以前から本ブログで掲載している「現場一筋35年のシェフに学ぶ集客」シリーズ。
↓以前の連載はこちらからどうぞ↓
連載:現場一筋35年のシェフに学ぶ集客 ー“店の立地は自分で良くする!ー柏駅東口の二番街アーケードの入り口にある、パスタ&ピザのレストラン“モンテローザ”さんで、シェフをされている野口正春さんが、現場のスタッフのために残した「お客様に対する姿勢について」書かれたメモを元にして、本ブログ用に再編集した記事をご紹介しています。(本ブログには掲載許可をいただいています)
今日は緊急事態宣言も解除されたので、久しぶりに店内でお食事をいただいてきました。
本日オーダーしたのはコチラ。
初夏の“定番”、
冷製小エビのジェノベーゼ。
毎年この時期になると一度はオーダーしているのですが、今年も食べられることに感謝でございます(^人^)
プリプリのエビとオリーブ、トマトたっぷりでバジルの香り漂うパスタがキンキンに冷えたガラスのお皿の上に乗っています(美味しくペロリです)。
さて今日は、飲食店に限らず全ての事業をやっている方にとって欠かせない「商品を作る時に持ちたい思考」について、シェアします。
繁盛店に欠かせない「3つのフェイス」<料理・サービス・店頭>
「料理フェイスを見つけよう!」お客様が反応するメニューは何だ?
飲食店である以上、
料理の美味しさはとても重要ですよね。
ここで言う「料理フェイス」とは、
全体的な料理の美味しさではなく
店の中心メニュー、
看板メニューの存在を指しています。
料理の4番バッターと考えればいいでしょう。
そのメニューは
「実力」と「実績」を
兼ね備えてなければなりません。
飲食店の中には、
時に摩訶不思議なメニューがあります。
店からすれば、
たいして自信もないし、
それほど気合いも入っていない
けれど、
なぜか売れるメニューがあります。
自分の店の自慢のメニューを
ピックアップしてみて下さい。
その選出は、
単に美味しいだけでなく、
ボリュームや値頃感、
ユニークなど
理由はいろいろですが、
お客様が反応してくださる
メニューである点がポイントです。
さて、「実力」と「実績」を
兼ね備えたメニューはなんでしょうか?
様々な角度から見て、「料理フェイス」にふさわしいメニューが無いと思ったのなら、今から考え出さなければなりません。
「料理フェイス」の資格は、単に“美味しい”だけとは限らない
さて、どう「思考」するか。
ここが大切です。
このテーマにぶつかった時
ほとんどの方が
「では、もっと原材料の品質を上げようか」
「もっと、美味しくするにはどうすればいいか」
と、「思考」しますが、
「思考」段階で大切なのはまず、
視野を大〜〜〜きく広げて
考えることです。
例えば、
「ボリューム」
というキーワードもあります。
また、
「お値打ち」
「珍しい」
「ユニーク」
などの切り口があれば、
「お客様が思わず写メを取りたくなる料理」
「ブログに書きこみたくなる料理」
「その料理のことを話す時に形容表現できる料理」
といった考え方だってありますよね。
形容表現できる料理とは、
「あの店のサラダは
こ〜〜んな大きくてさぁ〜」
などと言いながら、
両手を広げて説明するようなもの
と考えればいいんじゃないでしょうか。
そういう「思考」視野を持っていると、
料理そのものは同じでも
商品力がグ〜ンとアップして
「料理フェイス」になる事もあるのです。
こんな考えでメニュー作りすると、
とても楽しくなりますよ!
今、私たちのお店が存在する立地こそが
色々な意味で良い立地ではないでしょうか?
「美味しくするには」
「良い原材料を使うには」
と考えることも大切ですが、この考えはあくまでも「自分視点」の思考。
それに対し、
「思わず写真に撮りたくなる」
「SNSでシェアしたくなる」
「思わず二度見してしまう」
商品を作ることは「お客様視点」の思考です。
商品が良いことはもちろん大切ですが、
「お客様がついシェアしたくなる」
「写真を撮りたくなる」
そんな「お客様視点」で商品を作ることが、口コミの広がりに繋がり、その結果利益にも繋がっていくのでは、と改めて感じる“メモ”でした。
そういえば、以前夫と一緒に大阪・道頓堀のおうどん屋さんにてお昼ごはんを食べている時に、こんなメニューを見つけました。
その名も
「全くこだわりのないコロッケうどん」
です。
価格は確か300円前後だったと記憶しています。
もちろん店内には、こだわりのお出汁を使ったおうどんのメニューがたくさんあったので、私たちはそちらをオーダーしましたがところが食べ終わってふと店内の壁を見ると、「えっ?なにこれ??」と思わず写真に撮りたくなる、このメニューが掲載されていたんです。
「こだわったメニュー」を掲載するのはともかく、フツーは「こだわりのない」ものを掲載しませんよね。
ですが、この「全くこだわりのないメニュー」の印象は、正直に言ってしまうと、その時私たちが食べたメニューよりも強く印象に残っています(笑)こだわりがないのに印象に残るって凄いです。
ちなみに「ちぬや」さんは冷凍コロッケで有名な業者さんで、調理師であるうちの夫もよくお世話になっていました^_^
このお店を訪れた時は、こだわりのおうどんをいただきましたが、次回同じ店を訪れた暁には、ぜひこの「全くこだわりのないコロッケうどん」をオーダーしてみようと思います。(早く大阪行きたい!)
それでは今日はこのへんで。
\お読みいただきありがとうございます/
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