基に世界を正しく見る習慣)」があります。
FACT FULNESSを読んで思い込みはビジネスチャンスも潰すと思った私も昨年読了しましたが、新しい視点を持てる大変面白い1冊でした。(まだの方はぜひぜひお読みください!!)
しかし茂木健一郎さんは、ファクト(事実)だけ知っているだけでは意味がありませんよ、と指摘しています。(「ファクトフルネス」も、ファクト(事実)を知っただけで終わりという話ではなかったように。)
ファクト(事実)を、書くことで脳の中にインストールして、そのファクトの持つ本質をさらに書き出し抽象化することで、常に頭の中に存在させて長期記憶化させておく、
その結果、どのような場面でも活用や応用が可能になり、「座右の名」のように必要な時にいつでもサっと取り出して、自分の行動の指針となる、
そうすると、行動の一貫性が高まり、やりたいことや叶えたいことなど夢の実現につながっていく。
というように、まず事実を積み重ね、それをさらに自分の言葉で置き換えていくことが、夢につながるノートの取り方だということなんですね。
クリエイティブを生み出すのに、メモは絶対欠かせない
私もライティングを行う前は、先方からいただいた大量の資料と、自分のリサーチ結果をノートにまとめるところから始めますが、この作業が一番重要で、そして一番大変だったりします。
まとめがら、
「ここはこんな表現を使うか」など思いついたことを、ちょこちょこっと欄外に書くようにもしていますが、汚い字でもこの落書きのようなメモが後からとっても役立つこともいっぱい。
以前は、その作業をWordで行なっていましたが、手で書き始めると二度とWordに戻れなくなりました。
その時は「なんとなくノートの方が合ってるなー」という感覚的な感想だったのですが、今回の茂木健一郎さんと前田裕二さんの対談を読むと、脳科学的にも、この「ちょこちょことしたいたずら書き」がクリエイティブを生み出すのに絶対欠かせないということを改めて実感です。
今日のまとめですよ
自宅で過ごす時間が多い今日この頃。
もし時間が余ったらスマホを横に置いて、ノートを書いてみてください。
新しい発見がきっとあると思います!
私も引き続きスマホを見る時間を減らし、ノートに向かい合う時間を作っていきます^_^
それでは今日はこのへんで
\お読みいただきありがとうございます/
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